社長のテスト

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.53
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本棚登録 : 373
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532168384

作品紹介・あらすじ

明け方に電話で起こされた。会社が火事になったらしい-。PCデータ復旧を営む僕らのベンチャーは、顧客からの預かり品が被害を受け、かなりヤバイ状況に。僕ら社員がクレーム対応に困窮する一方、他人事の社長は逃げ回るばかり。そんな時、最もたちの悪いクレーマーである謎の起業家から、想定外の"テスト"を受ける。密かな企てを試みる僕は、やがて社会を騒がす大事件に巻き込まれていき…。普通のビジネス書が教えてくれない「仕事の裏則・本質」を描き出す新感覚エンターテインメント。

感想・レビュー・書評

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  • 良かった言葉
    ・もし社長になりたいって心から湧き上ってきたらその時やればいい。それまではあなたのことを必要としている人のために働けばいい。
    ・生きていくためには仕事をして貯金をするしかない。でもその貯金が定年後から死ぬまで持つくらいまで貯められない。途中で体を壊し働けなくなるかもしれない。そのとき頼りになるのは信頼関係。このひとならこういうことをやってくれるっていう何かを持つこと。

    創立者や社員、ベンチャー企業社長などの視点から仕事に関する考え方を当事者になった気分で読める本。お客さんが喜ぶことをやって報酬を得るっていうのが、仕事の本質だなあって僕は思う。

  • M&Aの知識Upを目的に手に取った。ビジネス小説で単純明快なストーリで読みやすく楽しい。もう少しひねってよと愚痴が出るほどだったが、それでも楽しかったから、それでよし。ビジネスというよりは、単なる小説。経済を知る上では、とても良かった。

  • 変わったビジネス小説で、結構面白い!

    あまり見たことのないタイプなんですが、三枝匡に近いかな?

    主人公の会社が火事になり、
    社長は逃げ回り、
    投資家は会社を見捨てて起業しないか?と持ちかける。

    この三人それぞれが語り手となり、思惑が絡みあいながら、物語は進みます。

    途中まではよくあるパターンか?
    と思ったら語り手が変わる度にあら?あらあら?って話が展開します。
    私はまんまと騙されました。

    ビジネスの難しさを勉強しながら、物語も楽しめる面白い小説です。

    文章は読みやすく、軽いので、ライトビジネス小説として楽しめます。

    一度でも起業を考えたことがある人に、オススメ!

  • 最近よく見るビジネスエンターテインメント小説。
    残念なシリーズで一躍有名になった山崎さんも参戦です。

    IT企業で活躍する主人公の会社が火事になり、
    突然の倒産の危機!そんな中、会社を乗っ取らないかという
    思いがけない誘いが主人公の元に…。
    果たして主人公は乗るべきか、、というストーリー展開。
    章ごとに主要人物の視点で書かれているので、
    それぞれの登場人物がどんなことを考えているのがよくわかります。
    また、時折文章の合間合間でビジネスの小ネタが
    挟まれており、意外に勉強になったりします。

    正直、そんなに期待していなかったのですが、
    予想以上に面白くてあっという間に読み切ってしまいました。
    分厚い本に躊躇せずに、読み始めてもらいたい一冊です。

  • 面白かったーd(^_^o)、オススメ!

    ビジネス書によくある、知識と事例の羅列ではなくて、物語形式で進むため、三時間強で一気読み。
    複数の人物の視点に切り替わりもあり、会社に対するリアルな(フィクションですが…)気持ち部分が見えたのが良かったです。

  • 作者の山崎さんは、”残念な人”シリーズを書いている人。
    厚い本だが、一気に読める。
    一つの事象を3人の立場から見ているので、それぞれの考え方の違いがわかりおもしろい。(2人目の内容を読み始めてしばらくしてから、同じ事象のことを書いているのだと気づいた!!)

    ちょっと前にはやった”もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら”のビジネス版のような感あり。

    終わり方は、ちょっとしたホラーみたい。

  • 会社の経営のことはさっぱり分からない。経済の専門的な用語も、ビジネスの常識も、分からない。分からないんだけど、なんか不思議とエネルギーがもらえた。ギラギラと滾ってるというか、その上昇志向にちょっとだけ乗せてもらってフワフワしてる感じ。教師ってそういうのとは無縁な世界だから、少し羨ましかった。やっぱり仕事って対価が必要だと思うし、やり甲斐と報酬は車の両輪なんだなって感じた。西村と阿部のやりとりはすごくバランスが良かった。それぞれがそれぞれの考えてることを、筆者が主観で交錯させずに書いているのがよく分かる。器用な人なんだと感じた。

  • 380ページの分厚い小説としては、さらりと読めてしまう本。主人公に自分を置き換えて、判断を考えると面白いかもしれません。

  • 会社起業やらのあれこれを小説として読みながら、勉強できる。著者は作家というより経歴的には起業家で、こういう人の書く自己陶酔だけのレトリックが一切ない文章って頭に入りやすいのだと納得。自分の書く文章の真逆。反面教師になったわ。

  • いくら技術料が高くても、顧客が求めていなければ意味がない
    ほとんどのビジネスは小さなことの積み重ね
    ビジネスが成長しないとわかった時点で、心の底から好きだと思えること以外は続けることができない
    新しいものを作る人は自分から絶対にこれがやりたいっていうオーラが出ている
    信頼するとは、信頼すると決めること

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著者プロフィール

知識工房 代表取締役社長
東京大学経済学部卒。1994年アクセンチュア入社。2003年にコンサルティング会社 知識工房を設立。チェンジマネジメント、組織・業務革新、ナレッジマネジメント、e-ラーニングによる人材革新など、人材、組織に関するコンサルティング、および研究活動を行う。2010年『残念な人の思考法』が30万部突破のベストセラーに。

「2021年 『父さんが子供たちに7時間で教える株とお金儲けの教養。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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