ロジカル・ディスカッション: チーム思考の整理術

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532490805

作品紹介・あらすじ

こうすれば議論がまとまる!ロジカルでないメンバーが、筋道立てて考え議論できるようサポートする会議の交通整理のポイントを解説。すぐに使えるフレーズも多数紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 会議、プロジェクト、仕事をロジカルに進めるためのファシリテーションの教科書。ファシリテーターとして、ものごとを①統合する②要約する③整理する④検証する⑤構造化する という5つの大きな手法を説明している。会社にいる人は誰がよんでも、心当たりがある事ばかりが書いてあると思うし、ロジカルに進めるための投げかけコメントが非常に使える。更に素晴らしいのは最後に127のフレームワーク集がついていることである。これは使える一冊であると思った

  • 伊藤:CAミーティング運営に活用

  • 会社の会議や打ち合わせで頭の中がこんがらがってしまう人にオススメです。
    書いてあることを実跡すれば、ロジカルな議論ができるようになります。とてもオススメの一冊です!

  • 案外一番の問題は、「ロジックが通じない人もいる」ということ。同じルールの中でディスカションをできるのならばスムーズに結論に行き着くだろう。実際にはそんなことはなかなかない。上の人がロジックを理解しないことが一番しんどい。


    互いが納得のいく結論を得るために、ロジカルな議論の仕方・考え方について述べている。ファシリテーターにスコープしているようだが、議論する人も知っておくべきことばかり。


    本書に記載の指摘の仕方には少々角がある。
    F だから何なんですか?
    F それで、何をおっしゃりたいのですか?
    F で、ご意見は何ですか?


    ロジカルディスカッションには3つのメリットがあるという。
    1.複雑な事象を扱える
    2.物事の本質を捉える
    3.説得力のあるコミュニケーションができる

  • ファシリテーターの会議の進行部分について、ロジカルディスカッションになるためのポイントをまとめている。

    ロジカルにするための会議への戦略、会議の流れの分析、会議をロジカルにするためのテクニックなどが図解も入れながら上手に解説されている。

    5つの役割と12の基本動作(P.18)をまとめておく。

    1.要約する
    ①論点を明らかにする ②ポイントをまとめる ③わかりやすく言い換える

    2.検証する
    ①筋道を明らかにする ②筋道のゆがみを正す ③筋道の偏りを正す

    3.整理する
    ①テーマを分解する ②意見を分類する

    4.統合する
    ①優先順位をつける ②上位概念をつくる

    5.構造化する
    ①構図を選ぶ ②切り口(視点)を選ぶ

    別巻のファシリテーション・グラフィック(見える化)を入れたり、巻末のフレームワークの説明などをいれながら、より洗練すると良いのではと思った。

  • ファシリテーションスキルのうち、「ディスカッションをどうコントロールするか」にフォーカスした本。章立てとして必要事項がよく整理されており、具体的にどういう考え方で何をすればよいのかもわかりやすい。ただ、文章の端々から会議の主体である参加者に対する敬意が欠けているような姿勢が読み取れるのがマイナス要因。それを差し引いてインデックスと使うのが良さそう。

  • 議論をまとめて全員が受け入れられる結論に至るまでの要点、特にファシリテーションの観点からのポイントを分かりやすくまとめている良書。たまにこういうスキル系の書籍を読むと、頭が整理されて気持ち良い。
    基本的なことは「ロジカルに考えること」とある。感情的にならず、ヒトではなくコトに焦点を当てて冷静に物事に向き合う姿勢が大切ということ。さらには「考え得る最良の結論を導き出す」という意思と思考の粘着力が必要だろう。それがないと、安直な答えに飛びついてしまう。
    ①要約する、②検証する、③整理する、④統合する、⑤構造化する、というステップを踏んで議論をまとめていく。最初は発散しながら、本当かどうかを確認し、統合へ移っていく。最終的には構造化して真の課題にたどり着き、分かりやすいコミュニケーションを実行するということになる。
    単なるスキルの羅列ではなく、参加者の感情面も考慮した記載となっており、実践的な内容だった。特に、上位役職の人たちに読んでもらいたい書籍である。

