- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534053688
感想・レビュー・書評
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1996年に刊行された『学問のしくみ事典』を、茂木健一郎の監修でリニューアルし、2016年に再出版したもの。
茂木健一郎(1962年~)氏は、東大理学部及び法学部卒、東大大学院理学系研究科物理学専攻課程修了の脳科学者であり、本書の監修には適任であろう。
本書は、人文科学から、社会科学、自然科学、文化芸術までのあらゆる学問分野について、その成り立ち、発展の過程、著名な人物などを、系譜図などを加えて、網羅的かつコンパクトにまとめたものである。
読書の意義(或いはもっとソフトに「面白さ」といってもいい)は何かということについては、古今東西の読書を愛する著名人が様々な意見・思いを述べてきているが、私が最も共感を覚えるのは、つい先日(2020年11月3日)のNHK番組「趣味どきっ!~本の道しるべ」第5回でライター・エディターの橋本麻里氏も推奨していた、読書によって自分の頭の中に「知のマップ」をつくるということである。(頭のメモリー容量を超えれば、“自分の”書棚に外付けメモリーとして蓄えることになるが)
そのために、これまで広いジャンルをカバーしたブックガイドなどを参考にしてきたが、そもそもベースとなる学問分野全体を網羅した本はないのだろうかと探したところ、本書に行き当たり購入した。
今後、自らのマップにおける未踏・未開の地を確認し、そこを探検するための参考にしたいと思う。(「学問したい方のための参考図書ガイド」も載ってはいるが、各分野の総論的な本が大半なのが少々残念)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色んな学問の歴史について学べる。自分の今まで触れたことのない学問のページは読むのがかなり辛かったり、逆に触れた事のある所はするする読めたりと読み方に波が出て面白かった。これから学びたい学問を探すのにも嬉しいかもしれない。学問の歴史というか流れがメインなのでつまらない人はつまらないかもしれない。そんな本。
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ありとあらゆる学問の体系をわかりやすい図にしただけでも労作と言えます。知的探求の旅の羅針盤として最良です。
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学問の辞典的な本。
広く浅く教養として知るべき各分野のルーツやキーワードは本書にまとまっている上に、それぞれに手をつけたい時の入門書から上級書まで紹介されていて非常に事典的で良い。 -
世に存在する学問をひとつひとつ紹介していく本です。世間では学問を文理で分けていますが、本書はその垣根を取っ払って広く浅く説明しています。各学問の概要とその起こりから変遷、現在の状況が書かれており、ちょっとした知のテーマパークを渡り歩いている気分にさせてくれます。芸術についても学問と同列に取り上げているのが好印象。勉強になりました。
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購入。
人文科学・社会科学・自然科学・文化芸術、それぞれの領域の学問を概観できる。
各学問の参考図書を初級・中級・上級と分けて列挙していた。
歴史やつながりが文章だけでなく図示されていて見やすい。通読するよりは何か気になる言葉があった時に参照するといいかもしれない。 -
ふむ
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学問論を概観するために閲覧。おおよその構造のイメージはつくけれども、最初の見るマップのつもりで手に取るとよい。
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自然科学から文学まで、あらゆる学問の概要を一冊で解説してくれる本です。自分の興味の範囲を超えて、世の中にはどんな知識の分野があるのかを本書を読んで一度俯瞰してみれば、今後の読書や勉強の幅を大きく広げてくれます。こういう視点の本は他に見たことがないです。