ハイパーウェポン2014+未来兵器AS

著者 :
  • 大日本絵画
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本棚登録 : 10
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784499231381

作品紹介・あらすじ

ガンダムシリーズや宇宙戦艦ヤマトをはじめとするアニメーション作品のデザインワークや、
ハイパーウェポンシリーズでの立体作品製作などで現在も精力的に活躍する小林 誠氏。
その小林氏が1988年から3年にわたって『月刊ホビージャパン』誌上にて発表し、
絶大な人気を得ながらもその後30年近くの間単行本化されなかった伝説の連載
『未来兵器AS』をこのたび初単行本化したのが本書です。
’80年代末期という連載時期の空気を受けた熱気に満ちた立体作品の数々、
そして小林氏ならではの奇想と独特のリアリズムに満ちたストーリーテリングは、
現在の目で見てもまったく古びない魅力を持っています。
SFファンや映像関係者など、モデラー以外の幅広い読者にとっても必携の一冊です。
*本書は1988年~1991年にわたり「月刊ホビージャパン」で連載した記事を素材として、
再構成したものです。

感想・レビュー・書評

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  • ついにこいつに手を出してしまった!

  • 小林誠さんの最新作品集。
    26年前の幻の連載を一冊にまとめたもの。

    とにかく面白い。
    かっこいいメカと兵士、それから陰のある美少女が出てくるSFストーリー。
    それも模型、イラスト、コミック、小説がリンクしてこれでもかって情報量で攻めてくる。

    特に好きなのが主人公トカームとサリーニの会話。
    時にふざけてて、時に真面目で、深刻な場面でも深刻になり過ぎない距離感、でも本当は気遣いあっている。
    ああ、これが戦友か、と憧れる。いいなぁ。

    義頭のアイデアも秀逸で、これで本当に動くのって頭をつけちゃうだけで人格も記憶も復元しつつ、死体が動いちゃう。
    後の方でメインキャラクターの一人が義頭になるのだけど、それに対して戦友の反応が人間らしくてすごく好き。あったかい。

    「自分はどこまで自分であるか」
    自分を構成する物が何なのか、問いを投げかけられる。
    こういうSF、かっこいいなぁというのを26年前にすでにやってたことにびっくりする。古いどころか未だに新しいって先を行きすぎです。当時の読者はついてこれたのだろうかと思いつつ、収録されてる読者投稿見るとノリノリである。やっぱ面白いからなぁ。

    ビジュアルについても、斬新なシルエットの機体や生物・クリーチャーっぽい兵器も出てきたり、主人公たちのイラストが激渋くてかっこいいとか、私好みです。

    一見、薄そうに見えて字は超小さいし詰め込まれているので見た目よりずっとずっと情報量があってこれ以上厚いと読み切れないんじゃあっていうくらい。

    表紙の彼にぐっときたら、買って得する一冊!

    昔からのファンの人にも嬉しい今の技術で甦るお馴染みの模型もあり。
    当時の著者コラムに「あー、こんな時代だったなー」と振り返ってみたり、「そんな簡単に言ってますけど、確実に二日でやってるとは思えません」って無茶言うな! って思ったり。

    薄さに騙されないで、読んでみて欲しい一冊。

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著者プロフィール

小林 誠:環境省自然環境局自然環境計画課課長補佐。2019年環境省入省。国立公園の新規指定、大山隠岐、足摺宇和海国立公園の現場管理、内閣官房、観光庁、ANAへの出向などを経て、2021年度から現職。

「2022年 『ビオシティ BIOCITY 92号 人と自然の共生地域「OECM」入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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