- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535582507
作品紹介・あらすじ
本書では18回にわたって政治思想の古典的なテキストを読んでいきます。政治思想とは、さしあたり政治という人間現象についての省察というぐらいの意味に理解しておいてください。ある種の体系だった主義主張を政治思想ということがありますが、ここでお話ししようとすることはそれとはやや違います。本書は原典テキストの翻訳からの抜粋と解説からなっています。読む際には解説ではなく、まずテキスト本文を読んでください。そして引用されたテキストは抜粋ですから、できればあらためて全文にあたってください。専門的な研究者がテキストを読む場合でも、最初に目にとまるのはテキストの一部分の何気ない指摘や、あるいはひとまとまりの論旨の展開です。テキストの引用部分の選定と解説については、部分への着目から全体への見通しがもてるように工夫したつもりですが、ともあれ原典そのものを自分自身で読むことがこのリーディングスの第一に意図するところです。
感想・レビュー・書評
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統治二論、人間不平等起源論、ユダヤ人問題、フランスの内乱、道徳及び立法の諸原理、自由論、アメリカにおける民主主義、ザ・フェデラリスト、フランス革命についての考察、リヴァイアサン、君主論、この世の権威について、戦史、国家、政治学、職業としての学問、職業としての政治、ポリアーキー。以上18の古典の最重要箇所を数頁にわたり掲載し、それに対する読みどころを解説する政治思想の入門書。じっくりとそこを読みこめば、おそらくその古典全体を理解しうるであろう見事な引用の選択と、わかりやすい解説の妙。これから政治思想の入門書を尋ねられたら本書を推すことにする。
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