ビジネスに活かす脳科学

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 90
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532262846

作品紹介・あらすじ

脳科学の知見をマーケティングはじめビジネスに応用することは、欧米先進企業ではいまや当たり前。では、脳の何を知れば仕事に役立てられるのか?多くの企業とともに、脳科学の産業応用について研究を重ねている著者が、できるかぎり専門用語を使わずに、誰もが知っておきたい脳の知識を八つの領域にしぼって解説。

感想・レビュー・書評

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  • この本のタイトルそのままだと思う。
    正確に言うと
    「ビジネスに活かさねば脳科学」

  • 脳科学を活用した自己研鑽の本は玉石混交となるも多くの書籍が出版されていますが、意外と無いのが脳科学を活用したビジネス書です。本書では既に欧米では脳科学を活用したビジネスが行われているとして、日本の遅れを嘆きつつもビジネスに活用できそうな脳科学を入門的に解説します。私たちの日常やビジネスの現場を具体例としているところがとても分かり易くて良かった。

  • 脳科学の本はたくさんあるが、それをビジネスシーンに活用する研究が、欧米を中心に盛んであることは知らなかった。言われれば感覚的にわかることを狙ってすることは、なかなか難しいことだが、考えるきっかけや考え方を多少学べた。共感覚のたとえ話や、わずか0.25秒の情動を感知してるミラーニューロン。日本人はセトロニンが多くリスクを取れない。コンプライアンスなどが重要視される昨今、結果若者はリスクを取れない。など、知らない話も多く全体的に面白かった。

  • ビジネスも視点を変えると、ここまで違う姿を見せてくれるのかと感じたのが、読了後の率直な感想です。
    脳科学という、人の思考を司る脳を科学的に探求する学問の概要と、マーケティングなどのビジネスとの関係性を解説しております。
    特に、人の意思決定・行動に関する理論が大変参考になりました。
    脳科学だけでなく、プロスペクト理論など行動経済学の話も織り込まれているので、それら分野を総合して学習したい方には、お勧めします。
    自分の知見としては、意思決定の95%は、無意識にしているということ。
    とにかく驚きました。

  • 脳科学の知見をマーケティングはじめビジネスに応用することは、欧米先進企業ではいまや当たり前。では、脳の何を知れば仕事に役立てられるのか?多くの企業とともに、脳科学の産業応用について研究を重ねている著者が、できるかぎり専門用語を使わずに、誰もが知っておきたい脳の知識を八つの領域にしぼって解説。

  • 脳科学を専門用語をあまり使わず、また掘り下げすぎずに書かれているため非常に読みやすく、理解しやすい。
    人間の意志決定はとても脆く優れた仕組みで行われていることを感じさせる。

  • 95%の意思決定は無意識に行われている、という部分に焦点をあてビジネスに活かす、という内容。
    脳科学がビジネスにあまり応用されていない日本の実態を憂いている。

  • 事例特に映画のシーンを使っての説明が分かりやすい。

  • 今後10年間において、①脳科学研究、②人工知能研究、③ロボット研究、という3つの研究の融合と、産業応用が、オープンイノベーションの「鍵」となる。この中の脳科学研究でわかってきたことを、ビジネスの観点で紹介している。
    (1) 人の意思決定や行動の95%を占めている無意識について、なぜ、ビジネスにおいて無意識を知ることが大切なのか
    (2) 意思決定や行動を起こすのに重要な役割を果たす記憶について、ビジネスの意思決定に、記憶がどのように作用するのか
    (3) 外部環境の変化に対する脳の反応によって起こる無意識の身体的反応である情動は、行動にどのような影響を及ぼすのか
    (4) 人の意思決定を左右する脳のバイアスによって、どのように迅速な意思決定をするか、また大きな損失につながる判断ミスを起こすのか
    (5) 脳はどのように環境変化を知り、体に指示を出して、トップダウン、ボトムアップの処理を通じて意思決定し、行動を起こすのか
    (6) 視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚といった五感から入ってくる情報を、どのように脳で処理しているのか
    (7) 他人の行動を見るときに反応するミラーミューロンについて、会社や人類の文化継承に、どのような重要な役割を果たすのか
    (8) ドーパミンやアドレナリンといった脳を動かす化学物質が、どのように脳内で情報を伝達し、行動に大きな影響を与えるのか

  • プロスペクト理論をはじめ、行動心理における様々なバイアスへの理解がこれからの社会に必要な知識になる。

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著者プロフィール

NTTデータ経営研究所 情報未来研究センター長、ニューロイノベーションユニット長、研究理事・エグゼクティブコンサルタント。早稲田大学理工学部 電気工学科卒業 。プリンストン大学大学院 電気工学・コンピュータサイエンス(MSE)修了。1978年より電機メーカーにて新製品企画、開発設計、国内外マーケティングに従事。1991年よりシンクタンクにて環境分野を中心に、新規事業化支援、事業化コンソーシアム運営等、数多くのプロジェクトを実施。1997年4月より現職。専門分野は、ニューロコンサルティング、新規事業化支援、マーケティング戦略、環境分野全般、地域経営、コミュニティネットワーク、地域情報化。脳科学、ライフサイエンス、地域経営、環境などの分野でマネジメントや新事業に関するコンサルティングを中心に活動。2001年より横浜国立大学大学院 環境情報学府 非常勤講師。2004年より同客員教授(「環境コミュニケーション」担当)。2017年より大阪大学招聘教授。著書は、『脳科学がビジネスを変える』(2013年)『ビジネスに活かす脳科学』(2015年)ともに日本経済新聞出版社。論文・講演多数。

「2018年 『思考と行動が早くなる仕事脳の使い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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