- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532170929
作品紹介・あらすじ
年下男に振られたばかりの41歳・江都子と、路上生活者に凋落した元カリスマホスト・レオ。箱根行き往復切符を手にした二人の行方は-。どん底から生まれる恋の煌めきを描く、異色の恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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惨めさを噛み締める四十女と、彼女に取り入ろうと嘘を重ねる怪しげな男。箱根観光付きの
往復切符を手にした二人の行方は…?どん底から生まれる恋の煌めき、異色の恋愛小説。
一緒に過ごす時間が長くなればなるほど、互いに情が生まれるのは必然。非日常に身を置き
波長の合う(合わせてくれる)相手と過ごせば、そこにはやはり色恋が生まれるんだなぁ。
胡散臭い男が素敵に感じられ、地味で不器用な女が可愛く見えるリゾート恋愛マジック。
加速していく彼等に触発されるように、中盤からどんどん印象が変わっていきました。
イメージカラーは土気色から桃色へ!笑 中々ディープ、時々ピュア、そんな恋愛小説でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
40代の女性大学教授とホームレスのラブストーリー。女性の天然っぷりに笑ってしまうが、ホームレスの変身、二人にとっての最後の恋、というところが大好きなストーリー。ラストに感動。
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旅行当日の朝になって、旅行相手の男にドタキャンされてしまった冴えない大学講師の江都子から、箱根行きの往復チケットを割安で購入した路上生活者のレオ。
彼は元ナンバーワン・ホストだった経験を生かして、江都子から金を盗むつもりだった。
中盤までは、騙し騙される男女の心模様をつらつらと追っていたけれど、後半から趣が変わりはじめる。ラストの数ページは、え、これどういう結末になっちゃうの、と予想外の展開に引きこまれてしまった。
軽い読み口の犯罪小説かと侮っていたのでラストシーンにはびっくりした。