人間とロボットの法則 (B&Tブックス)

著者 :
  • 日刊工業新聞社
3.13
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本棚登録 : 51
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784526077319

作品紹介・あらすじ

鬼才ロボット工学者の着想と思考をヴィジュアル化。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    第1章  人間とロボット
    第2章  人間社会と技術
    第3章  人間とは何か、ロボットでどう再現するか
    第4章  人間の進化

    <内容>
    アンドロイド研究の第一人者、大阪大の石黒教授。変人ぽい顔かたちで、なかなかの硬派なのだが、頭は柔らかい。ロボットを研究しているが、本心は人間の研究なのだ。第1章あたりを見ると、うなずくことばかり。心理学だよね…。

  • 人間とロボットの関係。それを技術的というより哲学的に考察した良書。

    石黒氏の考えが2ページごとに展開されます。
    見開きで右ページが言葉による解説、左ページが図式による解説。
    佐藤雅彦『プチ哲学』に好感を覚えたなら、おそらく本書も・・・。

    氏の着眼や着想は、まさに帯にある通り、「鬼才」と呼ぶにふさわしいものかもしれません。

  • 著者の専門であるロボットやテクノロジーについて語りつつも人間の本質を鋭く掘り下げその進化を過去から未来へ展望する。人間が無機質の体に進化した場合、個の概念が変わるとの言説は、「地球幼年期の終わり」に登場するオーバーマインドのようなことだろうか。

  • 請求記号 548.3/I 73

  • 著者のことは、マツコの番組でマツコアンドロイドの製作者として知りました。

    具体的な技術的な話はほとんどなく、人間とロボットの関わりと歴史。
    そのロボットの進化が、将来どのように人間に影響を及ぼしていくか?
    などが中心の哲学書にも似た作品です

    アンドロイド製作を追求することで、人間に残る本質的な核を炙り出そうというのが、著者の研究テーマなのだと思います。

    人間がロボットに取って変わられると考える必要はない。
    能力拡張の手段としてロボットを使えばいい。
    と読者を安心させつつも、技術に対する知識の有無で、人間の能力の格差はむしろ広がっていくだろうとも予想しています。

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著者プロフィール

石黒 浩
ロボット学者、大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)。1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)後、京都大学大学院情報学研究科助教授、大阪大学大学院工学研究科教授を経て、2009年より現職。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。オーフス大学(デンマーク)名誉博士。遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者。2011年大阪文化賞受賞、2015年文部科学大臣表彰及びシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞、2020年立石賞受賞。『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)、『どうすれば「人」 を創れるか アンドロイドになった私』(新潮文庫)、『ロボットと人間 人とは何か』(岩波新書)など著書多数。

「2022年 『ロボット学者が語る「いのち」と「こころ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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