- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532171063
感想・レビュー・書評
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笹短歌+朱川ショートショート。怪しくて懐かしくて可笑しくてちょっぴり怖い。連想ゲームのように短歌と掌編小説が繋がっていく。
恐竜図鑑の「あなたの、古い友だち」と汽車を待つ話の「赤い月」が好き。そうね、あなたは帽子がなくちゃね。
ラビラビってぶたぶたの仲間? -
朱川湊人さんのショートストーリーと笹公人さんの短歌のコラボ。
短歌はちょっとよくわからないのが多かったけど、朱川さんのショートストーリーはさすが、面白かったです。ぞわっとくるものやSFチックなもの、笑えるものから幻想的なものまで多種多様、どの話も共通してノスタルジックな雰囲気が漂っているのがまたいい。
保育園児たちが恐ろしい「暗号あそび」幻想的な雰囲気が素敵な「赤い月」じんわり泣けるいい話「あなたの、古い友達」がお気に入りです。あとしゃべるうさぎのぬいぐるみのラビラビシリーズも面白かった。
色んなタイプのお話が詰まっていて、なんだか駄菓子屋で安いお菓子をいっぱい買ってきてぎゅっと詰め込んだような楽しさがあった。
分厚いわりには軽い(重量的な意味で)のも読んでて手が疲れないので嬉しかった。 -
朱川さんといっぷう変わった歌人 笹公人のコラボ作品。
ポプラビーチに3年くらいにわたって順番に発表された作品群。互いの作品にインスパイアされて着想を得たんだろうなぁというのは読めばわかるが、そのへんの経緯は、ポプラビーチだけにある初回の笹さんの序文に詳しい。
http://www.poplarbeech.com/haguruma/002044.html
笹さんの歌については良くわからないのもあるけどとりあえず読んだという感じ。
朱川さんの短篇は32篇、ノスタルジックホラーありSFあり、コメディーありとぜいたくに楽しめる。
しかもどれもレベルが高い!物語の見本帳のようだ。
私のベスト3は「あなたの、古い友だち」「赤い月」「傷だらけのジン」。
ラピラピ、退魔師のお母さんがいた家族、後輩Hなど同じキャラが何度か登場するのも楽しい。 -
直木賞作家 朱川湊人と、歌人 笹公人のコラボ作品。掌編小説と短歌が交互に載り、相乗効果で奇妙な世界観に誘われた。
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積読になっている・・・。
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朱川さんのショートショートと笹さんの短歌のコラボレーション。
短歌のことはよくわからないのですが朱川さんお得意のホラーユーモアSF風味ノスタルジックで昭和の懐かしさを感じる作品とそれに呼応するような笹さんの妄想短歌。二人の絶妙なキャッチボールを楽しめました。
昭和チックな装丁と諸星大二郎のカバーイラストもいいですね。 -
笹公人さんの歌は初めて読んだ。ときどきクスリとするような雰囲気の歌。
笹公人さんの歌、朱川湊人さんの短編と交互に書かれているのだけれど、それがまた面白い。だって、微妙に関連があるんだもん。 -
少しレトロな雰囲気漂う、幻想的な句とショートショート集。ぞくりとさせられるもの、ほんわかさせられるもの、うっとりさせられるもの、くすりと笑わされるものなどなどさまざまなテイストです。ときどきシリーズになっている作品もあって、思いがけない驚きが。
お気に入りは「僕らの移動教室」。あまりにシュールでインパクト大。私も嫌だこんな移動教室! 「不都合な真実」シリーズもなんだか面白いし。句では「悪夢の証明」が、恐ろしい想像の余地があってお気に入り。これをねたにホラーが書けるのでは。