まんがで読む はじめての猫のターミナルケア・看取り (いちばん役立つペットシリーズ)
- 日東書院本社 (2019年5月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784528022317
作品紹介・あらすじ
寿命が延び、高齢化が進む猫。医療行為をやり尽くした後、飼い主がしてあげられることとは?
まんがとイラストで、猫と飼い主に寄り添いながら、分かりやすく紹介します。飼育本や専門誌でも避けがちなテーマだからこそ、
知っておくべき知識やアイデアが満載です。
感想・レビュー・書評
-
猫を看取ってから早いもので2年以上が過ぎ、あの時震える感情でこの本を手に取った事を思い出しました。
命はいつか必ず消えるとか、死も生きる事のうちだなんて素直に受け入れるほど物分かりの良い人間ではないし、奇跡を信じてるから任しておけ!まだ命あるのに泣いてたまるか!とばかりに過ごしていたあの頃。
何が正しいのかは分かりませんが、出来る事をやること、互いの距離感を大切にする事、そこにある優しさが何にも勝る事、色々な事を教わった気がします。
相変わらずとってもとっても寂しいけど、これだけ記憶にあるのはたくさんの時間を共に生きた証だし、ずっと一緒に居たいと願っていた証。ふと本棚に置いておきたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
飼い猫の後学のために一読。
まんがという表現で分かりやすく、読みやすい。
間に挟まるコラムも含めて、大変ためになった。
コミカルな表現が多いものの、こと後半にかけての切々たる思いは、どうしたって涙腺に響く。
命あるものいつかは死を迎えるという現実を、あらためて認識させてもらった。
だからこそ、愛猫の幸せを第一に考えつつ、存命の間にこれでもかと愛情を注ごうと思う。 -
話しかけてなでる。これが嬉しいかもしれないなら。
-
猫がより愛おしくなる一冊。猫を飼い始める人、猫を飼っている人、猫を見送ったことのある人、全ての人に勧めたい本。私のお気に入り。
猫と過ごす時間の尊さ、猫にとっての幸福について考えること、難しいテーマで意見は分かれそうだが、それらについてじっくり考える機会をくれた。ストーリー形式で話が進むため、後半はうっかり号泣してしまった。
ただし、詳しい説明なしに有効な方策としてホメオパシーを勧めていることで星-1。科学的根拠に基づいているとも言い難い上に、飼い猫の死に瀕した人がこの本を手に取る確率は高く、正常な判断力を持たない人間がホメオパシーに心酔して騙される可能性を考えると悪質なため……。
中身は本当にお気に入りだが、ホメオパシーの件だけが残念で、自分で読む分にはいいものの人に薦めることを躊躇わせる。 -
はじめてじゃなくても為になる一冊。そして涙なくしては読めない。
-
人間と同じように、犬や猫の看取りも避けては通れないところです。
こういうことを描いてくれる人がいるのはありがたいですね。
2019/07/24 更新 -
この本を読んだのは、愛猫が亡くなった後でした。正直、ターミナル期には読めなかったかもしれないと思います。まんが中心で読みやすく、主人公の男性と飼い猫のお話はあるものの、そのときそのときの選択を押し付けるものではなく、どの選択もあって良いのだと伝わり、とても注意深く書かれていると思います。読んでみて、「ターミナル期を一緒に過ごさせてくれたんだな」「ターミナル期が持てたこともまた幸せなのかもしれないな」と思いました。これから愛猫のターミナル期を過ごされる方だけでなく、私のように亡くなった後の気持ちの整理にも良いと思います。