「反射力」: 早く失敗してうまくいく人の習慣

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.59
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本棚登録 : 114
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532317218

感想・レビュー・書評

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  • 自分が好きな著者の一人、中谷彰宏さんの最新著書です。
    中谷さんには多くの著書がありますが、時流に乗せられているもの、今読まないと時機を外してしまうものというのは少なく、流行を超えた普遍性のあるメッセージを発信し続けていると感じています。

    そして、この本にも中谷さんの考え方が色濃く表れていて、常に前向きで、フットワークが非常によいのが印象的です。やや乱暴にまとめてしまうと、即断即決が信条ということになるかと思いますが、それは「拙速」とはどう違うのか、という部分で考えるべきところがあるかなと思います。拙速かどうかなんて考える暇があるなら、まず動け、という考え方もないわけではありませんが。
    即断即決と拙速とが違うのは、PDCA、またはPDCでいうCの部分、つまりCheck/Seeが機能しているかいないかというところでしょう。早く動いて失敗であれば、やり方を変えて別の方法をとればいい。とにかく動いて同じ誤りを繰り返すのであれば、それこそ単に拙速なだけだし、考えていて動きが取れない、あるいは出遅れて取り返しがつかなくなるのでは、PDC(A)でいうP(=Plan)の段階で止まってしまい、D(=Do)に進めていないということです。

    勤め先のコア・バリューの中に、圧倒的なスピードという基準があります。依頼された案件に対して、どれだけ短期間で成果を出すかというところは、他者に対する差別化要素となります。本書で述べていることと、根は同じといえるでしょう。
    自分自身も業務のスピード感については意識を高くするようにしており、与えられた作業に対して、予定の期日に間に合えばいいというのではなく、前倒しで作業にかかれるように動いています。上司や担当者が意図した形の成果を出せているのか、途中の早い段階で確認を取り、方向が違うなら修正していく時間を作るようにしています。
    自分の作業が粗いのは自覚しているので、早い段階であらを見つけておかないと、後々になってから発覚すると問題が大きくなってしまうということもありますからね。

    本書ではっと思わされたのは、「モチベーションに頼らず自動化していく」というところ(74ページ)。時間を忘れ、その作業に没頭できるフローの状態を作れれば作業効率は非常によくなりますが、コンスタントに成果を出すためにはフローの状態でなくても動くことが必要。そのためには行動を自動化、仕組み化することのほうが、フローを作り出すために時間を使うよりも短時間で作業ができるのですが、自分もそこを理解できていませんでした。
    自分はフロー至上主義に陥っていたかもしれません。ですが今は、フローがなくても仕事ができる、そのほうが仕事の仕方としては、より理想に近い形になると感じています。

  • '人より先に、失敗する'
    '「エーッ」と言わない'
    'スーパーマンのすごさは、実は着がえのスピードの速さです'

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】159.4||N
    【資料ID】91112399

  • 自分に足りないものに気付けました。
    メニューは即決 考えるより行動

  • 「次回から使えるクーポン」
    「来月から変えてみます」はあまり意味がない…この意見にはとにかく大賛成。

    先日、たまたま来店した店で「250円毎に50円のクーポンが付きます」の張り紙を目にした。

    クーポン目当てでの購入ではなかったのだが、「ラッキー」と思っていたレジに向かうと…「クーポンは来週から配布なんです」と言われた。
    損したわけではないのだが、嫌~な気持ちで店を後にすることになった。来週再来店するか?と質問されたら、答えはNOだ。

  • 私に足りないもの。
    納得できるものとできないものと両方ありましたが、できてない、できてない、と思いながら読みました。
    反射とちょっと違うかもだけど…この本を読んで今までつい他の人の出方をみながら食事の注文をしてたけど思い切って一番に「これ!」と言ったら、まわりは普通に受け入れてくれたので、今までずいぶんビビりながら生きてきたんだなぁと感じました。

  •  人は何かを判断するとき、ヒューリスティック(直感的思考)とアルゴリズム(論理的思考)のバランスを取りながら意思決定を下す。そのバランス加減が個性であり、どちらか一方に偏りすぎると「天才」もしくは「変人」の称号を頂戴する。
     ヒューリスティックをここまで信奉する本を読んだのは初めてで、ある意味新鮮な読書体験だった。ちなみに自然科学や一部の社会学、経済学などではアルゴリズムが徹底され、ヒューリスティックは害悪とされる。
    本の内容はといえば・・・
    「思い付いたらすぐに行動しないとチャンスを失う」
    「行動する前に考える人間は仕事も出世もできない」
    「直感で判断し、反射的に動けば結果はついてくる」
    「それで失敗しても問題ない。頭を切り替えればいい」
     ・・・そんなところであろうか。
     確かに、ヒューリスティックに特化した思考や行動が有効な業種もある。だが当然、その逆もある。もしも、お医者さんや警察官がこの本を読んで啓蒙されてしまったら・・・そう考えて背筋が寒くなった。
     あっという間に読めて、少なくとも読んでる間は「出来る人間」になった気になれるという点では、自己啓発系ビジネス本の条件をクリアしている。

  • NO20の「モチベーションに頼らず、自動化していく」が
    よかった!!反射力を上げるにはヤル気を上げるには
    どうしたらいいかと考えがちだが、勘違い。ヤル気を
    上げなければいけないこと自体が間違いだそうで、
    仕組みを作って動いているだけ。と書かれていた。
    自分の普段の生活ではどこか見直してみよう!

  • 1章 一番に失敗する人がうまくいく
     間違える事は楽しい。早くやまもり書く。間違える事も正しい。
     プロはすぐ書く。素人は完成品を書こうとしていつまでも書けない。
     早く夢を実現させるには早く失敗すること。
     
    2章 反射力で気持ちがラクになる
     好き嫌いはハッキリ顔に出す。
     恐怖は時間がたつほど大きくなる。すぐやる。
     感情がくる前に動いてしまう。
     迷わない。やった方がずっと早い。

    3章 能力でなくリアクションで差が付く
     考えをまとめてから話さない。その場その場で。
     用意周到にしない。
     余韻を引きずらない。さっと引く。
     1秒遅れたら一生追いつけない
     もっと早く出来る方法は必ずある。
     準備のない本番を経験する。

  • 中田彰宏氏の著作。レスポンスを早くする考え方を記載。あらかじめ備えること、そしてポンと飛び出すことが重要と学ぶ。

    【気づき】
    「今」に対応できる人になるために必要なものは「予想力」と「準備力」だ。あらかじめ予想しておけば備えられる。準備すれば対応できる。その上で、必要なくなった準備を捨てる「潔さ」も必要だ。こう決めておくから、迷いを無くすことができ、瞬間的に対応できるようになる。

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著者プロフィール

1959年大阪府生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科卒業。
84年、博報堂に入社し、CMプランナーを務める。91年、独立、(株)中谷彰宏事務所を設立。「中谷塾」を主宰し、全国で、セミナー・ワークショップ活動を展開。2008年からは自社でも、「中谷塾」ブランドの書籍を刊行している。公式サイト:http://www.an-web.com/

「2023年 『楽しそうな大人になろう。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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