究極の田んぼ: 耕さず肥料も農薬も使わない農業
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2010年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532490881
作品紹介・あらすじ
不耕起移植栽培の普及と環境再生農業の提唱で2008年度吉川英治文化賞に輝いた著者が、市民と農家が共に楽しめる、地球と人と生きものに本当に優しい市民農園・村おこし構想を提言する。
感想・レビュー・書評
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今、読んでいる本。とても面白い。奇跡のリンゴの木村さんとの共通点にも感動した。
日経の広告見て、無性に買いたくなった。いつもの寄り道先である三省堂名古屋テルミナ店で購入。積読みへ。 -
environment
agriculture -
耕さなくてもいい田んぼなど、初めて知ることばかりで、刺激になった。
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不耕起栽培をキーワードに、SRI農法、ダイズの栽培法等を紹介している。
著者の岩澤さんは想像もつかないほどの苦労をされているだろうが、そういった記述は必要最低限で、何よりこれから先訪れる飢餓時代をどうするか、いかにして自身が持っている農法のノウハウを伝えていくかを考えているかが伝わってくる。
読みやすく、圧倒的な熱量の有る良書だと思います。私も千葉県出身、自然耕塾、行ってみたいなと思います。
その上で祖父の残した田んぼやタケノコ山を復活させられたら… -
耕さず肥料も農薬も使わない農業。面白い内容だけど、田んぼの経験がない素人にはわかりづらい内容だったかも。しかし今までの米作りの常識をうちぶる不耕起への取り組み、そして未来への展望など興味深かったです。
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2010年読後すぐに、著者に直接会いたくなった。
著者主催のへそまがり大豆栽培講習会は本書同様驚きの連続だった。
ほんの少ししかおはなしできなかったが、著者独特の空気感がよかった。
いまさらだけど、本当にありがとう。 -
ブログに掲載しました。
http://boketen.seesaa.net/article/407089068.html
農業と言えば土を耕すということ。「農耕民族」というくらいのものだ。
それを真っ向から否定し、耕さない農業を提唱する。
いつの世にも、どんな分野にも、革命家というものはいるが、この人こそ日本農業千年の常識をくつがえす革命家だ。
おのれの直観を信じ、耕さないカチンカチンの粘土質の土壌に米を栽培する技法を、20年がかりで開発した。
肥料を(化学肥料も堆肥も)与えず、農薬もいっさい使わないで、1993年の冷害の時に他の田んぼが実を結ばない「青立ち」状態の時、不耕起栽培の田んぼだけがほぼ例年なみの収穫を得た。
ではその年を境に日本の農業がすべて「不耕起栽培」に切り替わったかというと、そういうことはまったく起こらない。
それどころか、農機具業界、農薬業界にがんじがらめに支配されている農協は、不耕起栽培を目の敵にしている。
いつの時代も、革命家のこうむる受難は変わらないものだなあ。