経済と人間の旅 (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532198374

作品紹介・あらすじ

【本書の目次】
第I部 私の履歴書
経済学者―人間回復、考える時に 米子生まれ―教育・医療を尊ぶ風土 一家上京―父が商売失敗、苦境に
一中の自由―高度な数学、熱中する 勤労動員―作業抜け出し川遊び リベラルアーツ―ゲーテを心に
三人の師―解説に目からうろこ 米国へ 結婚―在米の飲み友達が縁に、新居はヴェブレンの旧宅
実績―最適成長理論に挑む シカゴ大へ― ちらつくFBIの影、窮屈さに決断 学ぶ者たち―数理経済学の聖地
学者の戦い― 強い個性に火花散る、弟子を破門する厳しさも ケンブリッジ―旧制高校に似た自由
モスクワで―ソ連外務官僚と応酬、サハリン抑留放置に憤り 徴兵の苦しみ―学生の大学占拠、米在住を悩む
帰国―東大改革の作業参加 水俣病―公害問題、のめり込む 第二の危機―新古典派論文で批判
危険・自然破壊に衝撃、『自動車の社会的費用』を出版 人間の心―陛下のお言葉に衝撃
法王からの手紙―新たな回勅作りに参画 地球温暖化―比例的炭素税を考案
都市の再生―「人間の回復」目指す
第II部 人間と経済学
混迷する近代経済学の課題 拡大する新たな不均衡 現実から遊離した新古典派― 偏向した命題を導く
ヴェブレンとケインズ経済学 戦後経済学の発展 社会的不均衡の理論 過去から未来への課題
地球温暖化を防ぐ ケインズ主義を問う― 崩れた「一般理論」の政治思想 二十世紀とは何だったのか

感想・レビュー・書評

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  • 前半は自身の歩みを振り返るエッセイ、後半は経済理論、経済史。後半は難しい。

  • 前半の私の履歴書は面白かったのだけれど、後半の経済の話はちょいと難しかった。山手線の内側はランニングで移動した板というヒゲの先生。

  • 経済学部なのに一度も読んだ事がなかった宇沢先生の本。前半は「わたしの履歴書」掲載文で自身の半生を語っている。型破りというか枠に囚われない行き方が非常に面白い。後半は宇沢経済学ともいうべき解説で資本主義の限界や幻想を説いている。行動する経済学、人間に近い経済学を標榜されていた著者の主張がよくわかる本。

  • 「人間の幸福とは何か」を追求し続けた、日本を代表する経済学者の自伝。日経新聞「私の履歴書」にて綴った宇沢弘文氏の半生と、宇沢氏による経済学的視点の2部構成になっている。

    第1部 私の履歴書
    第2部 人間と経済学

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著者プロフィール

中央大学研究開発機構教授
中央大学地球環境研究ユニット(CRUGE)責任者

「2000年 『地球環境政策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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