- Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532171162
感想・レビュー・書評
-
久しぶりに池井戸さんの本を読んだけど、「あ~面白かった」って心から思える作品でした。いつもスカッとした気分にさせてくれますが、今回も期待通りの話でした。しかも、最近の池井戸さんの作品(スカッとするところは変わらないのだけど)があまりに勧善懲悪的に物語が進む感じでしたが、この作品は、最初読んでいるときに誰が悪なのか実はよくわからないまま進みます。1話ごとに視点が変わると言うのもうまく利用されています。「下町ロケット」もお奨めですが、池井戸さんの本を読んだことがある人ならこの本はさらにお奨めですね。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
池井戸潤の新刊、久しぶりの小説。小気味いいテンポでついつい一気に読了してしまった。それぞれの立場、それぞれのバックボーンを抱えながら生きていく企業戦士たち。登場人物はそれぞれ、立ちはばかる組織の壁に苦悩しながらも、組織の一員としてその歯車として立ちふるまうことを求められる。人間の弱さをまざまざと見せつけられた気がする。
-
ある大手メーカーの子会社の組織を中心として、複数の登場人物がそれぞれの視点から事件をみていくことで話が進む。組織の中で、何が正しいのかそして何を信じていくのか。立場や育ってきた環境によって形成された価値観、自分と同じではないからこそ歪みが生じてしまう。
どんな仕事も本質を見失ってはいけないと再認識させられる。 -
映画と合わせてどうぞ。胸熱。
-
再読。一気に読めて面白かった。顧客に誠実な商売を。
-
池井戸氏の著書。
最初の章から、この人がキーマンというのがわかるが、面白い一冊。相変わらずのスピード感。 -
2019年話題の邦画。つられて読んで一気読み、面白い。八角さんの目的は、なぜ八角さんは今の八角さんになったのか。誰が味方で誰が敵か、日本企業の文化とは。誰のために会社はあるのか、「仕方ない」で終わっていいのか。
-
映画化されるとのことで、読んでみました
最近の著者の作品のような、すっきりする内容ではありません
七つの会議を通して、会社の不祥事が解き明かされていくという形式です
序盤で話の成り行きは想像できてしまいます
それぞれの立場の人間の生い立ちまでが語られますが、だからといって許される問題ではないでしょうとも思います