ロボットの脅威: 人の仕事がなくなる日

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532356637

作品紹介・あらすじ

ホワイトカラーに迫る危機!残酷な産業革命の到来!雇用はロボットに代替され、中間層が消滅。格差は拡大、消費が縮み、経済成長は限界に。

感想・レビュー・書評

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  • ・ソフトウェアはクラウドにホストされることが非常に多い。その観点から見れば、ソフトウェアはいずれほぼあらゆる職場に侵入し、コンピューターの前に座って情報を操作するようなほぼあらゆるホワイトカラー労働を呑み込んでいくだろう
    ・中国の直面している難題は、テクノロジーとの競争ではるかに後手をとっている貧困国にとってはまたさらに恐ろしいものだ。製造業の労働集約性が特に高い地域ですら自動化が進みはじめているいま、過去に存在した繁栄への道筋は、こうした国にとってはほぼ消えたも同然だ
    ・人工知能はやがて、自らのデザインを改良したり、ソフトウェアを書き換えたり、あるいは進化的プログラミングの技術を用いて自らのデザインを強化するものを作り出し、テストし、最適化するといったようなことに精力を傾けるようになるのだ
    ・人間の歴史において何か本質的なシンギュラリティ(特異点)が近づきつつあり、それを越えた先では我々が知るような人間生活はもはや持続不可能になるのではないか。カーツワイルは言う「本当の意味での知能機械は、2020年の末までに作られるだろう。そして、シンギュラリティ自体が起こるのは、2045年頃のいつかだろう」

  • 考えたらまぁ当たり前なことを説明するための辞書を読んでる気分だった。読むのは本文ではなく、目次だけでよい。

  • ロボットが単純作業だけでなく、適用できる範囲が広がることでブルーカラーだけでなく、ホワイトカラーの仕事を奪うこと恐れがあり、高度な知識や教育をもたないと人間でしかできないことがなくなってしまうため、格差が広がる恐れがあるという主張がとても参考になった。

  • ロボティクスによる自動化とAI(人工知能)の発展が雇用と経済にどんな影響を与えているか、統計を引き合いに現状を分析しつつ、将来の可能性を述べてます。

    簡単に要約すると
    1)機械化によって単純作業〜中程度のスキルの職は壊滅する。
    さらに、MRIの画像診断や法律家などの専門性の高い職もAIに取って代わられる。
    これは現在進行形で進んでいる。

    2)機械化は企業の収益性を高めるが、雇用が崩壊しては消費者がいなくなるので経済は破綻するかもしれない。

    3)なので、最低所得保証(ベーシックインカム)制度を国が作って最低限の購買意欲を維持しつつ、より質の高い生活を求める人にガンガン働いてもらえばなんとかなるだろう。

    AIが普及したらルーティンワークは全部機械任せにできるじゃん!わーい!
    とか思ってたけど、取って代わられちゃうとわねぇ…
    大企業ほど機械化の波は早いらしい。
    職場は中小企業だけど、職を奪われた高学歴の人が来たら僕なんてお払い箱だわぃ

    定年65歳に引き上げるとか言ってるし、僕がその年齢になったら定年は75歳とかになってるんじゃないか?
    逃げていく定年と迫ってくる機械化。
    しかも人工細胞とかできちゃって寿命がなくなった日にゃ、死ぬこともできずに働き続けるのか!? とにかく、ベーシックインカムが出来たら『おれは働くのをやめるぞ!ヒャハーッ!!』です。

  • 高度なAIを司るロボットが成長した時、人間の社会はどのように変貌するだろうか。一見テクノロジー関連のタイトルだが、本質はロボット進出による雇用喪失を主題とした経済の話。医療や法務といった高度な知識を要する職業はもちろん、音楽やライターといった創造的な仕事すら、AIに侵食されると予測のある今、人にとって働くとは何か、生きがいとは何かという哲学的な問題まで突き付けられているように感じた。無論、社会全般に(自動運転車や自動配達等々)自動化が進むはもう少し時間は掛かるし、人手が不要になるからといって、勤勉や勤労の精神を失う理由にはならならず、近未来に過度の警戒心や不安を持っても仕方がない。ただAIが進化し続ける分だけ、誰かが割を食う時代は、遅かれ早かれ確実にやってくる(きている)し、それを前提として物事を見る必要性は感じる。自動化は特に高齢化社会と相性が良く、本書でもそのモデルとして日本が取り上げられている。ロボットの社会進出は大きなショックを伴う可能性を秘めてはいるが、その恩恵の部分をうまく取り込んで、ロボットとの理想的なコラボを示す事が出来れば、その時こそ新しい雇用の創出も実現しているのかもしれない。

  • ロボットに職が奪われる日が遠からず訪れる。その時までに余剰人員をどうするか考えておかなければ、大クラッシュに見舞われるだろう。
    私達の世代はいいが、子供達の世代にはどうなるのか心配だ!

  • 機械化やAIの活用が進み、どんどん人の仕事が奪われていく未来を描く。単純な仕事だけではなく、知的業務すら、機械に取って代わられていくのだ。
    人間が行う仕事は何になるのだろう?

    この本で描く世界のさらに向こうにはマトリックスやターミネーターのような世界が待っているのではないだろうか。SFの世界が本当にやってくるのかもしれない。

  • 内容は極めて重要、ロボットの進化により

    職はどう変わっていくのか?

    人の仕事はどのように奪われるのか?

    誰にも関わる部分です。

    読むべき1冊だと思いますよ!!

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784532356637

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著者プロフィール

フューチャリスト
ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー『ロボットの脅威』著者。同書はフィナンシャル・タイムズ紙ベスト・ビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞。シリコンバレーを拠点とするソフトウェア開発会社創業者。人工知能が社会に及ぼす影響に関するTED Talkは300万回以上閲覧されている。ニューヨーク・タイムズ紙、アトランティック誌、ワシントン・ポスト紙などに寄稿。カリフォルニア州サニーベールに居住。

「2022年 『AIはすべてを変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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