花のスケッチ帳

著者 :
  • JTBパブリッシング
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784533066511

感想・レビュー・書評

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  • 今現在は中古本でもプレミアがついて高額になってしまい手に入らないので図書館で借りました。スケッチの花の、息を呑むような繊細な線。緻密で詳細な素描でありながら、静けさとたおやかさを伴う空気感。日本画家、堀文子さんが見つめる草花が、線描だけで命を吹き込まれ、見るものに本来の色とその草花の置かれた環境を想起させます。

    『目の前に自然があって、 ただ ただそこへ行く。 そこにいる。 自分などというものはいらない。 気に入った草花があれば、 構図 などは考えず、 なるべく それに近づくような 魂が欲しい』‥添えられた文章に堀文子さんの画家として奥義を感じます。

    心がささくれた日などに、素描のページをコピーして、ひとり静かに塗り絵をしたいような、人を手当する素描集です。

  • 装幀・アートディレクション/鳥頭尾秀章(alaka graphis)

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著者プロフィール

1918(大正7)年、東京・平河町生まれ。女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒業。52年、上村松園賞を受賞。60年より3年間に渡り海外を放浪する。帰国後、神奈川県の大磯に転居、74年、第一回創画会出品、以後創画会を中心に作品を発表する。81年軽井沢に、87年イタリアのアレッツォにアトリエを持つ。同年神奈川県文化賞受賞。著書、画文集に『トスカーナの花野』『時の刻印』『命の軌跡』他多数。

「2021年 『人生の達人・堀文子の生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堀文子の作品

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