海外ETFとREITで始めるインカムゲイン投資の教科書

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  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534052179

感想・レビュー・書評

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  • 長期投資をする上で必要な知識は、世界経済の流れと投資商品の仕組みであるとし、サブプライムローン問題とアベノミクスを中心に、今後の世界経済がどのように推移すると思われているのかを解説した上で、債権,リート,ETFなど金融商品の仕組みを紹介し、購入を推奨している本。日本の証券(株式、債権、ETF、リート)だけではなく、世界中の投資商品が購入対象となり得る為、為替の変動についても軽く触れられている。
    とても分かりやすい言葉で書かれていて、投資の初心者を通り越したあたりの人たちをターゲットに書かれていると思います。

  • 本当の投資家を目指す方には良いと思います。結構難しい部分もあります

  • インカムゲインの手法紹介を通じて、商品構造を解明してくれる本。
    この中で、IRRやリスクフリーレートに着目しつつ、一見良さそうな商品は誰でも買える商品を組み合わせて手数料を抜くだけのもの、と結論づけられている。
    この本に記載された運用方法を実践するかはさておき、ものの考え方として学んでおけば損を回避できそう。

  • ETFは主に金融商品についての説明がある。一つ一つの詳細商品よりも、商品を見分けるポイントが参考になった。REITは仕組み、種類、評価の方法が主で、商品説明は少なめ。統計の話は全くなかった。

  • 株価大暴落中の昨今にぴったりな「買ってはいけない金融商品」図鑑です。

    海外REITとか外貨投資とかを、仕組みからがっつり解説した上で、「ああ、やっぱり買ってはいけないんだな」と納得させてくれる一冊です。
    「よくわからない商品を買ってはいけない」というバフェット氏の教えに忠実。
    欲を言えば、逆にもうちょっと買っていい(具体的な)金融商品とかを推してほしいところ。
    来年から頑張ろう。

  • ●ETFやREITというものがどういった金融商品なのか知りたくて読んだ。投資初心者でも分かりやすい内容だったように思う。

  • インカムゲイン投資

  • キャピタルゲインは偶然や運の要素が大きい。

    しかし、インカムゲインで儲けるのも、
    偶然や運の要素も絡んでいたので、
    びっくり。

    いいものは、笑、ないんじゃないかな?

  • 「ETF とか買ってインカムゲインで生活していく」という
    内容の本かと思ったけど、そういう内容もあるにはあっても
    あんまりメインというわけでもなかった。
    むしろ、「この投資は、こういったセールスポイントで
    売ってるかもしれませんが、こういうカラクリで
    なりたっている商品ですよ」という視点が多くて、
    どういう商品をかってはいけないか、という勉強になった。
    特にFXで儲けようと思うのは、とても大変だと分かった。
    タイトルと内容は違うけど、とても勉強になる本だった。

  • 新興国の高利回り国債 EMB
    米有名企業の高格付け社債 LQD
    アメリカのREAT VNQ
    アメリカのシングルテナントビル ARCP=ファンドの規模を活かした投資
    日本の海外リート保有のファンドはタコ足配当もある

    CDO(債券の劣後部分を引き受ける)=サブプライムの引き金
    CLO(法人向けローンの劣後部分)
    CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)

