株が上がっても下がってもしっかり稼ぐ投資のルール -バイ・アンド・ホールドを超えて (日経ビジネス人文庫)
- 日本経済新聞出版 (2013年8月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532196967
感想・レビュー・書評
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投資。
ポートフォリオ。リスク管理。ファンダメンタル。
古本屋で100円ほどで購入したため、全然期待していなかったが、かなり内容が濃い。
特に、リスク管理に関しては、非常に参考になるポイントが多い。
48ページ、ビギナーおすすめのアセットアロケーションの図に爆笑。実際、リスク管理のための最善策だと思う。
逆指値による損切りと利益確定を徹底していきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『いつも出遅れる人の~』より、内容が充実しており、説明も一段わかりやすい。IPO株についてわかりやすく書かれているのが、『いつも出遅れ~』には書いてない。
本書だけ読めば十分だと思う。
山崎元氏は、「時間的分散投資など気休めにすぎない」と書いていたけど、やはりそのファクターも考慮するに越したことは無い気がしてきた。
太田忠氏の本は話が具体的かつロジカルで読みやすい。
おすすめ。 -
含み益は実現しないと幻
含み損は抱えてはいけないもの
月に5%下がるとトレンド転換かも
買った理由、売った理由を記録に残す
堅実に伸びている企業
売上営業利益がでこぼこしてるのは避ける
有利子負債が総資産に対して50パーも
同業他社に対して割安割高か
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負け組投資家から勝ち組投資家になるための守るべきルール。
含み損を多く抱えてしまっている人は、ここでの指摘に自分を含めてかなり思い当たる人が多いはず。
今までやっていなかったのが含み益が出ると上がる方にばかり気を取られて損切りラインの訂正をしていなかった。
安値更新の銘柄を見ると今ここで仕入れておけばとワクワクしてしまう心理の落とし穴もリスクを知り恐ろしくなった。
最後に書かれている20箇条を肝に銘じ守ることにした。
大きく負けないための注意事項が非常にためになる本。 -
肝となる主張はシンプルで、「逆指値を用いて、損失を限定&利益を拡大せよ」というもの。その他、負ける可能性が高い投資を、"絶対"という言葉を使って避けるよう勧めている。この様に著者が推奨する投資スタンスは堅実が基本で、且つ損失が出る事を前提としている点(だからこそロスカットが重要と説く)、逆に安心して参照出来る内容になっている。そもそもこの本を手に取った人は、その時点で、含み損を抱えて困ってる"ダメな投資家"である可能性が高いと思われる。反面、既に失敗しているからこそ、本書の指摘に素直に頷ける素地があるとも言える。読後、実践に移れるか否かで本書の価値が決まるだろう。
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2016.3.9
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投資におけるさまざまな淡い期待や迷いをいい意味で打ち砕いてくれる本。過去の苦い経験も踏まえて、投資のルールがしっかり出来てきた気がする。思えばこの数年大分サボったな。
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大きな含み損を抱えている個人投資家は、安値で買いの時にはほとんど参加してない。自分の損失が大きすぎるのを確認したくないから。
投資は経験が大きくモノを言う。忘れないように投資運用ノートをつけないと何年たっても改善しない。
投資対象に目星をつける勘所
1. 売上高、営業利益のトレンドのボラティリティーが少ない。
2. 営業CFが赤字の会社は避ける。決算上は黒字でも資金繰りは健全でない
3. 直近の営業利益が赤字、今期の業績予想が赤字になってる会社は避ける
4. 有利子負債額が総資産に対して50%以上は避ける
個別銘柄は10%でロスカット
ポートフォリオ全体に対しては月間5%を超えてはならない。その場合はトレンドが大きく変化している可能性があるから。
高値更新の時は売り圧力がないのでさらに上がりやすい。安値更新の時はカラ売りが入りさらに落ちる。買い戻しで一旦値を戻す。
増収増益でも営業利益率が下がったら売り要因になる。
投資の結果は分からないという事実を受け入れる。そうすると、トレードのサインが出てるのも関わらず躊躇してしまう心から解放される。
状況は既知でも実際に投資した結果は未知である。 -
自分が10年の投資の間に学んだことが色々と書かれており、納得ができた。
耳の痛い話しもあるが、非常に的を得た内容になっていると思う。 -
マイナス5%ルール=月間で総資金の5%のマイナスを出したら、その月は取引をやめる。
コア30を中心に。マイナス10%の逆指値注文を入れる。
新高値銘柄に注目。
安値銘柄は更に下がる。
デイトレードは大変なライフスタイル。
毎月積立型の投信ですら、残高は増加していない。投信残高の増加は、新発ファンドがほとんど。 -
タイトルとは裏腹に投資の基礎をしっかり解説されていて、入門本の次に読む本といった内容。
何度も読み返したくなる名著。