傷つきやすくなった世界で

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260026

感想・レビュー・書評

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  • 去年の7月にR25の「自分に貼られたシールに負けるな」という石田衣良さんの文章を紹介したのですが、それが一冊の本になったものです。
    素敵な文章ばかりです。
    「『迷う』力の素晴らしさ」27頁・・・ちかごろはネットで検索すれば瞬時に何でも簡単に「答え」を手に入れることができるけれど・・・
    ・・・けれども便利さを得れば、同時に必ず失うものがある。ぼくは雑誌の取材を受けるたびに、不思議に思うことがある。
     求められるのはいつも、無駄のない正解ばかりなのだ。どんな本を読んだらいいですか。どんな音楽がおすすめですか。あげくの果てには、失敗しない恋愛をするには、どこに気をつければいいでしょうか。どうしてそこまで、ほんのわずかな寄り道を恐れるのだろうか。生きることは○×をつければすむ問題でも、損得だけでもないはずなのに。
     きっと今は誰も失敗したくない時代なのだろう。正しいこたえを一秒でも早く得たくて必死なのである。だけど、みんな、決して損しない、間違いもしない人生なんて、つまらなくて貧しいじゃないか。
     僕も近頃、そろそろ40代ともお別れだから「これからどんなことしようかな」「50代はどんなこと起きるんだろうか」とぼんやり考えることが多かったけど、まだまだ丸くなっちゃいけないなぁ~とちょっとだけ吹っ切れた気がします。
    books148

  • 言いたいことだけ勝手に言っている感じ。

  • 稚拙な言葉でしか表現できませんが、、
    アウトプットの練習です。

    「誰かのもっともなアドバイスがいくら正しく、経済的に有利でも、生きている当人の考えや気持ちの重さほど、真剣なものはないのだ。」

    おっしゃる通りでございます。
    結局は自分自身の人生、自分で責任もって面倒みてあげないとだめなんですものね。精神的に自立してる人ってかっこいいんです。
    頼ってもいいけど、最終的には自分ありき。
    言葉じゃなくて、実践できるのはいつになるだろうか。

    コツコツです。
    苦手なコツコツがんばろうっと。

    一番心に刺さったのは「傷つきやすくなった世界で」という最後のコラムです。

  • 石田衣良さんのエッセイ集です。
    R25というフリーペーパーに石田衣良が書いていた内容を一冊にまとめたものです。独身男性をターゲットに書かれたものです。

    当初は、現代の若者の気質に同調した主旨の記事なのかと思って読み始めていましたが、むしろ逆で、若者たちの背中を押す内容のものが多かったです。
    強く、厳しくというよりは、同じような経験をした先輩として、
    ”やってみた方がいい””どうせなら試してみて””何もしないよりは、なにか始めて見た方がいい”といった感じの言葉がおお

    「R25」とは、リクルートが発行するフリーペーパー週刊誌で、
    毎週木曜日に約55万部が発行、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の主要鉄道駅、コンビニ、飲食店、書店等に設置されたスタンドで無料配布されているもの、
    ターゲットは25~34歳の男性とのことです(Wikipediaより)。

  • いつ読んだかなー。
    んー,思い出せない。

    若者が,軽く世の中に興味をもつきっかけとしては良作だと思います。

    著者は,
    読み手の共感を誘う…ことばが違うな,
    読み手から見て,
    「この人はわかってくれてる感」
    が読者を惹きつけているんじゃないかと思う。

    視点が大人側に立っていないような気がする・・
    特に若者であるほど。笑

    やー,でもそれだけじゃなく,
    著者自身にこどもの要素が残っているから,包み込む感があるんだろな。

    この人の恋愛感のようなものを読んでると,
    心底女好きなんだろなーって,共感する。笑

  • 若者向けのエッセイ。政治社会や雇用問題、少子化対策など。なかでも「子どもは手間がかかる。時間と金もかかる。子どものためにあきらめることも、犠牲にしなければならないこともたくさんある。子どもはお荷物で厄介者だ。それでも、ぜんぜん悪くない。仕事とは違い、ただ与えるばかりで見返りのない関係というのも、たまにはいいものだ」というくだりが印象的だった。

  • ホロホロやさしい日本語(ひらがなばかりでときどき切れ目が分からなくなるけど)で書かれていて、あんまり押し付けがましくもなく、俺についてこい的な価値観のぶちあげもないので素直に健やかに読める。
    そうだー、正社員でワーキングプアはどーすりゃいいんだー。

  • (「BOOK」データベースより)
    格差社会、勝ち組負け組、ネットカフェ難民、少子化、サービス残業、いじめ―時代の風がどんなに冷え込んでも、明日はきっと大丈夫。若い世代に向け、著者が優しく力強いメッセージを贈る。「R25」の好評連載「空は、今日も、青いか?」をまとめたエッセイ集。

  • R25で連載されているエッセイ。
    共感できる部分もあり、やさしさが必要な部分もあり。
    手抜きを感じるところもあり(笑)。
    考え方が違う部分もモチロンあるし、、、

    手軽に気楽に、R25にあった(笑)エッセイかと。
    小説のほうがいいですね。

  • エッセイ集。石田氏の本はどれも、ほんわかしていて、温かい。
    ブレイクタイムのお茶のお供に。
    ラフな一冊。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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