ネーミング全史: 商品名が主役に躍り出た

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532321277

作品紹介・あらすじ

あのヒット商品、話題のネーミングはこうして生まれた!
時代を超えて生き続ける「ネーミング」を歴史と共に振り返る

◆AKASAKA SACAS(ビル街のネーミングは、いまや日本語の言葉遊び)、KITTE(郵便のシンボル「切手」で、親近感アピール)、おーい、お茶(語りかけるネーミングは、背景に自販機)、うどん県(自治体のネーミング意識に火をつけた)…
あのヒット商品、話題のネーミングが生まれた背景をネーミングの第一人者で、現在も数々のプロジェクトに関わっている著者が解説。時代を超えて生き続ける「ネーミング」の秘訣を伝授します。

◆本書は、日経産業新聞に2002年以来、15年にわたって連載されたコラム「ネーミングNOW」、日経広研レポートの連載「ネーミング昨今」をベースに、時代に即して生まれたヒットネーミングを紹介するものです。商品や建物などの写真をふんだんに盛り込み、読み物としても、目で見るだけでも面白いものになっています。さらに、発想チャートなど著者独自のネーミング作成法や決定に至るまでのプロセスなどの解説も加えて、実務家にも役立つ内容となっています。

◆広告のコピーは短くなる傾向にあります。コピーが減って、表現がシンプルになれば、残るのはネーミングです。ネットでも、今やネーミングが主役になっています。魅力的に、正確に商品を伝え、検索に消費者を誘うか。ネーミングの必要性から作り方まで紹介した、「大全」と呼ぶにふさわしい一冊になっています。

感想・レビュー・書評

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  • 昔は硬かったり高貴だった名前たちが(戦艦大和、車だとクラウン、洗濯機だと銀河 など)現代になるにつれて柔らかく呼びかけるような名前に変化してきてる(お〜いお茶、ごはんですよ など)

    また、一時期は英語やフランス語の名前がカッコイイと思われてたが、現代になるにつれて日本語に回帰してきてる(TSUBAKI、赤坂サカス=赤坂+咲かす、汐留シオサイト=汐留+潮騒 など)

    ネーミングのトレンドの変換おもしろかった!

  • は~ネーミングの仕事をうけたときに買ってもらった本なんだけど結局読まないまま3年がすぎ、ようやく読破。。
    基本的には事例紹介なんだけど、最後にがっつりノウハウが載ってるから、商品ネーミングの仕事をしてる人は必携かも。
    私も今後ネーミングの仕事をする日があったら読み返したくなるかも。

  • <目次>
    第1章  初めにネーミングありき
    第2章  ネーミングはブランディングだ
    第3章  進化の歴史は続く「ネーミングNOW」
    第4章  劇的ネーミングの作り方

    <内容>
    おそらくコピーライターの第一人者の一人。日経産業新聞連載の”ネーミングNOW"と日経広告研究所発行の「広研レポート」連載の”ネーミング今昔”を中心に、第4章ではネーミングの作り方のノウハウを惜しみなく載せている。ブランド名や商品名の歴史も見渡せるマーケティングの教科書の一つであろう。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/673494


  • 読了

  • 『#ネーミング全史』

    ほぼ日書評 Day445

    「からまん棒」、一定以上の世代の人なら、必ず聞いたことがある製品名。著者はその名付け親。洗濯機の真ん中にニョキッと棒が立っていて、それが水を攪拌するので、洗濯物が洗っているうちにからむことがない、というまさに名は体を表すネーミングが印象的だった。

    もとは連載ものだったそうだが、そうしたネーミング事例が2/3ほど、最終盤には魅力あるネーミングのハウツーがまとめられている。

    懐かしいものから、そんな商品あったっけというもの、さらにはロングセラー(最たるものが「おーいお茶」)まで、もちろんネーミングだけで商品の売れ行きが決まるわけではないが、時代にあった感はやはり重要なのだろう。

    https://amzn.to/3eSKWSe

  •  「商品名が主役に躍り出た」というように、ネーミングは今の商品発売にとって欠かせない要素になっている。そんなネーミングについてネーミングの第一人者の著者が様々な商品名とそこに秘められたストーリーから紐解いてる。





     ここ最近目立っているのが日本語をローマ字にした商品名だ。著者が例揚げているのは、TBSテレビがある赤坂にあるakasaka sakacas、飲料のDAKARA、丸の内にある商業施設のKITTEなどだ。著者曰く、商業施設に和語でネーミングするのは、親近感を意識したブランディング、そして、日本下でのアグレッシブなアピール姿勢の表出と述べている。






     劇的ネーミングの作り方では、商品についての理解に始まり、どうやってマーケティングのコンセプトを把握するか、どこにターゲットを置くのか、ネーミングの作成、ネーミングを検証して商標登録と言った具合でいろいろな家庭を踏んでいる。






     いろいろなものをかけ合わせたり、引いて行ったり、掛けてみたりとああでもないこうでもないと試行錯誤して生まれていく。






     「ネーミングは、パッケージの真ん中です」と述べているように、ネーミングがうまくいかないと商品がいくら良くても手を伸ばして財布のひもを緩める人はいないからなあ。特にコンビニで繰り広げられる熾烈な新商品陳列合戦、そして生き残っていけるか。ネーミングの重要性がよく分かった。

  • ヒットの答え、ここにあり。数々の歴史に残るネーミングを手がけた著者が教える、心に残る「商品名」の秘訣。(e-honより)

  • 掲載された例のなかでは豚肉料理のà la cartonが一番好きかも。《今日いうところのBRANDとは、広くモノやコトに記されるイメージの烙印です。これをどう作り上げていくか、どう広めていくか。それが、ブランディングといえるのです。》

  • ペットボトルの緑茶といえば「お~い〇〇」。香川県といえば,いまや「うど〇県」。類似するモノやコトが溢れている中で,いかに人の心に届くメッセージを発するか,その中心にあるのがネーミングです。最終章は実用的な「劇的ネーミングの作り方」となっています。

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著者プロフィール

ロックスカンパニー代表・主筆
1938年生まれ。早稲田大学第一政治経済学部新聞学科卒。光文社編集記者4年半・明治製菓宣伝4年の後、ロックスカンパニー代表・主筆に。広告制作の最前線で広告コピーライター、クリエイティブディレクターとして活躍する一方で、ネーミングという新分野を拓いた。ネーミングから始まる、ロゴデザイン、パッケージ、C.I.展開に至る広範な仕事をこなす。ニューヨークADC賞・朝日広告部門賞・毎日広告部門賞・日経広告賞などを受賞。

「2017年 『ネーミング全史 商品名が主役に躍り出た』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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