2020年の「勝ち組」自動車メーカー: 成長力を採点!
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2015年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532320195
作品紹介・あらすじ
6つの視点から徹底比較!8大企業の生き残り策は?
感想・レビュー・書評
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たいへん面白い本です。良く分析されています。
技術的な面、財務的な面、戦略的な面、世界の潮流、日本国内の状況、いろいろなことを総合して国内8社の行く末を分析しています。的確と思います。
ただ、書かれた時期が 2015 年 7 月で、三菱自動車の燃費偽装が発覚する前の話しなので、その分は差引いて読む必要があります。まぁこれは、外部の者は誰も予想できないでしょうしね、、、
2020 年にこの予想結果が実際はどうだったか振り返ってみてみたいですね。(^_^)
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2020年になりました。もう一度読んで振り返ってみました。
結果、よく当たっています。特にトヨタとマツダはなかなか正確です。
残念ながら日産はちょっといまいちですが、しかし、ゴーン逮捕を予測しろというのはなかなか難しく、これはしょうがないかもしれません。
また、当時スズキは VW とケンカしていたときで、本書では今後スズキは VW から離れ、独立してやっていくだろうという結論でしたが、その後スズキもトヨタに近づきましたね。これも予測が外れています。
とはいえ、全体的にはかなり正確と言って良いでしょう。
よく書けています。(しかしいろいろ予想外のことが起こりますね〜)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自動車業界の元人気セルサイドアナリストが激変する自動車業界全体と日本の自動車メーカーの戦略について概説した本。
自動車業界に関する新聞・雑誌の記事は非常に多く日頃から目にすることもそれなりにあるため、この本から「こんなことがあったのかぁ」という気づきは期待していたほどは多くはなかった。
・リードタイムが長い自動車業界にとって、今年や来年の成果は過去の経営判断の結果に過ぎない(これはどこの業界も…?)
・欧州自動車メーカーは、サプライヤーとしてモジュール化を推進。デファクトスタンダードを形成し、ブランドで差別化して儲ける
・2050年でも全体の55%は内燃機関を搭載していると予測されている → 内燃機関は引続き重要
・トヨタは、3カ月分の売上規模に相当するもの、あるいは年間の固定費の水準をあるべきネットキャッシュの水準としている
・9.11以降、ホンダは安易なトヨタの後追い戦略に陥り競争力を失った -
所在:展示架
請求記号:537.09 N38
資料ID:11601437
選書担当:矢野
自動車は好き、経済には疎い。そんなあなたにおすすめです。
統計データをベースに、著者の独自視点を交えて自動車メーカーの現在・未来を分析していく本になっています。
1社を称賛するような内容なのでは?と思ったが、そんなことはなく、各社の良い点・悪い点を挙げ、「なぜこんなに良い点があるのに伸び悩むのか?」、「なぜこんなに悪い点があるのに成長を続けるのか?」など、わかりやすく分析している本です。 -
初心者が入門書を読んで次に読むには比較的十分な情報量と思うが、内容に若干の偏りがあるため、本当に2020年に勝ち組かどうか、正直な感想は不完全燃焼で、若干燃費の悪い本かもしれない。
ただ内燃技術は今後30年も大きなシェアを確保するとの見方が書かれているので、そもそもが保守的なのかもしれない。 -
No.795
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業界勢力図やプロフィールのおさらいと言う感じで、タイトルのような中期的な洞察という意味では、少し物足りない。各々の自動車メーカーが抱える課題や、得意分野を浅く網羅するには良いか。例えばスズキの項などは、スズキだけに特化した一冊にした方がより深く面白いだろう。既にそのような本もあるから、そちらを読めば良いのだろうが。
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各メーカーの現状がよく分析されまとめられている。でも2020年といえば次期モデル+α程度のスパン。比較的「見えている範囲」なので、将来予測は現状の延長線上に乗っかっていて、目から鱗感はない。やっぱりね、そうだよねという結論が多い。かな。