- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532176372
作品紹介・あらすじ
あなたがあなたらしく生きるための、「学び方」・「働き方」・「生き方」
池上先生と一緒に考えてみませんか。
「高校では知識を覚えることばかり……これで教養は身につくの?」
「受験勉強や部活に追われ、心の豊かさを見失っている」
「池上先生のように多くのテーマを考え話せるようになるには、どのようにアンテナを張ればいい?」
「最近は論文しか読んでいないんです……」 「大学を出てからも勉強したい」
「アメリカという国をどのように理解すればよいのでしょうか」
「日本企業の不祥事が相次いでいますが、経営は大丈夫?」
いま、国内外で不穏な空気と不透明感が広がる出来事が多く起こり、
私たちの未来への不安は増えていく一方のように感じられます。
本書では、世界・日本で「いま何が起こっているのか」を若者たちの質問を交えてわかりやすく解説しながら、
私たちはどうすればよいのか、時代を理解し物事の本質を見極めるための「学び方、働き方、生き方」を
池上先生が一緒に考え、伝えていきます。
ジャーナリストと教育者、筆者が持つ2つの顔がうまく溶け合った
悩める若者たち、未来を生きていく私たちへ贈る、池上彰の「生き方」講座。
池上氏の温かなまなざしとメッセージが一冊に詰まった、
日本経済新聞の朝刊・電子版の連載コラム「池上彰の大岡山通信 若者たちへ」の書籍化第4弾。
感想・レビュー・書評
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【感想】
良くも悪くも、「池上彰の本」って感じだった。
何度も聞いたような、それでいて何度かはリマインドも兼ねて聞いておいたほうが良いような・・・
読んでみてあまり新しい発見がある気はしないが、たまには読み直したいのがこの人の本だなと思う。
下記の「内容まとめ」に書いてあることがこの本の全てだろう。
・日常で生じる「すきま時間」をいかに上手に利用するかが大切
・自分のエピソードや自慢話は控え目にする
・ただ本を読むのではなく、読んだ上で自分なりの思索を巡らしてみる
このあたりは、大事と思いつつも、つい疎かにしてしまいがち・・・
特に「鵜呑みにせずに自分なりの思索を巡らせてみる」ことは難しいけど是非とも実践しなくては。
【この本から何を実践する?】
ただ本を読むのではなく、読んだ上で自分なりの思索を巡らしてみること。
【内容まとめ】
1.人生にムダな時間などない。1日の小さな隙間時間も、積もり積もれば大きな時間になるから、決して侮ってはいけない!
2.「必ずジョークで笑いを取ってから始めなさい」
人はつい自慢しがち。しかし、他人の自慢話など面白くありません。
自分の失敗や欠点、能力のなさを紹介する事で、親しみを持ってもらう事ができる。
3.「本をたくさん読んでいれば、教養が身につき、思索する力が得られる」←実はそうではない。
→ただ本を読むのではなく、読んだ上で自分なりの思索を巡らしてみること。
【引用】
p36
・人生にムダな時間などありません
それぞれ働く世界は違っても、1日24時間という条件の下で生きているのは皆同じ。
朝晩の通勤電車で読書したり、英会話を学んだりするのも良いでしょう。
1日のうちで何気なく過ごしてしまいそうな時間や、見慣れた風景の中にも、新たな発見や気づきがあるはず。
1日の小さな隙間時間も、積もり積もれば大きな時間になるから、決して侮ってはいけない!
p81
・「必ずジョークで笑いを取ってから始めなさい」
軽いジョークから始めれば、「この人は面白い話をしそうだ」と観客が身を乗り出してくれるはずです。
人はつい自慢しがち。
でも、他人の自慢話など面白くありません。
自分の失敗や欠点、能力のなさを紹介する事で、親しみを持ってもらう事ができる。
p116
「読書にいそしむ限り、実は我々の頭は他人の思想の運動場にすぎない。」
本をたくさん読んでいれば、教養が身につき、思索する力が得られると考えていたのに、実はそうではない。
ただ本を読むのではなく、読んだ上で自分なりの思索を巡らしてみること。
そうすることで、自分の頭の中はようやく自分の思想の運動場になれる!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
池上さんは東工大のリベラルアーツ研究教育院で自立した人間に成長してほしいという願いをもち、リベラルアーツの大切さを伝えるために「教養とは何か」を考えています。
この大岡山キャンパスを拠点として、日本や世界の情勢を見たり聞いたりして考えたことを、日本経済新聞朝刊の「池上彰の大岡山通信若者たちへ」と題したコラムに連載、この本はそれを加筆修正したもの。
シリーズ第四弾です。
じつは私、このシリーズの第三弾『世界はどこに向かうのか』を読んだとき、
「愛について考えた」と記録していました。
答えがでないまま、一年が過ぎました…。
池上さんがICU高校生東工大学生卒業生等とかかわっていて、
彼らのコメントを読んだ私は、こういうしっかりした人たちに日本の未来をまかせたいと思いました。
東工大卒業生たちと池上さんは読書会を開いています。
なかには「内容が難しかったです」と自供する人もいました。
それに対して池上さんは、「社会に出て仕事の合間に難解な本を読むのは困難が伴うけれど、自分に負荷をかけ続けることで、自己の成長につながる」と言われました。
私はいま一冊難解そうな本をかかえていて、どうしようかなと思っていましたが、頑張ろうと思いました。 -
2021.44
・常に新しい情報や知識を蓄えることで仕事相手との話題も広がる→仕事に対する姿勢を伝えれる
・人生に無駄な時間はない、隙間時間は積もれば大きな時間に
・すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる
・アメリカ共和党はそもそも地球環境対策に関心がない。 -
疑問持つのは難しい。
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私たち学生がやることは今直面してる研究や授業を一生懸命行うこと。背伸びしても届かない時は待てばいい焦らないこと。
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世界情勢を俯瞰しながらどう考え、どう生き抜くか考えさせられる著書だ。客観的事実に触れるだけでなく、池上氏のコメントから私自身がどう考えどうこれから成長をして「未来を拓」いていくべきか。一節一節を読みながらの「思索」や妄想が絶えなかった。池上氏の習慣としていることや生活や活動の一面が見えることも刺激的である。
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東工大で教授を務めているのは知ってたけど、でかい講堂で週に1~2回講義するだけだろくらいに思ってたが実はかなり熱く生徒を指導していることがこの本で分かった。
多忙にもかかわらず、卒業しOBになってからも教えを乞う生徒には読書会と称して定期的に集会を開いている池上さんからは本気で日本を背負う人材を育てたいんだなという熱意を感じた。
あの人間力は素晴らしいな。