世界遺産 一度は行きたい100選 ヨーロッパ (楽学ブックス―海外) (楽学ブックス 海外 1)
- ジェイティビィパブリッシング (2009年3月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784533074813
感想・レビュー・書評
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時間があれば
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行った気になった(笑)
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ヨーロッパ編100箇所を簡潔にまとめた本です。
100箇所のうち、行ったことあるのはたった10箇所かあ。
行きたいのはスペインの古都トレド、アントニ・ガウディの作品群、コルドバ、アルハンブラ。イタリアのサンジャミーノ、シエナ、ポルトヴェネーレ・チンクエテッレ・パルマリア・ティーノとティネット島、ヴェネチア。イギリスのエディンバラ、バース。ベルギーのブリュージュ。ルクセンブルク。ノルウェーのフィヨルド。ブルガリアのリラ修道院。ルーマニアのモルドバの教会、マラムレシュの教会。クロアチアのドゥブロヴニク。 -
世界遺産に詳しい著者チョイスのヨーロッパ100選。
多分に好みが含まれているとは思いますが、知らない世界遺産がたくさん紹介されていました。
ヨーロッパは、一番世界遺産登録数が多い地域だそうです。
もちろん、訪れた場所の紹介記事も多く、懐かしく読みました。
トレドはキリスト教・イスラム教・ユダヤ教の3つの宗教にゆかりのある場所で、一時は神聖ローマ帝国の都でもあったとのこと。
トレド駅は「欧州一美しい駅といわれるムデハル様式」と書かれており、確かに瀟洒な駅だったことは覚えていますが、ヨーロッパ一を誇るほど美しさで有名だったとは知りませんでした。
北アフリカの姫の水浴姿に一目ぼれした西ゴートのロドリーゴ王が略奪したため、怒り狂ったアラブにスペインが占領されたのだそう。
ドラマチックな伝説があるんですね。
また、ガウディのサグラダ・ファミリアは、完成までに100-200年かかるといわれていましたが、順調にいけばあと50年ほどで完成すると書かれていました。
絶対に無理だと諦めていましたが、もしかしたら、生きている間に完成形を見られるかもしれません。明るいニュースです。
ライン川下りをした時、ローレライ付近でもさほど流れは荒くなく、(そんなに難破するほどかな?)と腑に落ちませんでしたが、かつては随一の難所で舟がよく沈んだため、急カーブの断崖を爆破して、今の安全な航路となったことを知りました。
現在は難所と言われた頃とは地形が変わっていたとは、知りませんでした。
ヴェローナのジュリエットの館を訪れた時、ジュリエットの像の胸だけピカピカなのが印象的でしたが、それは胸に触ると幸せになると言われているからだそうです。
てっきり色男イタリア人がこぞって触るからだろうと思っていました。
また、以前訪れた時、ピサの斜塔には登れませんでしたが、修復工事が済み、2001年から入場制限付きながら上れるようになったとのことです。
傾いてはいるものの、あと300年は倒壊しないとのこと。
ストラスブールは、ドイツ語のシュトラスブルク(街道の街)のフランス語読みで、歴史に翻弄され、5度も国籍が変わった町だそうです。
メテオラの修道院は、修行のために断崖の上に教会があるのかと思っていましたが、ビザンチン後期やトルコ時代に迫害を受けたキリスト教修道僧が逃げ込み、命がけで断崖絶壁の上に修道院を立てたものだとのこと。
トッレ・アヌンツィアータの遺跡は、皇帝ネロの2番目の妃の名前からきているもので、それは『即興詩人』のヒロインと同名であることに気がつきました。
見知らぬその土地の食べ物も紹介されていて、どれもおいしそうです。
行ってみたい場所も多々紹介されていました。
中でも気になったのは、クロアチアのプリトヴィッチェ湖群国立公園。
青い棚田のような16の湖を無数の滝が繋いでおり、湖はどれも高い透明度を誇っているとのこと。
地形のでき方も美しさも中国の九寨溝と同じながら、こちらは高山病の心配がないとのことなので、ぜひ行ってみたいものです。
加えて、ルーマニアのマラムレシュ地方の木造教会群の、天に突き刺すようなはっとする形も印象的でした。
基礎石もない100%木造の教会なのだとか。
この地方にあるサプンツァ村は、世界遺産ではないものの、明るく鮮やかな墓があるところだと最近知ったばかりです。
その絵は、パトラッシュという絵描きがはじめたそうです。パトラッシュとは、名字だったんですね。
その人の一生が描かれた陽気なお墓、見てみたいです。
誰もが知っている有名な場所以外にも、世界遺産は数多く存在しているということを、改めて知ることができました。