速習!ミクロ経済学: 試験攻略入門塾

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  • 中央経済グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502686207

感想・レビュー・書評

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  •  ミクロ版もめちゃくちゃ分かりやすい。現在、著者はネットで本書を使った講義を「無料公開中」→http://free-learning.org/


    経済学の思考パターン

    ・経済学には「定義→仮定→分析→結論→長所・短所」という思考パターンがある。

    グラフの読み方

    ・グラフは
    ①横軸・縦軸は何か
    ②曲線が何と何の関係を表すのか
    ③それらはどのような関係か
    ④どうしてそのような関係になるのか
    ⑤グラフから何がわかるのか」
    という5ステップでしっかりと読む

    ・曲線上の移動と曲線のシフトを混同しない
     曲線上の移動:縦軸(横軸)の変化による横軸(縦軸)の変化
     曲線のシフト:縦軸(横軸)以外の数量の変化による横軸(縦軸)の変化

    ミクロ経済学の全体像

    ・経済の基本問題とは限りある資源を活用していかに人々の欲求に応えるかということ。

    ・ミクロ経済学は個別の財や企業・家計に焦点を当て、マクロ経済学は1国の経済の需要と供給など集計量を分析する。

    微分の公式と活用

    ・微分とは傾きを求めることである。

    ・総○○の式を微分すると限界○○となる。

    ・最大か最小のとき傾きは0。

    限界効用理論

    ・「ある財の消費量を1単位増やすことによって得られる総効用の増加分」である限界効用は、消費量と共に徐々に減少することが多い【限界効用逓減の法則】。

    ・各財の1円当たりの限界効用を加重限界効用と言い、これが等しい時、消費者の効用は最大化している【加重限界効用均等の法則】。

    無差別曲線

    ・無差別曲線とは、「効用の等しい(無差別な)Xの消費量(x)とYの消費量(y)の組み合わせの集合」。

    ・無差別曲線は4つの仮定
    ①完全性の仮定
    ②不飽和の仮定
    ③推移性の仮定
    ④限界代替率逓減の仮定
    をおくことによって、
    5つの性質
    ①無数に描ける
    ②右下がり
    ③右上方のものほど効用が大きい
    ④互いに交わらない
    ⑤原点に凸)を持つ。

    予算制約線・最適消費点

    ・予算(M)で最大限購入できるX財の消費量(x)とY財の消費量(y)の組み合わせの集合である予算制約線は数式となる【予算制約式】。

    ・予算制約線と縦軸、横軸に囲まれた三角形が入手可能領域となる。

    ・家計は入手可能領域内で効用最大、つまり最も原点から離れた無差別曲線上の点を選ぶ【最適消費点】。通常は、予算制約線と無差別曲線の接点となる。

    ・最適消費点は
    ①予算制約式をy=~、あるいはx=~と変形し
    ②効用関数に代入し、xかyを消去し、xかyだけの式にして
    ③効用最大となる微分して求めた傾き=0の式を立てて解く。

    上級財・中立財・下級財

    ・所得(M)が増えると予算制約線は平行に右上にシフトする。

    ・所得が増加した時に、需要量が増える財を上級財(正常財)、需要量が変わらない財を中立財(中級財)、需要量が減る財を下級財(劣等財)という。

    ・所得が1%増えたときに需要量が何%増加するかを需要の所得弾力性という。需要の所得弾力性が1以上の財を奢侈(しゃし)財、1未満の財を必需財という。

    需要曲線

    ・財の価格が変化すると予算制約線が変化する。

    ・X財の価格が下がったときに、価格の下落したXの方がYに比べ相対的に安くなるのでYをやめてXを買おうという効果【代替効果】と、余った予算をどう使おうかという効果【所得効果】がある。

    ・X財の価格が上がったときには、価格の上がったX財の方がY財に比べ相対的に高いのでX財をやめてY財を買おうという効果【代替効果】と、予算が足りなくなったのでどうしようかという効果【所得効果】がある。

    ・上級財・中立財・下級財は代替効果は同じだが所得効果は違う。

    ・価格が下がると需要量がかえって減るというギッフェン財は、下級財であり、かつ、代替効果よりも所得効果が大きい。

    ・価格が1%下落したときに需要量が何%増加するかを需要の価格弾力性という。

    さまざまな無差別曲線

    ・4仮定を満たさない無差別曲線は5つの性質を満たす通常の形状になるとは限らない。

    ・X財、Y財がバッズとグッズの場合には無差別曲線は右上がりとなる。

    ・X財、Y財が完全代替のときには限界代替率が一定となり、無差別曲線は右下がりの直線となる。

    ・X財、Y財が完全補完のときには、無差別曲線はL字型となる。

    ・ある財の価格が1%上昇したときに、他の財の需要量が何%増加するかを需要の交差弾力性という。

    ・需要の交差弾力性がプラス、つまり、他の財の価格が上昇したときに需要量が増加する財を粗代替財という。

    ・需要の交差弾力性がマイナス、つまり、他の財の価格が上昇したときに需要量が減少する財を粗補完財という。

  • 中小企業診断士の1次試験対策として

  • 中小企業診断士の勉強のために買いました。

  • 再勉強用。前に読んだものが粗筋と結論しか書いていなかったため、もう少し細かく書いてあるものを探した。

  • 動画授業と合わせれば名著❗

  • 経済学リポート分冊1のために。
    わかりやすい。

    課題箇所は、完全競争企業から利潤最大化の条件まで。
    完全競争企業はプライステーカー。市場価格を作り出すのは経済、ということか。d=MR

    そのほか、全体的にミクロを復習。

  • 大学、公務員、資格など試験対策用の本。
    内容がかなり詰まっていて、よく言えばお値打ちだけれど、詰め込みすぎてゴチャゴチャしている面もある。少ないワード数で端的な説明が多いので、最初からいきなりこれで勉強するのは厳しいと思う。
    何か入門的なものを読んだあと、純粋に試験対策として勉強するのには良い。

  • 遅ればせながらミクロ経済学も読了。

    マクロ経済学に比べて、こちらの方がより数学的で、それぞれのモデルが説明している経済現象も、なるほどとは思えるものの、やはりモデルが恣意的というか、現実に合わせるために都合の良いモデルを選んでる感があり、これを元にいろいろ判断した時の正しさの保証って無いよなあと思うところもあった。特に資源効率性の話など。

    でも自由経済は資源効率は最大化しつつも、公平性については全く保証しない、というのはなるほどなと思った。だから、例えば石油産業のような、大きな資本が必要で参入障壁が高い産業が中心の国家の場合は、当然公平性は少なくなると思われるが、そこにどこまで政府が手を入れる(=資源効率性を損ねる)べきなのか、という問題を考えた時に、本当に基準が全くなくて、ゴールの無いバランスを取り続けるしかない?というのは、学問としてはちょっと惜しい気がする。

    いずれにしてもミクロ経済に関する本をちゃんと読んだのは初めてだったのだが、モデルの客観性はともかく、内容の面白さや奥の深さは感じられた。理解度もまだ十分では無いと思うので、引き続きもう何冊か読んでみたいと思う。

  • 非常に丁寧で分かりやすく書かれている。

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