- Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532170608
感想・レビュー・書評
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信長ではなく近衛前久の物語。戦国時代の話だが武の戦でない。政の戦。上巻では弱かった戦の描写は、下巻では心情描写が強化されて良かった。ただ光秀の心の揺れはもう少し深く読み込ませて欲しかった。いつの時代も表を動かすのは裏。裏は記録を残さないのがプロ。本当の歴史はわからない。後、第三者が物語を書くと言う設定は不要だった。
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凝縮された面白み。今年ラストに相応しい。来年もいい読書ができますように、いい作家、作品と巡り会いたいものだ。
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(2001.05.02読了)(新聞連載)
(「MARC」データベースより)amazon
「明智の軍勢で信長を滅ぼし、義昭を都に呼び戻して幕府を再興せよ」 前久は女房奉書と宮さまの令旨を示し、信長を洛中におびき出す計略を光秀に打ち明ける…。『日本経済新聞』夕刊の連載を単行本化。 -
どうにもこうにも読みにくいというか、興味を持ちにくい文章だった。清麿はどこに行ったのか、この人いなくてもいいよね?期待して読んだ割りには残念賞。
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神道や寺社の力を削ぎ古い慣習を廃し、さらには朝廷を乗り越えて海のむこうへと羽ばたこうとした信長。その脚を引っぱったのは、変わることを拒んだ旧態依然とした勢力だったわけで…。<br>
信長、晴子、前久、光秀、秀吉、それぞれの思いが交錯する後半部分は一気にページを繰った。これが前巻の冒頭のシーン・本能寺炎上につながるのだとは分かってはいても、違う結末を望みたくて。