- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532171230
作品紹介・あらすじ
二百六十年の政にまもられてきた世がなしくずしに変わる時。開城前夜の江戸城に官軍の先遣隊長として送り込まれた尾張徳川家の徒組頭が見たのは、宿直部屋に居座る御書院番士だった。司令塔の西郷隆盛は、腕ずく力ずくで引きずり出してはならぬという。外は上野の彰義隊と官軍、欧米列強の軍勢が睨み合い、一触即発の危機。悶着など起こそうものなら、江戸は戦になる。この謎の旗本、いったい何者なのか-。
感想・レビュー・書評
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徳川慶喜が上野寛永寺で謹慎のなか、江戸城明け渡しの露払いを仰せつかった尾張藩江戸城府の御徒組頭・加倉井隼人(かくらい はやと)は、西の丸御殿に登城する。そこには、城明け渡しを了見できず、だんまりのまま居座りを続ける御書院藩士・的矢六兵衛(まとや ろくべい)と称する旗本御家人が居た。この謎の武士をめぐる【浅田次郎】が語る奇想天外な物語は、改称前の勝海舟、西郷隆盛、板垣退助、福地源一郎らが目の当たりに登場し、江戸城無血開城の現場にタイムシフトしたかのような、臨場感あふれる講談風幕末小説である。
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謎は解けず。
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江戸城無血開城を成功させるべく、ある侍の立ち退き説得を描く。
六兵衛の謎が解けていってるようで解けていない。下巻が楽しみだ。 -
2020.01.01
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江戸城無血開城の裏に、真の武士がいた!
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尾張徒組頭の加倉井隼人は御留守居役の御用人から急用を申し付けられた。それは官軍の先兵として城明け渡しの前の江戸城に乗り込んで様子を見てくることであった。官軍の軍装を着させられ配下を連れて江戸城に向かった。江戸城では誰もが開城に向けて忙しくしていた。不審なものは無いように思えたが、そこで加倉井隼人が見たものは一人の御書院番士でる。同輩のいない中、たった一人で虎の間に座り続ける男であった。
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文庫の売り出しを知り、買おうかなと思っていたら、思いがけず図書館で発見。
江戸城受け渡しの際の話。
あの時代に生きたかった。 -
謎が多すぎる故に評価は難しいが、下巻を読みたい、真相を知りたいと思った時点で十分だろう。さてどうなることやら…。