ストレスに負けない技術-コーピングで仕事も人生もうまくいく!

  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534039439

感想・レビュー・書評

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  • 【目的】 ストレスへの対処行動であるコーピングの技術を解説することで、比較的軽度なストレスへの対処力を高めるための予防策を提示する。

    【収穫】 自分自身のストレスパターンを知ることで、ストレスへの対処法をある程度類型化できるようになった。

    【概要】 本書では、ストレスの基礎知識、コーピングスキル、自己認識に基づく適切なコーピング方法を学ぶことができる。
    コーピングとは、何らかの刺激によって生じた心身のひずみ(=ストレス状態)を元の状態に戻そうとする行為のこと。コーピング手法は大きく分けると主に以下の4つがある。
    ①刺激に対するコーピング: ストレスの原因となる事象を除去・軽減すること。自力で克服する、相手に働きかける、それから逃げるなどの方法がある。
    ②評価に対するコーピング: 事象に対する自分自身の認知のゆがみを直す。読心、ベキ思考、過度の一般化、自己関連付け、過大評価などのゆがみを客観的に見直す。
    ③反応に対するコーピング: 心理的、身体的に表面化したストレス状態を鎮めること。リラクゼーション、ストレッチ、自律訓練法など。
    ④社会的支援というコーピング: 他人や専門機関の力を借りて、ストレスに対応していくこと。全てのストレス発生プロセスに対して効果がある。
    具体的な技術(手法)としては、以下の3つがある。
    ①セルフトーク: 物事に対する自分の認知の仕方を変えることで、メンタルを強化する。原則として、「非論理性」をただす、「いま、ここ」で考える、ありのままを受容するがある。
    ②問題解決: ストレスを除去するために、何が問題化を明らかにし、原因をリストアップし、その中から原因を絞り込んで、具体策を考えて実行するという一連のステップを踏むこと。
    ③アサーション: WIN-WINを指向するコミュニケーション。DESC法という相手を不快にさせず、自分の考えを伝える方法がある。Describe(描写する)、Express(表現する)、Suggest(特定の提案する)、Consequence(結果を示唆する)。
    また、以下の7つのストレスパターン毎に、有効な対策を解説する。
    イライラ型(焦燥型)、ビクビク型(不安型)、ムカムカ型(立腹型)、クヨクヨ型(後悔型)、ヘトヘト型(憔悴型)、イジイジ型(内省型)、ウツウツ型(憂鬱型) 

    【感想】 自分の性格や行動から、ストレスを感じやすいパターンを診断テスト形式でわかるので面白い。本書にも書かれているが、ストレスを論理的に理解して、コントロールできる状態に置くということが重要と感じた。自分はビクビク型とウツウツ型とイジイジ型に当てはまるという超後ろ向き思考のため、まずは客観的、論理的に物事を捉えるように心がけてストレスを軽減していきたい。

  • 自分のストレスの型がわかった。
    「イライラ型」まさにその通り!
    ストレス解消法も現実的!
    ストレスフルな状態の時に手元に置いておきたい

  • コーピング(ストレスへの対処行動)のスキルを学べる実用書。
    著者の一人(田中ウルヴェ京氏)がコーピングについて解説する映像を見たことがあったので読んでみた。
    帯にも書いてあるが、簡単なテストで自分のストレスパターンを診断できるのがよい。他にも具体的なコーピングスキル(セルフトーク、問題解決能力など)が説明されている。アサーションの説明もあり、全部で150ページほどなのにカバーしている範囲は広いと感じた。

    個人用メモ:診断結果はイジイジ形(内攻型)が最も高く、それに次いでヘトヘト型(消耗型)とウツウツ型(憂鬱型)が高かった。

  • 健康な状態にある人のための、比較的軽度なストレスの対処法というのがちょうどよい。
    (すでに心身に悪影響がある方は医療機関などで治療を…)

  • 【良かった点】
    ・見開き1ページ1テーマで、見やすく読みやすかった。
    ・基本左ページに説明、右ページに図解があり、理解しやすかった(左で理解、右で復習のような感じ)。
    ・コラムなどで著者の人柄を感じ、親しみがわいた。
    ・ストレスコーピングの基本方針がよくわかった。

    【悪かった点】
    ・ストレスコーピングを実践していくには、少し情報が少ないかな。ストレスに対してどういうことをすればいいのかはわかったけど、具体的に一歩踏み出すとなると手探り状態になる。

    ⇨この本だけでストレスコーピングが身につくかと言ったら難しいと思う。情報が物足りない。
    ただ、ストレスコーピングの入門書としては抜群にわかりやすいと思う。全体像がよくわかった。
    他のストレスに関する情報を得た時も、この本で教わった全体像からカテゴリー分けできるようになった。「これはこういう手法ね」みたいな。
    情報を理解しやすくなるので、ぜひ一度は読んでみてほしいね。



  • 自己啓発
    健康

  • 購入

  • 読みやすかったです。タイプ別は、すべてに当てはまる気がしてあまり絞り込めずにいました。
    どれにも当てはまるように書かれているのでしょうか。

  • 物の見方や考えた方を変えましょう、という本。
    貴方はこういうタイプです、という診断書もあるし、細かいので、くよくよしがちな人には大抵どれかが当てはまるんじゃないかな。私はちなみに「青い鳥」タイプだった……。
    もちろんこの解決方法だけが全てじゃないので(本人ではなく環境が悪いという可能性がなくもないからだ)この本を読んでみて当てはまる人は少しずつ自分の意識を変えていき、そうでない人は第三者に相談することをオススメしたい……と個人的には思いました。

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著者プロフィール

五輪メダリスト/スポーツ心理学者(博士)/慶應義塾大学特任准教授。1967年東京生まれ。1988年ソウル五輪シンクロ・デュエットで銅メダル獲得。日・米・仏のシンクロ代表チームのコーチを10年間歴任。米国大学院で修士修了(スポーツ心理学)。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科で博士号取得。日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング上級指導士として、トップアスリートから経営者・医師・研究者などに心理コンサルティングを行う。また心理学をベースにした企業研修や講演も数多い。国際オリンピック委員会(IOC)マーケティング委員、スポーツ庁スポーツ審議会委員、報道番組コメンテーターを務めている。『人生最強の自分に出会う 7日間ノート 超一流のメンタルをつくる感情整理プログラム』『99%の人がしていない たった1%のメンタルのコツ』ほか著書多数。フランス人の夫との間に一男一女。

「2022年 『心の整えかた トップアスリートならこうする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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