口語養生訓

  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535981799

感想・レビュー・書評

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  • 近所の病院の先生の講演をききました
    生活習慣についての講義
    実践については、本を読めば分かる
    だから、それ以前の心構えのようなお話でした

    資料として「養生訓」を紹介してくださいました
    この本は、江戸時代の本ですが
    もっともっと昔から伝わっている事だそうです
    現代になっても健康に生きる心構えは
    変わりがないようです

    「老いる」ということは、経験をつんで豊かになること
    長く生きることは、多くのことを知ることができるからすばらしい
    心安らかに過ごす、欲を持たない、言葉を慎む
    うらんだり、ねたんだりしない

    畏(おそるる)
    慎みにおもむく初めなり畏るれば、つつしみ生ず
    敬は畏の字これに近し

    sprit(生命)
    魂も動的状態であることが健康
    習慣を変えれば人生が変わる
    思い→行動→習慣→人格→人生

    何かを変えてみよう!

  • O4-1/49/1
    2006年1版11刷を所蔵

  • 内欲=飲食、好色、眠り、おしゃべり、七情
    外邪=風、寒さ、暑さ、湿気
    内欲をこらえ、外邪を防ぐこと。
    食後は数百歩歩く。
    体を動かして気を巡らす。
    眠りの欲を堪える。
    自制するには、心のなかに主君がいると考える。
    一時的に快いことはあとで災いになる=はじめにこらえれば、必ずあとの喜びとなる。
    消化吸収しないうちに横にならない。
    正しい生き方を人の道とし、それ自体を楽しむ。
    過度の感情を慎み、心静かに。
    自らを欺かない=悪いことと知っていてそれをやってしまうことは、悪いことを嫌っているのではなく、自らを欺いていることである。
    君子は其の道を得るを楽しみ、小人は其の欲を得ることを楽しむ。道を以って欲を制すれば則ち楽しんで乱れず。欲を以って道を忘るれば則ち惑うて楽しまず。
    酒は微酔に飲み、花は半開に見る。
    七情のうち怒りと欲が最も徳を破る
    な意欲を少なくし、外邪を防ぎ、身体を動かし、眠りを少なくする。
    激怒しないこと、考えすぎないこと、おしゃべりをしないこと、飲食の欲望を少なくすること。
    飲食するときはよく考え、我慢をし、控えめにする。
    旨いものはまずこころを戒め節度を越えない。
    腹八分目。少し飲み食いして味のよいことを知る。
    食べ物や酒がよく消化されてから寝る。
    まだ足りないと思うときにいち早くやめる。
    食事は感謝していただく。御恩を忘れない。
    好物は少なめに。
    少しの我慢、ご飯の2~3口、おかずの1~2片。
    酒を少しこらえる。
    食後の運動=歩行、槍、太刀の稽古をする。
    少しだけ食べてその味を知る。
    酒は適量を知り、食後に飲む。
    1日を10日、10日を百日、1月を一年と考えて無駄に日々を過ごさない。

  • 江戸時代前半の時代を生きた貝原益軒(1630年12月17日~1714年10月5日)。儒学者としても著名であり、生涯に渡り著した書物の数は六十部二百七十余巻に及び、様々な分野に博識であったそうです。益軒が著した書物の中でも、最も多くの人に親しまれ、そして今日まで彼の業績を語る上で最も有名なものが、『養生訓』ではないでしょうか。
     彼自身は83歳の天命を全うしましたが、当時としてはかなりの長命であり、また、最後まで健康であり、まさに“長寿を全うする”ことを自ら体現したともいえます。
     『養生訓』の内容は平易なことも多いのですが、改めて読むことでその平易さの中にある奥深さを知ることができます。人が健康に一生を過ごすということは、江戸時代にあっても、現代にあっても容易なことではありません。しかし、貝原益軒は自ら実践して養生の大切さを現代に伝えています。
     現代に生きる知恵としても、とても役に立ち示唆に富んだ内容になっています。益軒は医学を専門にしたわけではありませんが、『大和本草』を現したり、また『養生訓』の中でもいくつか中国の古医書を引用していますので、その内容には信頼性があり、東洋医学の基本的な見方を知ることもできます。初心者的に読むこともできますし、ある程度知識が豊富になったところで読み返しても新たな発見がある本です。


    『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』内レビューへ
    http://hariq-study.genpoudou.com/hariq-books/books_toyo14.html

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著者プロフィール

貝原益軒

一六三〇年生まれ。江戸前期から中期にかけての儒学者、博物学者、教育家。筑前福岡藩主黒田家に仕えた。藩費で十年間京都に遊学する間に、朱子学者、博物学者と交際し、上方に興りつつあった経験・実証主義思潮に触れたのが、その後の学風に生かされた。膨大な編著は各方面にわたり、儒学では『大疑録』、博物学では『大和本草』『花譜』『菜譜』などが知られる。晩年には『養生訓』『大和俗訓』など多くの教訓書を書いた。一七一四年没。



松田道雄

明治四十一年(一九〇八)、茨城県生まれ。昭和七年、京都帝国大学医学部を卒業、小児科教室に入る。昭和十二年より府立西ノ京健康相談所に勤め、結核患者の診療をおこなう。昭和二十二年に京都で小児科を開業。診療のかたわら、ロシア思想を学び、思想史家としても知られる。著書に『私は赤ちゃん』『育児百科』『洛中洛外』など多数。平成十年(一九九八)没。

「2020年 『養生訓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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