    オフショア積立は手数料の塊

    FXのスワップは翌日ものをベースにした低金利。スワップ狙いなら債券にレパレッジをかけたほうがいい。

    為替リスクを避けるなら、外貨の借り入れによる投資。

    FX会社のスワップ狩り。出金できないリスク。

    銀行の外貨預金は為替手数料が大きいので多少金利キャンペーンがあっても不利。

    J-REATに投資するなら、その全体の不動産が買いかどうか、を見る。
    NAV(net asset value)を比べる。
    NOI利回りを見る。

    SBI証券や楽天証券で投資できるか
    海外証券口座 インタラクティブプローカーズ証券

    日次ボラティリティに15.81(ルート250)を掛けたものをヒストリカルボラティリティとよんでいる=年間換算したもの

    ハイイールド債、REATなどで利回りを稼ぐほうが安定している。

  • この本に書かれている考え方を丁寧に理解しマスターすれば今後賢い選択をすることができそう。

  • 大変参考になった。金融特に、海外ETF投資や金融商品の説明はわかりやすい

  • 途中

  • p23 「自分の理解できない企業には投資しない」byバフェット
    p48 (インカムゲイン投資家が考えるべきこと)
    p61 米国の発行する10年国債は世界で最も注目されている•••米ドル建て再建の利回りは、米国債と比べてどれだけ有利かを比較するのが市場の慣例となっており、また、世界共通で、長期金利といえば残存期間10年の国債を購入した際の利回りを意味するため。
    p66 金利が上がると債券は下がる•••新しく売りに出された新発債の最終利回りが既発債よりも高ければ、それと同水準の利回りになるまで既発債の価格は下がらざるを得ない。Ex) 債券の利回りを不動産に例える•••既存物件1000万円、年間賃料収入40万円→利回り4%。新規物件1000万円、年間賃料収入50万円→利回り5%。既存物件は新規物件に対抗するために物件価格を800万円に下げて利回りを5%にする。
    p73 長期債は短期債よりハイリスクハイリターンなので、債券の優劣を比較する時は同じ残存期間の債券を比較しないと意味がない。
    p79 外貨建て投資はリスクのない預金や国債との利回り差を確認。Ex)トルコリラ建てで2年間投資すると年利12%の物件、ただし実はトルコリラを銀行に預けると年利10%の金利がつく。このように、無リスク10%、投資リスクの見返り2%と分解して考える。この投資案件の利回りは12%、リスクフリーレート10%とのスプレッド200ベーシス(2%)。
    p97 どんな投資商品でも、いつのタイミングでいくらお金が入ってくるか、それを今いくらで買えばどれほどの利回りなのか。それを考えるのがインカムゲイン投資の本質。
    p109 購入価格と売却価格が異なる投資案件に投資する場合、単年度利回りだけをみて判断せず、投資資産の値上がり(値下がり)も利回りとして考慮する必要がある(売却価格が相場に左右される不動産投資、最後に資産価値がゼロになる太陽光発電への投資etc)。
    p145 筆者(長期の投資家)の特に注目している市況データ
    •株式市場:S&P 500種、日経平均株価
    •商品市場:VIX 指数
    •中国経済:中国 上海総合指数、中国元翌日物金利
    •為替市場(対米ドル):日本円、ユーロ、EUR-JPY クロスレート
    •債券市場(現地通貨建て):日本10年債、米国10年債
    •個別銘柄株価:J-REIT各社のNAV倍率
    •個別銘柄分配金利回り:米国REIT各社、米ハイイールド債ETF各種、米CDO/CLO ETF各種
    •日本経済指標:日銀当座預金残高•速報値、国債発行残高、日銀国債保有残高、日銀ETF等資産購入明細、東京投資用不動産表面利回り推移、金融機関の不動産融資動向
    •米国経済指標:失業率、ケース•シラー住宅価格指数(10地域別)
    →前日に比べて大きな値動きのあった国を見つけ、その理由を調べる。

  • 必要な知識は、①金融商品の仕組みを理解②世界経済の流れを把握

    世界共通で、長期金利とは米国債残存期間10年

    金利が上がると、新発債の価格まで既発債は下がる

    リスクフリーレート

    偶発転換社債がこれからの主役

    利回り+IRR

    インカムゲインの源泉は
    ①債券やローンの金利
    ②収益の配分
    ③オプションの売り
    のみ

    複雑な金融商品には、理論価格が存在

    REITは賃料収入と売却益
    Net operating incomeと解散価値(NAV)が対応

    米国インタラクティブ•ブローカーズ証券

  • やや軽薄なタイトルですが、中身は丁寧な作りになっており、世界経済の見方から語り起こして債券、為替、REITについてそれぞれ丁寧に解説されています。さらにラストでは海外証券口座の使い方についての概説も。

    一言で言うと株は変動幅が大きくて読みにくいので、債券を中心に安定したインカムゲインを狙って行きましょうという提案になっています。

    分配型の投資というとどうも、複利効果を捨てて元本を食いつぶしているような印象がありますが、もろもろの指標を使ってポートフォリオ構成を考えることでバランスできるようです。

    著者は世界分散投資に懐疑的な見方をしていますが、そこには理の通った説明あり。これが白眉です。


    ○世界経済全体への長期投資が利益を生み出す根拠となっているのは、世界銀行がデータを取り始めた1950年以来、世界全体のGDPは一度もマイナスになったことがないという統計データでしょう。
    …実態経済と株価が連動して右肩上がりに成長を続けた牧歌的な時代とは、市場の構造やお金の流れは大きく変わったといえるでしょう。このような時代に、長期の国際分散投資という60年も前に考え出された投資法は、市場構造の変化に対応できるものなのでしょうか。

    ○「長期投資で老後の資金を蓄えたい」と考える人は、自分の将来がかかったポートフォリオを数十年先まで運用するファンドマネージャのようなものです。そのような人たちにとって、投資の基本原理を十分に理解するという「自分への投資」は、長期的に見れば、他のどのような投資よりもパフォーマンスのいいリターンを生むことでしょう。

    ○市場には、「これを買えば確実に利益を期待できる」商品はありませんが、「これを買ってしまうと確実に損をする」商品はたくさんあります。

  • 非番に勉強になりました。

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著者プロフィール

コアプラス・アンド・アーキテクチャーズ株式会社 代表取締役。1978年神奈川県大和市生まれ。学習院大学卒。幼少期にITに慣れ親しんだ経験から、大学在学中に統計データ分析受託の会社を創業。同社を順調に成長させたあと2006年に株式売却。その後は、国内外の株式、債券、不動産など多様な取引をする個人投資家となる。経済誌等への寄稿多数。過去に学習院さくらアカデミー講師(金融リテラシ)ほか金融経済の講演を開催。金融商品分析や不動産投資の著書は累計10万部を超えロングセラーとなる。Webサイトhttps://ytamagawa.com/

「2023年 『Excelでできる 不動産投資「資産管理」のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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