地形で読み解く鉄道路線の謎 首都圏編 (単行本)
- ジェイティビィパブリッシング (2014年12月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784533100796
感想・レビュー・書評
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上野以北は私鉄の日本鉄道(明治10年11月設立の民間の鉄道会社)東京と高崎を結ぶ路線 上野駅が始発→寛永寺は戊申戦争で広大な敷地 崖の下、崖の斜面の入会地(共有地)→用地買収費節約
明治17年5月 高崎まで延伸 明治天皇陛下、日帰りで上野~高崎
渋谷駅 東京高速鉄道、東京横浜電鉄(東急電鉄の前身) 井の頭線→トンネルではなく切通し(家の保証を考慮し地下権を買収、反対派住民多く困難な工事)→現在、井の頭線が地下を通る家だけは木造戸建ての住宅多い
中央線 東中野と立川間24.7mの一直線 何も障害がなかった
山手線 北…田端駅 南…大崎駅 目黒川沿いの低い土地 新宿方面の切り通し工事必要
京急電鉄 大師電気鉄道(川崎大師への参拝客)
東急電鉄 田園調布開発 東急池上線の五反田駅(山手線の上のビルの4階・白金、高輪、品川方面への延伸計画の名残
小田急電鉄 昭和2年(1927年)1年半の突貫工事 新宿~小田原82.8キロ
代々木八幡駅近く 半径200mのカーブ→細長い高台の地形を避けた・トンネル避けて開業を急ぐ
京王電鉄 戦前の始発駅は新宿跨線橋を超えた東側☆ウィンズの反対側 戦時中、変電所空襲で電圧不足→跨線橋を超えられず西口に駅整備
西武鉄道 高田馬場駅は山手線の内側 高田馬場から新宿駅に延伸したのは昭和27年 昭和39年5月にルミネエスト新宿(マイシティ)の駅ビル完成・2階に乗り入れ予定・用地不足(6両編成・2線分しか確保できず)→国鉄との接続を諦め西新宿駅にプリンスホテルの入った現在の駅ビルを整備
東武鉄道 池袋に接続する東上線 東部スカイツリー線(浅草、北千住、亀戸でJR接続) 上州(群馬の渋川と東京をつなぐ目的)
隅田川を超えて浅草駅(松屋デパートの駅ビル)
京成電鉄 当初は隅田川の東側押上が終点 東京市への乗り入れを目指す 青砥~日暮里、日暮里~上野公園
荒川放水路(荒川の整備)人工の河川
松戸~形成津田沼 新京成線 曲がりくねった路線 陸軍の鉄道敷設訓練部隊の練習線
横須賀 鉄道で物資を運ぶ必要性
横浜線 町田から橋本駅まで直線13キロ 高速鉄道の試験 -
中央線の地形との関わりが紹介されているってどこかで見かけて読んでみた1冊。首都圏の鉄道路線がどういう経緯で今の形になってきたか、例えば並行して走っている2路線は元は競合2社だったとか歴史がわかって面白かったです。いつも乗っている電車も、その歴史やそこに引くための制約、引いた用途や会社の性格が出ていたり深く見ていくと面白いすね。中央線の直線区間、24.7kmが日本で3番目に長い直線区間だなんて全然知りませんでした。いろんな電車に乗りながら、車窓からの景色を改めて楽しんでってみたいと思いました。
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面白い。それでここを走るのか。
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面白いんだが、本の作り、文章ともにメリハリがなくて読みにくい。素人目線だけど良い本で資料的には素晴らしい。もうすこし読みやすいと良いんだけど。
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内容は面白かったが地図引用が小さすぎたのが残念。
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「写真と地図でめぐる軍都・東京」「カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩―地形篇」「カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 都心の謎篇」「カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩」参照
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思わず、題名で買ってしまった。
山手線を筆頭に、東京近郊の路線図のうんちくが書かれている。
小学校の高学年は杉並に住んでいたこともあり、中央線の路線図は地図の上に定規を引いて決めたところから始まったのはよく知られている。
東中野から立川までの24.7KMとのこと。
意外だったのは、第2位は横浜線の町田駅の南から橋本駅の先までも直線で13Kmとのこと。
普段通勤で使っている山手線の部分が圧巻である。さっそくチャリで走り回ろう!! -
首都圏を中心に、路線と地形の関係を記した本。鉄道は坂に弱いことは知っていたが、わかりやすい地形図のもと、理由が記されている。また、再読したい。
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タイトルで買いましたが面白いですね。