地政学で世界を読む: 21世紀のユーラシア覇権ゲーム

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.38
  • (4)
  • (5)
  • (22)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 131
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532191696

作品紹介・あらすじ

ユーラシアを制する者が世界を制する!卓抜な地政戦略家として知られる著者が、ユーラシアを舞台に繰り広げられる日、米、中、英、仏、露、印など大国小国のパワーゲームを鮮やかに描く。米同時テロ後の激動を踏まえ、著者の最新インタビューを新たに収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 茂木誠氏の推薦コメント。
    「著者は米国カーター政権の大統領補佐官。「日本は米国の属国」というキャッシンジャー以来のアメリカ親中派の本音がよくわかる本。

  • 1997年に米国際政治の専門家が、地政学的見地から国際関係について述べたもの。主にソ連崩壊後のユーラシアに焦点が当てられているが、国家安全保障担当の大統領補佐官を歴任しているだけに、その分析は鋭い。13年前に書かれたものではあるが、その分析が大筋正しかったことがわかる。地政学的な考え方の重要性を理解できた。印象に残る記述を記す。
    「国際政治において、解決策などという言葉自体、存在しない。すべての解決策はおしなべて、新しい問題を引き起こし、そうした繰り返しが続いていくからだ」
    「ローマ英国が滅亡したのは主に3つの要因による。第一に、国が大きくなりすぎて、ひとつの中枢から統治しきれなくなり東西に分割した結果、一極支配の特色が消えた。第二に、長期にわたる帝国のおごりから享楽主義が生まれ、政治支配層はしだいに高邁な精神を失った。第三に、インフレが続いたため、市民の犠牲に頼らずに体制を維持できなくなっていったが、市民はもはや犠牲的精神をもちあわせていなかった。分化の退廃、政治体制の分割、インフレが重なって、ローマ帝国は周辺の蛮族すら攻め入るすきがあるまでに弱体化した」
    「ナポレオンは、ある国の地理を知れば、その国の外交政策がわかると言ったと伝えられている」

  • ロシアが過小評価されているけど
    なかなかおもしろい。

  • アメリカが地政学をどう捉え、どのように政策に活用してきたのかが分かる。

  • 本書は僕を地政学に導いてくれた。
    経営戦略論を専門として学んでいる僕としては、すんなりと理解が進んだ。
    仏独関係と日韓関係を照合して考えてみたいと思った。

    この本を手に取った理由:
    ?決壊(上)p346から 国際政治に興味を抱く。
    ?フォーラムの活動から 韓国の北朝鮮の見方と日本の北朝鮮の見方が異なることに気づく。
    →国際政治に対する興味↑

  • ユーラシアの位置づけに力点を置きながら地政学で世界を論ずる本。2003年。アメリカ覇権の現在、これからはロシアや中国が位置するユーラシアが、政治、社会の仕組みに対して重要である、と説いている。特に、エネルギーやユーロについて論じられており、ユーラシアにおけるヨーロッパとのかかわりなどの重要性が増すことがわかった。しかし、文章ばかりで図表が少ないことが難点であり、やや把握するのに時間がかかる。良著であるものの星4つ。

全6件中 1 - 6件を表示

Z.ブレジンスキーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×