再分配の厚生分析 公平と効率を問う

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  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535556447

作品紹介・あらすじ

救済を真に必要とする人に資源を重点的に投入するには?経済学はもとより社会学、社会疫学、幸福研究を動員した分析。

感想・レビュー・書評

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  • 3675円購入2011-03-31

  • 【要約】


    【ノート】

  • 割と理論面から再分配について論じた本。この手の分野が専門の人は必読。

  • 所得格差や再分配政策、最適税制の視点から教育政策や福祉政策などについて定量的に論じていた。経済企画庁やYale大学などでの著者の経歴が示すように、政策へのインプリケーションを含めた現実感覚及び海外事例の参照などが優れていた。ここ最近で最も感動した本である。特に、公正さ及び効率の観点からは論じられない子供への優先的政策という提言に関しては、ごもっともだと思った。個人的には、ロールズ厚生関数やベンサム厚生関数などからの定量的分析に興味は持つものの、未だ批判する立場にないので、評価できないが、複合的に検証し、慎重に比較する著者の姿勢に尊敬の念を抱いた。同様にこの本をくださった学部時代の指導教官にも。

  • 第53回 日経・経済図書文化賞

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著者プロフィール

小塩 隆士(おしお・たかし):1960年京都府生まれ。83年東京大学教養学部卒業。2002年大阪大学博士(国際公共政策)。経済企画庁(現内閣府)等を経て、現在、一橋大学経済研究所特任教授。主な著書に、『高校生のための経済学入門[新版]』(ちくま新書)、『再分配の厚生分析』(日本評論社、日経・経済図書文化賞受賞)、『社会保障の経済学(第4版)』(日本評論社)、『公共経済学』(東洋経済新報社)、『くらしと健康』(岩波書店)、『日本人の健康を社会科学で考える』(日本経済新聞出版)ほか。

「2024年 『経済学の思考軸 効率か公平かのジレンマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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