見る前に跳んだ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532169886

作品紹介・あらすじ

北の大地から「大人のドラマ」を。「北の国から」「前略おふくろ様」…もがき、ぶつかり、根っこから創った。その作品は日本人への警鐘となった。80年の半生を、原点から振り返る、時代を画した脚本家の自伝決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 2021年4月13日読了

  • 著者の生い立ちから、学生時代、就職、フリーへ独立、そして札幌への逃避行、富良野移住、「北の国から」のドラマ化、富良野塾、富良野自然塾までの経緯とさまざまな名優たちとの出会い、そしてドラマのことについて・・・日経新聞掲載の「私の履歴書」をベースに大幅に加筆修正したそうだ。

    「海抜ゼロから考える」をモットーとして生き抜いたというか、それによって著者の人生は、順風満帆ととても言えるものでなく、その凄まじさが伝わってくる。
    特に、著者がNHKの大河ドラマ「勝海舟」を執筆中に、なぜ突然に札幌へ逃避したのかが、気になっていたが、そのことも詳しく書いてある。

    札幌へ行って「これで仕事は一つもない。『もう終わりだな』と思った・・・ススキノを毎晩飲み歩いた・・・向田邦子さんに『あなた、東京に戻らなきゃだめ。仕事来ないわよ』と叱られた・・・ところが、仕事が来た。東京と変わらない忙しさになっていた」
    そして国民的ドラマとなった「北の国から」へ繋がっていく。「北の国から」に関しては、自分のこだわりを徹底的に盛り込んだ。

    著者の生一本の性格から生じた波乱万丈の人生と、それらを乗り越えたことが、一つのドラマとしても面白いものがあった。
    読後感の爽やかさが残った。

  • 著者の歩みがすっきりまとめてある。

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著者プロフィール

倉本聰(くらもとそう)
一九三五年東京生まれ。脚本家・劇作家・演出家。東京大学文学部美学科卒業。『前略おふくろ様』『北の国から』『昨日、悲別で』『優しい時間』『拝啓、父上様』『風のガーデン』『やすらぎの郷』など数々のヒットドラマの脚本を手掛ける。七七年からは富良野を拠点に活動。

「2022年 『脚本力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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