製造業の現場バイヤーが教える調達力・購買力の基礎を身につける本―バイヤー必読

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  • 日刊工業新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784526058608

感想・レビュー・書評

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  • バイヤーになるための心構えを知った。
    もう一度入社してから読みたい

  • 現場バイヤーでバリバリやっている人なら3年目くらい、のうのうとやってきた人は10年目であっても読む価値がある。確かに調達のバイブルとして役に立つ。
    各トピックの冒頭に知識を記し、その後ろに著者の心に残った関係者の台詞とセットで実体験を中心としたエピソードが記されている。調達業務あるあるが多く共感できる内容である。
    知識を得る専門書としては、エピソード部分が多くボリューム不足だが、読み飽きさせない工夫がなされているので、専門書にしては読破のハードルが低い良書である。

  • 資本主義の取引の円滑化をするのがバイヤーの役目

    市場の売価が下がるのは当たり前。それを前提として、それ以上のコスト低減を成し遂げてやる

    ソーシングはバイヤーの華形

    必ず自分の所に社内外から連絡がくるようにさせる

    一年間で何をどれぐらい調達しているか把握する

    自分しか知り得ない情報  営業マンのこと、生産現場のこと、新製品のこと、アロケーションのこと
    「こういうことだったら自分に聞いて下さい」と言い切る

    新規サプライヤーを探す時
    今後もこの値段でやらせることを確約させる

    サプライヤーに対する納期遅延防止の意識付け
    納期遅れの原因の追求
    納期遵守サプライヤーへの謝辞

    毎月の不良品状況をグラフにして配布する

    リスクを減らすために
    円高の時にまとめ買い
    円建ての見積にしてもらう
    商社に仲介してもらう 為替予約

    コストテーブルを読む
    設計仕様打ち合わせに積極的に参加する
    エクセルの関数・マクロ  VBA
    QC7つ道具
    グラフ  管理図  パレート図  特性要因図(フィッシュボーン) チェックシート ヒストグラム  散布図  層別

    業界、他者動向調査を定期的に実施

    サプライヤーの株価、決算状況
    コスト低減の成功例を共有化

    「電話に3コール以内で出る」「営業マンの対応が良い」「問い合わせ対応がとにかく早い」
    そういった企業姿勢を評価する

    材料値上げに対して
    1 材料はどのくらいで、どれだけ上がっていて、それは現在の市況と比較して妥当なのか
    2 単に高騰した分を請求するのではなく、いかにサプライヤーの義務の範囲として高騰分を回収したか 
    「まさか、そのまま請求してきていないでしょうね」という態度で臨む


    改善活動の応援を行い、効果を還元してもらう
    新規発注決定時に、将来のコスト低減も考慮する

    能力を調達するというトレンド

    情報を社内外に提供する
    「あのサプライヤーの新製品が安い」
    「あの工場では品質が落ちてきている」

    外国の同業他社のバイヤーと情報交換をすることもできる

  • バイヤーと接する営業部門の方々が読まれると、顧客の置かれている立場や事情などなどの理解が進むと思います。バイヤーの手の内を教えてくれる本。場面別にグラフ・図解入りです。

  • 調達とは何ぞや。

  • 調達部門に所属したことはないけど、調達業務に働いているかのような臨場感が伝ったしすごく勉強になった。

    僕はあるサービス購買を担当したことがあるけど、その経験からサプライヤーとの関係構築の大切さはすごく共感できた。

    会社でも取引先に横柄な態度や口のきき方をする人は結構いたけど、「どうしてパートナーとして敬意を払って仕事ができないのだろう、確かに会社はお金を払っているけど、あなた自身は偉くも何ともないのに」と思っていた。

    結局双方にとってハッピーになるような仕事を心がけた方が、仕事の成果につながるように感じる。

  • メーカーにおける購買とはまったく関係がない私でも、参考になるマインドはたくさんあった。
    QCDを追求するためにどれだけの苦労がそこにあるか、実体験から教えてくれる数少ない本ではないか。

    軽快でいて理路整然とした文章から、仕事への熱い思い入れが感じられる。
    一息に読了すると、ただ圧倒された感がそこにあって、結局何を得たのか整理できない。

    もう一度読むことになりそうだ。

  • 購買教科書。
    バンザイを感じられるか。

  • 私の現在の職とは対極にある購買のバイヤーの仕事内容、押さえるべき項目が実務の観点からまとめてあり、購買の全体像を把握することが出来ました。

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著者プロフィール

未来調達研究所株式会社所属の経営コンサルタント。大学卒業後、メーカーの調達 部門に配属され、調達・購買、原価企画を担当してきたコスト削減、仕入れ等の専門家。日本テレビ「スッキリ」、TBS「篠田麻里子GOOD LIFE LAB」のコメンテーター、ラジオ「オールビジネスニッポン」のMCなどとしても活躍中。

「2020年 『1年仕事がなくても倒産しない経営術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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