遊星ハグルマ装置

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  • 日本経済新聞出版社 (2011年6月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532171063

遊星ハグルマ装置の感想・レビュー・書評

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  • 笹短歌+朱川ショートショート。怪しくて懐かしくて可笑しくてちょっぴり怖い。連想ゲームのように短歌と掌編小説が繋がっていく。
    恐竜図鑑の「あなたの、古い友だち」と汽車を待つ話の「赤い月」が好き。そうね、あなたは帽子がなくちゃね。
    ラビラビってぶたぶたの仲間?

  • 長い英国出張から帰ってきてまづ最初に行った所は・・・。
    そう,なじみの図書館でした。

    そこで,2ヶ月のブランクの間になにか面白い本が並んでいないかなぁ,と贔屓の作家の棚をブラブラと。

    朱川湊人のところで,この本に出会う。
    なになに,笹公人って誰?
    でパラパラ。ま,いっか と借りていく。あれ?なんだか文体が・・・。

    そしてほぼ一気に読んでしまった。
    これわもうわたしのイタイところずばりの本でした。
    ウルトラマンに仮面ライダー,そして吉田拓郎の「春だったね」まで登場するんだから。

    久々に,文庫が出たら買おう,と思った本でした。
    但し,個人的こだわりが99パセントだから参考にはしないでくらさい。

    すまんこってす。すごすご。

  • ★2015年6月3日読了「遊星ハグルマ装置」朱川湊人/笹公人著 評価B+
    朱川の短編を32、その間に見開きページに笹氏の短歌を挟み構成されている。昭和の色濃くちょっとふしぎな短編が並ぶ。ちょうど昔大ブレイクしていたSF短編作家の星新一氏の作品をレトロにして、サイエンス味を抜いて、三丁目の夕日風と申し上げれば、作風はご理解いただけるでしょうか?

    朱川の作品は数多く読んできているので、その流れをくんでいる短編であることは、作者の名前が無くても分かるくらい明らかなものばかり。

    ただ、笹さんという短歌の歌人の作品は、今回初めてで、その変わった作風も興味深かったです。
    一番気に入ったのは、
    「走りきて不幸の手紙をだす少女 赤いポストに呑み込まれたり」
    「四回転ジャンプに挑む信成の額に浮かぶ織田家の家紋」「マスターの心の奥に揺れている浅間山荘の錆びた鉄球」
    変わった短歌ですよね。

    短編で気に入ったのは、「あなたの古い友だち」お父さんが幼い頃に大好きで見ていた恐竜図鑑にあるブロントサウルスが語り手となり、久しぶりに図鑑を開いてくれたお父さんに感激するのですが、そこのその息子が現れて、その後の研究でブロントザウルスは間違いでいなかったんだよ!と否定してかかるのです。しかし、お父さんは頑として譲りません。だって、お父さんの思い出にはちゃんと当時のブロントザウルスがいるのですから! というあらすじ。

    このような幼き頃、若き頃の思い出を大切にする、想い起す物語が数多く収められていました。何か懐かしい気分になるんです。

  • 蚊帳の外…わかる気がする。イヤなことは知りたくない。
    ラブラビ…こんなヤツがいたらいいな。自分のヌイグルミにも!
    魔術師団の天国…じいちゃん、イキだね。
    僕らの移動教室…ぎゃあぁ

    朱川さんの短編はそれぞれ味があってよかったけど長編がすきかな。
    笹さんの短歌は飛ばし読みしました

  •  人間にはわかんねぇだろうが、俺たちヌイグルミには、あげる愛情はあっても、もらう愛情はないんだよ。どうしてって聞かれても、それは俺にもわからない。とにかくヌイグルミってのは、そういうもんなんだよ。俺たちを可愛がることで、誰かの寂しさを埋めることができるんなら、それでいいんだ。
    (P.272)

  • 朱川湊人さんのショートストーリーと笹公人さんの短歌のコラボ。
    短歌はちょっとよくわからないのが多かったけど、朱川さんのショートストーリーはさすが、面白かったです。ぞわっとくるものやSFチックなもの、笑えるものから幻想的なものまで多種多様、どの話も共通してノスタルジックな雰囲気が漂っているのがまたいい。
    保育園児たちが恐ろしい「暗号あそび」幻想的な雰囲気が素敵な「赤い月」じんわり泣けるいい話「あなたの、古い友達」がお気に入りです。あとしゃべるうさぎのぬいぐるみのラビラビシリーズも面白かった。
    色んなタイプのお話が詰まっていて、なんだか駄菓子屋で安いお菓子をいっぱい買ってきてぎゅっと詰め込んだような楽しさがあった。
    分厚いわりには軽い(重量的な意味で)のも読んでて手が疲れないので嬉しかった。

  • 短編集はどれも佳作だが昔懐かしい童話を読んでいるような感覚で、楽しい。
    短歌は独特過ぎて意味不明。

  • 「だいたいな、俺たちヌイグルミには、あげる愛情はあっても、もらう愛情はねぇんだよ。大事にされるのは嬉しいが、だからって押入れの中に押し込められちゃ、死んだも同じだからな」(「ラビラビ、宇宙へ」より)

    朱川さんの短編が32編。
    笹さんの短歌が150編超。
    なんとも贅沢な作りだった。
    お互いがお互いにインスピレーションを感じたかのような、本当に独特な世界。
    不思議な世界なのだけれど、何時の間にかその世界に順応してしまっているのだ。
    なんで?とか、どうして?とか、思わない。
    そういう世界だと素直に受け入れさせる力を持っている物語&短歌たちだった。

    特に好きなのは、ラビラビシリーズ。
    彼にはまた会いたくなってしまう、愛すべきキャラクターだ。
    どれも読み応えがあってとても良かった。

    【読了•初読•市立図書館】

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