達人のサイエンス — 真の自己成長のために

  • 日本教文社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784531080786

作品紹介・あらすじ

人生の様々な領域で「達人」と呼ばれ
る例外的な人々。彼らは自らの精神と
肉体をどう鍛錬しているのか?生命の
リズムと一つになれる優美な人生修行
の哲学、「マスタリーの道」詳説。新
しいことに挑戦して、壁にぶちあたっ
た時にあきらめる前に読んで欲しい。

感想・レビュー・書評

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  • 自己啓発本の類には、だいたい書いてあることがわかってしまうので飽きてきていた私も、本書には唸ってしまいました。

    本書で紹介されている「マスタリーの学習曲線」が頭から離れられません!

    「学習は直線的ではなく階段状に進歩し、
     全然進歩していないと思っているうちに、
     急に上達の瞬間がやってくる」

    まさに、あらゆる分野における成長の過程を言い当てていると思います。

    マスタリーの道を歩もうとするならば、「プラトー(学習高原)」と呼ばれる長い水平の状態といかに楽しく付き合うか、というのが本書の内容でしょう。


    「マスタリーとは即座の結果を求めない、
     不断の努力に支えられた忍耐の道である」

    こういう信念、好きですね〜^^


    学習曲線にはスパートという急上昇があるように見えますが、
    「実際には学習は最初から一貫して進展していたのである」
    と考えると勇気がでてきます。


    スゴイ本に出会ってしまいました!
    マスタリーへの道を歩みたいものです。

  • 個人の成長のための自己啓発、自己管理本。外国人による著作だが、合気道の師範ということもありなんだか読みやすい。スポーツでも仕事でも家庭生活でも、完成形というものはなく、常に成長途上であると思うことが大事。そうすれば、スランプやストレスは本来ないはず。「好きなだけプラトー(成長の踊り場)にとどまる」「熟練者など存在しない。あるのは学びの途上の人間だけ」「ホメオスタシスに気づく」「達人とは明けても暮れても歩み続ける人」

  • 行き詰まったら、この本を開くようにしています。というか、自然と開いてしまいます。

    著者は言います。「人生における成功や理想の実現になにか王道があるとするなら、それは終わる
    ことのない長期のマスタリー(達人)のプロセスにあるといえよう」

    達人という言葉を聞くと、その分野に精通した人のように私なんかは、思ってしまいますが、
    もっと、奥が深いものと言っています。

    著者は言います。「マスタリーとは即座の結果を求めない、不断の努力に支えられた忍耐の道である。」

    今の、時代は忍耐なんて、時代遅れの産物と思われています。しかし、本物を目指すならば、
    避けては通れない道なのかもしれません。

    本の分量は決して多くありません。1時間もあれば、読めてしまいます。ただ、毎回読む度に、
    新たな発見があります。是非、一読を!

  • 「達人」になるためにはどうしたらよいか?「サイエンス」というからには、その方法が書かれているのだろうと思っていた。

    その方法が書いてあるのは確かなのだが、それはサイエンスというよりも、精神論に近い。

    だからといって、本書の価値がないというつもりはなく、素晴らしい本だと思う。

    努力はしているのに、どうして伸びないんだろう?と悩んでいる人を元気づけてくれる本であり、謙虚な姿勢の大切さを思い出させてくれる本である。

    [more]
    (目次)
    謝辞
    はじめに

    第1部 達人の旅 The Master's Journey
     第1章 「マスタリー」とは何か?
     第2章 ダブラー、オブセッシブ、ハッカー―マスタリーに到達できない三つの典型的なタイプ
     第3章 マスタリーの道とアメリカの戦い
     第4章 プラトーを好きになるには

    第2部 達人への五つのキーポイント The Five Master Keys
     第5章 キー1・指導
     第6章 キー2・練習と実践
     第7章 キー3・自己を明け渡すこと
     第8章 キー4・思いの力
     第9章 キー5・限界でのプレイ