  • ファシリテーションに関する本。
    ロジカルな視点から、ファシリテーションを行うためのコツを紹介。ロジカルシンキングも合わせて学べそうな本。

    <メモ>
    ・「まとめようとするな!整理をせよ!」
    ・ファシリテーターの役目は議論をまとめることではなく、議論がまとまるようにすること
    ・ファシリテーターの役割は①要約する②検証する③整理する④統合する⑤構造化する。
    ・5つの役割を基本動作にわけると
     ■要約する ①論点を明らかにする②ポイントをまとめる③わかりやすく言い換える
     ■検証する ①筋道を明らかにする②筋道のゆがみを正す③筋道の偏りを正す
     ■整理する ①テーマを分解する②意見を分類する
     ■統合する ①優先順位をつける②上位概念をつくる
     ■構造化する①構図を選ぶ②切り口(視点)を選ぶ
    ・議論のプロセスにはパターンがある。起承転結型、問題解決型、目標探索型、発想企画型、環境適合型など
    ・論点を明らかにする → 話がずれたら発言のテーマを確認する
    ・ポイントをまとめる →要するにでまとめてみて確認する。主語+述語の文章になるよう注意。
    ・わかりやすく言い換える →たとえば。具体的には。で言い換えて確認する
    ・筋道を明らかにする →なぜ?だから何?の質問で筋道を整理する
    ・筋道のゆがみを正す →本当にそうなの?で立ての論理の妥当性を検証する
    ・筋道の偏りを正す →他にないの?の質問で視点を広げる問いかけをする
    ・頭が固い人には立ての論理を上下に揺さぶったり、横の論理で左右に揺さぶったりするのが常套法
    ・優先順位をつける →どれが重要ですかと優先順位をつけていく。何を持って重要するか判断基準も明らかに。
    ・上位概念をつくる →何が言えるかを導く。個別の意見を抽象化したり、包含関係を明らかにしたり、共通の前提をあぶり出していったりする。これらをまとめるとの世界 =他を包含するものを選ぶ、言葉をつむぐ、裏にある共通の思いを言葉にする
    ・名詞一言でまとめようとせず、メッセージにする。SOWHATに答えるメッセージに。
    ・どうやってもまとまらないとき。
     ①ここまでの議論を総括する。チェンジオブペースの効果を導く。ちょっと振り返ってみることでアイデアは出やすくなる。議論がどんな流れだったか、何が決まってその理由は何だったか、何と何が対置されているか、何が決まって、合意できているか
     ②前提を合わせる 同じ言葉を違う意味で使っていないか、今日は何をする会議であったかなどを整理する
     ③対立があってまとまらないときは、誤解をなくす。一致点を見つけ出す。どうやったらみんなが満足できるかを考える
     ④最後はみんなの力を借りる。まとめ方が思いつかないとみんなに投げかける
    ・ビジネスフレームワーク 
    ■意思決定系→プロコン表やペイオフマトリックスを活用、緊急度重要度マトリックス
    ■アイデア創造系→マインドマップ、マンダラート、オズボーンのチェックリスト
    ■マネジメント系→PDCAサイクル、5W1H、報連相、KPT(継続すべき点keep、問題点problem、挑戦tryを整理)
    ■組織開発系→人仕組み風土をつくることで決まるといわれる。知識技能態度で捉えるのが一般的。willskillマトリックス
    ・フレームワークを使う作法
     ツールを持ち出すタイミングはこれ以上意見が出なくなり、議論がぐるぐる回る混沌状態になった時に用いる。

  • ファシリテータとして会議を上手にまとめるための技法を、
    例題を活用して紹介している。
    要約する、検証する、整理する、統合する、構造化する。

    実践を積み重ねてきた著者らしく、会議参加者のくせにおうじで、どう振舞うべきか紹介しており参考になる。
    文章も理解しやすくすらすら読める。

    付録に、MBAで多用されてるフレームワーク集があり、
    これは必携。

  • 巻末のフレームワーク集が便利。

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著者プロフィール

組織コンサルタント、日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学客員教授(テクノロジーデザイン論)。
1960年神戸市生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。ミノルタにて製品開発や営業企画、経営企画に従事したのち独立。2003年に日本ファシリテーション協会を有志とともに設立し、初代会長に就任。組織変革、企業合併、教育研修、NPOなど多彩な分野でファシリテーション活動を展開している。ロジカルかつハートウォーミングなファシリテーションに定評がある。

「2022年 『ファシリテーション・グラフィック[新版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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