スノーボール 上: ウォーレン・バフェット伝
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2009年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (696ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532353896
作品紹介・あらすじ
世界で最も有名な投資会社バークシャー・ハザウェイの会長兼CEOにして、世界で最も尊敬される大投資家ウォーレン・バフェット。その知られざる生活、価値観、投資戦略、人生経験、そして後継者とは?自伝を書かないと公言してきたバフェットがただ一人信頼した著者に伝記執筆を許可し、300時間以上もインタビューに応じて人生のすべてを語り、家族・友人など250名以上の関係者への取材を認めた-5年の歳月をかけて完成した本書は、バフェット本人が初めて全面協力した決定版伝記である。偉大なる投資家バフェットが人生とビジネスをあますところなく語った全米大ベストセラー。
感想・レビュー・書評
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ここまで詳細な自伝小説を書けるのには相当なインタビューアーとの信頼と時間が必要なはず。
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細部は、下巻読了後記載する。
印象に残った記述
憲法で保証される「言論の自由」の権利が、メディアにとっては「責任を負わない権力」と化し、中傷や誤った引用、誹謗や不当な嘲笑で被害を受けたり、あるいは一方的報道によって弁明の機会を奪われた被害者が数多く存在する。 -
ウォーレン・バフェットの生い立ちが良くわかった。やはり幼少期から普通ではなく、常にどうすればお金が増えるのか、稼げるのかを四六時中考えていた様子がわかる。
財産形成は、雪ダルマと同じで出来るだけ早い初期に小さな雪のボールを転がし始められるか?それによって、その後の資産形成が変わってくる。 -
直接書いてないとはいえ、自伝のような内容。やっぱり、尊敬する人について学ぶことは楽しい。
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バフェットは神様ですね
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「ウォーレンは雪片をうけとめていた。最初はひとかけらずつ。やがて、両手にいっぱいすくいあげた。それを玉に固めた。雪の玉が大きくなると、地面に置いた。玉がゆっくりと転がりはじめた。すぐに庭の端まで行った。ほんの一瞬迷っただけで、ウォーレンは進みはじめ、雪の玉を庭まで転がしていった。
そのときからずっと、ウォーレンは雪でいっぱいの全世界に目を向けて、進みつづけている。」
昔マイケル・ムーアのドキュメンタリーで、中学時代の友人が
「学生の頃のかれはどんな風でした?」
とインタビュアーに聞かれて
「今と同じことをしていたよ」
と答えていたのを思い出しました。
彼の趣味はお金集めだったのです。 -
●内容
・モルガン・スタンレー元MDによるウォーレン・バフェットの評伝
・上下あわせて1400ページの大作で、バフェットの幼年期から内面に迫る。
●コメント
○本書で描写される、バフェットの時間の使い方、子どもたちへの接し方から、生活それ自体が「選択と集中」であったことが伺える。大きな要素は妻のサポート。子どもたちの世話しない夫バフェットに文句を言うどころか、逆に子どもたちに夫の使命を説き、邪魔をしないように説得してしまう判断力は見事。この「選択と集中」の姿勢は、パートナーのマンガーにも共通している。
(引用)
・ウォーレンの知識は本物だった。バフェット-フォークの社員たちは、朝から晩まで便覧を読みつくしては知識の戸棚を満たしているウォーレンを見て、肝をつぶしたに違いない。
・バフェットは百万長者になりたいと言ったかもしれないが、それが終着点だとは絶対に言わなかった。後年、この時期の自分のことを「やりたくないことを何でもやった惨めな気のいいやつ」と評している。やりたいのは投資だった。子どもは下が5歳、上が10歳になり、友人の一人は(妻の)スージーのことを「シングルマザーみたい」だと言っていた。バフェットは頼まれれば学校の行事に出席したり、フットボールのボールを投げてやったりしたが、自分から遊んでやることはなかった。子どもたちがかまって欲しがってるのに気づかないくらい、考え事に没頭しているようだった。スージーは子どもたちに、父親の特別な使命を尊重しなければならないと教え、「お父さんはとにかくすごい人なの。だから、それ以上を求めてはダメ」と言い聞かせた。
・マンガーは考えた。「ぼくにとって一番大事な顧客は誰だろう」と。そして、それは自分自身だと確信した。そこで、毎日一時間、自分のために働くことにした。早朝にそのための時間を設け、建設や不動産開発の仕事をしたんだ。誰しもこれを見習い、まず自分自身が顧客になり、つぎに他人のために働くべきだ。一日一時間を自分に充てるべきだ。 -
ウォーレン・バフェットの伝記。
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「オマハの賢人」、ウォーレン・バフェットの伝記。
子供時代から始まり、近年のディールに至るまで、公私共に詳細に描かれています。
内容は文句なしに面白いのですが、ものすごい分量で読むのに若干疲れます。その分星ひとつ減。