    第3部 マスタリーへの旅じたく Tools for Mastery
     第10章 決意がくじける理由―後退や周囲の抵抗に打ち勝つには
     第11章 マスタリーのエネルギーを得るために
     第12章 マスタリーの道での落とし穴
     第13章 平凡なことをマスターする
     第14章 旅の準備

    エピローグ・達人(マスター)と愚者(フール)
    訳者あとがき

  • 練習しても上達しないプラトーに達したら、じっくりけいこを続ければ次のスパートがあることを楽しみに練習を続ける。

    良い教師を選ぶ。または本。カセットはビデオはあまり効果がない。
    練習と実践。プラクティスとは練習というより道。上達したからと言って道をやめることはない。何よりも練習が好き。
    自己を明け渡す=上達するために今の技術を手放す。
    思いの力=よいイメージを持つ。ニクラウスは成功ショットの半分はイメージの力だといった。
    限界でのプレイ=限界を打ち破るために。

    ホメオスタシスが抵抗を示す。抵抗が存在することをあらかじめ予測しておく。仲間の力を借りる。規則的に練習する。生涯練習する。

    するべきことの優先順位を決める。自由とは制限を受け入れること。全部実行できないが、1つだけなら実行できる。その繰り返しが行動につながる。

    未使用のリソース(時間、体力、関心)を活用する。

  • 人生の意味はクライマックスの瞬間ではなく、終りなき実践の中にある。
    人はエネルギーを使うことによってエネルギーを得る。
    達人とは「永遠の初心者」のことである。

    自分の限界に挑む決意

    ・決意がくじける理由
    ホメオタシス(恒常性)の存在

    ・ホメオタシスに対処するための五つのポイント
    1.ホメオタシスの活動に気づく
    2.変化に抵抗しようとする自分との「関係の調整」
    3.支援体制を作り上げる
    4.規則的に練習する
    5.生涯、学び続ける

    ・マスタリーのエネルギーを得るために
    1.肉体の健康を維持する
    2.マイナス要素を知った上での積極思考
    3.努めてありのままを話す
    4.素直であれ、ただし自己の暗い部分に振り回されるな
    5.するべきことの優先順位を決める
    6.公言し、そして実行
    7.マスタリーの道を歩み続ける

  • 【読み終えた日】
    2023/8/8
    【最も印象に残った話】
    最も印象に残った話は、マスタリーのエネルギーを得るためにはするべきことの優先順位を決めなければならない話の中で出てきた記述である。
    「一つの目標を選ぶとは、多くの選択可能な他の目標を諦めることである。」
    「われわれの世代は、自分の選択の幅は広げたままにしておくべきだという考えで育ってきました。だけど、自分の選択の幅を本当に広げたままにしていたら、結局何もできないですね。」
    「無限の自由が与えられているがためにかえって何一つ選択する気がなくなり、結局テレビの前に座り、刺激の強い画面を長時間眺め、だんだん生気のない虚ろな気分になっていく。決断がないために行動もしなくなり、活力が低下して憂欝や絶望的な気分に襲われる」

  • トム・ピーターズの本で紹介されていて、とても興味のある分野の話だったのでもっと知りたいと手に取ってみた1冊。これが1994年、もう30年も前に出されていたのか。。と思いながら読んでみました。例えがラリーバードだったり古いけども、内容は今読んでも色あせない、今もスキルの向上のために必要なのだと理解して取り組めている人は少ないと思うことが書かれていて、自分がこうやって読書を続けたり、その記録をつづることを続けているのも意味のあることなのだと思える、コツコツ続けることの大切さを実感する1冊でした。

  • これは何かを続けていく上で助けになる考え方だと思う。継続は力なりということ。

  • 良い先生というのは、周りの生徒を見ればわかる。
    生徒を叱るだけでなく、最後にアドバイス、良かった点を必ず言うこと。

    達人は練習が日常になっている。
    試合のための練習ではなく、練習が心の安定になっているということ。

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