経理部は見ている。

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 191
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532263119

作品紹介・あらすじ

『人事部は見ている。』で12万部超のベストセラーを放った著者が、知られざる経理部の秘密に迫ります。「経理部から見た『課題社員』とは、どのような人物か」「経費請求は、実はこんなことまでチェックされている」「経費で食べ続けたパフェ代の不正請求、なぜバレた」「会費を徴収して経費で落とした上司のその後」「セクハラ、パワハラで糾弾された社員、過去の経費不正をチェックされ……」。ふだんは「沈黙の臓器」である経理部ですが、経費の使い方、請求の仕方で、実は社員の人格、働きぶりまで多くの情報を握っています。それが社内での「悪評」の拡大につながったり、ときには社内での処遇に多大な影響を与えることも。経理部員たちは、何を考え、どこまでどうチェックしているのか。一般社員たちはうかがいしれない、経理部の仕事の表と裏について、経理審査を担当した経験のある著者が、多くの取材をふまえ、誰もが心あたりのあるエピソードをふんだんに紹介しながら解説します。お金の問題は、ほんの軽い気持ちから、思わぬ重大事態につながることもあります。会社員にとって、絶対に知っておくべきお金との付き合い方について、深く考えさせられる本の登場です。

感想・レビュー・書評

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  • 自分は見ている側の経理マン。
    入社時の経理部長から「印鑑は丁寧に押すように」と教わった事が真っ先に思い出された。
    お金にまつわる書類を雑に扱う方の評価は本書と同じ。
    自分のスタンスが世の中の経理部門の見方と同じであった事に安堵。
    本書にあるような牽制はAIには無理かな?

  • 今の職場でとなりでみていつ、「あるある!」と思うことが多く、うれしくなった。
    領収書、なる謎の歌の存在と、『ようこそ 我が家へ』という本を知った事も良かった。

  • 出世や評価を求めるなら経費の精算のような「些細な」ことを「当たり前」にこなすことが肝要。

  • 経理部の仕事の表と裏について。

  • 経理部は見ている。。楠木新先生の著書。ちょっとした出来心から出張費や交通費、交際費をごまかして自分のお小遣いにしてしまうような人は少なくないと思う。でもそれはルール違反だし、エスカレートすれば立派な犯罪行為になってしまう可能性だってある。

  • 経理処理において公私をグダグダにすることについて批判・警鐘をならしているのだけれど、ここが日本の働き方の根底にあると感じた。公と私の境目が曖昧なのでサービス残業も増える。

  • 図書館借り。
    マニアックで好みでないがこの観点で書かれたものもないし、独特。必読ではないが経理マンとか会社のアレコレが好きな人はよい。ある種の人類学フィールドワーク的にも読めてそういう価値もある。

  • 「経理やってると、ダメな社員の名前から覚えていくんだよね。問題ない人って、逆に全く印象に残らないよね」

    これは実際に経理部内で仕事中に出た会話でして、本書の内容もまた、このセリフに尽きます。経費を使うということは、他人のお金を使うということ。だからこそ、その使い方には人間性が丸出しになる。

    のど飴ひとつ、缶コーヒー一本にも決して身銭を切らないケチな役員。前月の精算書に中途半端に上書きして当月分として矛盾だらけの精算書を提出する営業、自宅に奥さんと子供をおいて単身赴任先の社宅に愛人と堂々と同棲する支店長。
    取り引き銀行の行員を多数迎えて行った(ことにした)架空の接待。給料をATMでおろした手数料一回108円也、を毎回経費精算しようとするクズ社員。かと思えば、お気に入りの部下の日帰り出張の日程に一日加算。出張手当も旅費も二日分にしていいし、宿泊代も経費に入れていいから観光しておいでとすすめるバカ経理部長。

    わたしがちょこちょこ経理で仕事をしてきたなかでも随分ネタがあるある。
    ですが……本書の中にも、おそらく著者が実際に経験した、または取材した経理部でのエピソードが満載。
    経理部はお金の扱い方を通してその人の行動や人となりを見ている。本文中では、会計の知識、経理の実務にも留意しながら、経理部はどのように社員の経費の使い方を見て言いるのか、それに対して社員はどう対応すればよいのかについて、多くの事例を紹介。

    それは組織人とお金にまつわる、おかしくも役に立つ、時に恐ろしい話、なのである。

  • むしろ経理部以外の方が読むと良い。

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著者プロフィール

楠木 新(クスノキ アラタ)
楠木ライフ&キャリア研究所代表
1954年神戸市生まれ。1979年京都大学法学部卒業後、生命保険会社に入社。人事・労務関係を中心に経営企画、支社長等を経験。47歳のときにうつ状態になり休職と復職を繰り返したことを契機に、50歳から勤務と並行して「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。2015年に定年退職した後も精力的に活動を続けている。2018年から4年間、神戸松蔭女子学院大学教授を務めた。現在、楠木ライフ&キャリア研究所代表。著書に、『人事部は見ている。』(日経プレミアシリーズ)、『定年後の居場所』(朝日新書)、『定年後』『定年準備』『転身力』(共に中公新書)など多数。

「2022年 『自分が喜ぶように、働けばいい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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