ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF

  • 南雲堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784523265160
#SF

作品紹介・あらすじ

「日本的ポストヒューマン」を現代日本SFの特質ととらえ、活況を呈する日本SFの中核を担う作家(伊藤計劃、円城塔、瀬名秀明、飛浩隆、長谷敏司、宮内悠介)の作品を中心に論考する。

感想・レビュー・書評

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  • SF

  • 評論

  • 伊藤計劃後のSF作品、をテーマに取り上げて、言語や死、美少女カルチャー、ネット小説など、それぞれの論点からの十人の考察がまとめられている。

  • 2013 8/13読了。Amazonで購入。
    シノハラユウキこと@sakstyleの文章が載ったSF批評本。そんなの買わないわけがない。
    当人の原稿までは手に入れてすぐに読み進んだものの、その後なかなか進まずにいて、やっと最近読了。

    第1部は現代日本SFを直接、論じた文章を集めたパート。
    まさに「伊藤計劃以後のSF」的な話が続く。
    個々の紹介は@sakstyle当人の文に譲るとして(http://d.hatena.ne.jp/sakstyle/20130720/p3)、SFを読んでいて最近感じることが書かれている・・・だけでなく、Scienceそのものの最近の動向とか(そりゃ、SFがそれを導入しているんだから当然なんだけど)が反映されているようにも読めるし、そこには社会制度にまでつながりうる何かが含まれているようにも思う。
    ちょうど授業向けに言語学とか行動経済学の本を読んだりしていたタイミングだったせいもあるかもだけど、まだはっきりとは言葉にできないけどこの第一部をうまく取り込めれば、どういう世界観の中で研究をするかとかにつなげられるんじゃないか、なんてことを考えている。

    また、「今なにを読んでおくか」の案内としても有難い。
    さっそく『ヨハネスブルグの天使たち』はKIndleで買っちゃったけど、KIndle版なかった瀬名秀明とか他の取り上げられている作家もこれから読んでいこうかな、とか。

    第二部はSFそのものというよりはそれが外部にどう浸透しているか、という話が続くパート。
    圧巻は最後に収録されている、ネット小説の話か。
    なんとなくあの流行は敬遠したまま現在に至っているんだけど、避けずに享受してみてもいいもんだろうか・・・うーん、でもあんまり願望直結すぎるとかえって手を出しにくい気がするんだよなあ・・・。

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著者プロフィール

ライター。1982年青森県むつ市生まれ。中央大学法学部法律学科卒。グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了(MBA)。出版社にてカルチャー誌や小説の編集者を経て、独立。マーケティング的視点と批評的観点からウェブカルチャー、出版産業、子どもの本、マンガ等について取材、調査、執筆している。単著に『いま、子どもの本が売れる理由』『ウェブ小説の衝撃』(筑摩書房)『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』(星海社)『ライトノベル・クロニクル2010ー2021』(Pヴァイン)など。

「2022年 『ウェブ小説30年史 日本の文芸の「半分」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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