この1冊ですべてわかる 物流とロジスティクスの基本

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  • 日本実業出版社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534044976

感想・レビュー・書評

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  • 単に教科書的な情報を並べただけの知識本ではなく、ポリシーをもって書かれていることに共感を持ちました(その内容によっては共感できない人もいるでしょうが)。

    在庫管理、物流管理の領域においては、商品企画、生産、調達、販売の各バリューチェーン毎の担当部門の思惑によって様々な無駄が生じている、ということを前提に、全体最適を目指す部署としてロジスティクス部門の立ち上げを提言している。
    そのロジスティクス部門の役割とその他部門と調整すべき内容、そしてその期待効果について端的にまとめられている。
    そしてこれを企業間で実現するSCMの視点にまで昇華させている。

    しかしその内容は理論(理想)レベルの要素があることは否めないので、実際にそれを実現できるかどうかについてはなかなか難しいと思います。ソリューションは理論のみで実践されるわけではなく、関係者の利害的思惑が様々に絡み合うからです。
    ただ、ロジスティクスによって全体最適が実現できるというその論理は(ロジ業界に携わる人間にとっては)必須の知識であり、とても勉強になる本だと思います。

  • わかりやすく書こうとはしてたが、メーカーと小売、従来の物流と新しいロジスティクス、そしてそれらが関わる社内外の組織との綱引きについてが未整理で、同じようなところをぐるぐるしてる印象。要するに編集者仕事してる?という。ただし、他部署ではインセンティブがないが、全社的には最適たりえる道があり、そこに向かうには専門組織としてロジスティクス部門を作るしかないというのは説得的であったし、読む価値はあるかと。

  • 入門書、って感じ。あまり新しい気付きは無かった。 強いて言えば、『在庫費用(とそれに見合う資本コスト)を営業ラインに賦課させないと、適正在庫をキープしようとするインセンティブは彼らに働かない』という点で、『ですよねー』って感じ。 とは言え、各課でちゃんとP/L持ってるのに、売総ベースでしか業績判断しないのが弊社だが・・・。

  • 主要な項目ごとに特に革新という観点で主張がはっきりしていて、知識の補強には大変有効
    ちょっと出版は古いのだが、普遍的な観点なので今のところあまり問題にはならない

  • 初心者ですが読みやすく分かりやすい。

  • 回りくどいとこが多い。字数もっと減らせる。

  • たまには基礎からお勉強。

  • 「在庫」とは何か?最近の僕にとっては重要なテーマ。
    この本を読んでいきついた結論は、やはり「お金のお化け」であるという事。「資金の固定化」という概念はとても大切だと思う。在庫は必要最小限に抑える、という事を目標に今後の実務に取り組んでいきたいと思う。

  • 物流や倉庫のことを一般的な知識として知っておく必要があると思って何冊が読んでいる中では、一番中身のある本だなと思いました。
    初心者が入りやすい文章で、背景までしっかり説明されている。そして今後の物流に期待されていくだろう役割、そこに至る改善方法まで道筋が示されているので、何度も読んでもいい一冊だなと、また少し実業務をして経験知を蓄えてから読んでみてもおもしろそうだなと思いました。

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著者プロフィール

株式会社湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1971年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了、同年日通総合研究所に入社。経営コンサルティング部長、常務取締役を経て2004年3月に退職し、同年4月株式会社湯浅コンサルティングを設立。一貫して企業の物流コンサルテーションに携わり、2000年(社)日本ロジスティクスシステム協会より、物流ABC理論構築で2000年度「物流功労賞(理論学究面)」受賞。『この1冊ですべてわかる 物流とロジスティクスの基本』(日本実業出版社)、『結果が出る物流とロジスティクス』(ナツメ社)、『物流危機の正体とその未来』(生産性出版)など著書多数。

「2019年 『図解入門ビジネス 最新 在庫管理の基本と仕組みがよ~くわかる本[第3版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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