- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532280147
作品紹介・あらすじ
会社が火事になった。PCデータ復旧を営む僕らのベンチャーは窮地に立たされる。理不尽なクレーム処理に奔走する中、現れた謎の起業家。密かな企てを試みる僕はやがて、社会を揺るがす一大事件に巻き込まれていき-「仕事の本質・裏側」を暴く痛快エンターテインメント!
感想・レビュー・書評
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ビジネス書を多く執筆している著者が物語を通じて、起業することや、社長とは何か等を示してくれてかなり学びのあるものになっている。何より物語としてしっかりと面白く、とにかく先が気になる。本当に起業しようとする方向けというより漠然と社会人になろうとしている学生とかに読んでほしい。
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展開が二転三転していくので最後まで飽きない。
メインキャラはしっかり深掘りされていてサクセスストーリーとしても面白い。
社長というポジションについて実感的に考えさせられる。
本書は普通に読めば、社長の器があるかどうかを神に試された、二人の社長とそのうち1人の経営する会社の社員の成長記、として読むことができる。
本書では、社長2人の器はほぼ同じレベルであり共に経営する企業への熱意を失っていたて、共に経営上の試練に見舞われるが、部下の差、ツキの差で1人は生き残り1人は落ちる。
ただ、本書で悪役となって消えていった社長は、真の黒幕というよりは、黒幕に利用され使い捨てられただけのように見える。
つまり、本書の悪役は悪役としてヌルいから失敗した、というようにも読み取れる。
本書にはエピローグまで読んでもまだ語られていない謎がいくつもあり、その判断は読者にゆだねられている。
私見では、「ビジネスの世界には本書の社長を破滅させるような真の怪物たちが多数おり、社長ならそれらと渡り合わねばならない」と示唆されているように思えた。 -
ブックオフで100円で買ったにしては、サラリーマンに役に立つ内容がいろいろあるようだ。ただし大概のサラリーマンは、この小説もどきに出てくる人物ほど頭は切れないしバイタリティもないと思う。
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2014/11 経済小説としては読みやすくわかりやすい本ですね。
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大どんでん返しまではいかないが、読んでいて痛快だった。
会社ってどこもそうだけど、それぞれの立場での視点と発言と考え方があるってことで、同じ立場でないと共有出来ないって事だね。 -
万年赤点・落第の自分が言っても説得力まったくないですが、おもしろかったです。
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ビジネスをやっていると、毎日いろんな突発的なことが起きる。
その実際の場面がでてくる。自分ならどうするか?それを考えながら読むと、考えさせられる。 -
会社が火事になった処から物語は始まる。不真面目な社長、甘い言葉で近づいてくる投資家。自分は独立して社長になれるのか?最後まで目を話せない。面白い。
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火事の原因以外は非常にリアルで面白い作品でした。仕事が出来て実際の実務を取り仕切っている者、仕事をしなくなった経営者(本作品では少し違うニュアンスだが)、甘い話で持ち上げ近付いてくる者、金の臭いがするところに不思議と集まってくるキナ臭い連中…。実際のビジネスの場面で、『あるある~』と思える作品。
会社を経営し、それを維持していくことがどれだけ難しいことか…。いろんな経験を積んで、大胆さと、冷静さをあわせ持ったものが生き残れるのか。
事業を始めようとしている人は、読んでおいた方が良い本。