- Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784537125054
感想・レビュー・書評
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全11巻。
『迷走王ボーダー』が好きなので読んでみた。小粒だけど味があっておもしろい。でも枯れた中年以降用。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ひじかた憂峰作・たなか亜希夫画の劇画『リバースエッジ 大川端探偵社』(日本文芸社)の既刊1~3巻を購入。連載誌の『漫画ゴラク』でときどき読んで、とても気に入ったので。
ひじかた憂峰とは、狩撫麻礼の別ペンネーム。
狩撫麻礼とたなか亜希夫といえば、かつての名作(怪作でもあったが)『迷走王ボーダー』のコンビだ。関川夏央と谷口ジローのコンビと並ぶくらい、この手の男臭い劇画の世界では黄金コンビといってよい。
が、この『リバースエッジ 大川端探偵社』は、『迷走王ボーダー』よりもむしろ『ハード&ルーズ』に近い作品である。
『ハード&ルーズ』は、狩撫麻礼作・かわぐちかいじ画。私立探偵・土岐正造を主人公にした短編連作で、1980年代を代表するハードボイルド劇画の一つであった。私は、あれこそ狩撫麻礼の最高傑作ではないかと思う。
この『リバースエッジ 大川端探偵社』は、小さな探偵社に持ち込まれるさまざまな依頼から生まれるドラマを描いた短編連作。まさに“21世紀の『ハード&ルーズ』”ともいうべき作品なのである。
もっとも、基本構造こそ共通だが、『ハード&ルーズ』とは微妙にテイストが違う。
『ハード&ルーズ』では主人公のキャラクターが作品の大きな比重を占めていたが、『大川端探偵社』では探偵社の面々は狂言回しに徹している。依頼人と探す相手が織りなすドラマこそが核となるのだ。
また、依頼人が持ち込む謎を解くプロセスは、あっさりと端折って描かれている。海千山千の老練な「所長」が、特異な人脈を駆使して電話だけで解決してしまうことも多いのだ。この点も、調査のプロセスが詳細に描かれ、その間にアクションなどの要素が詰め込まれていた『ハード&ルーズ』とは対照的だ。
要するに、『ハード&ルーズ』からハードボイルド探偵小説的要素を削ぎ落とし、かわりに依頼人たちの人間ドラマに力点を置いたのが、この『大川端探偵社』なのである。
とはいえ、むろん共通項も多い。元ボクサーが登場したり、風俗嬢やホームレスなど“良識の外側”にいる人々に優しい視線が向けられたりするあたりは、狩撫麻礼らしさ全開だ。
調子の出ない回もあるが、平均すれば『ハード&ルーズ』と遜色ないくらい魅力的なストーリーが多い。中には鳥肌が立つようなすごい話もある。好みもあろうが、私の場合、「カラオケドリーム」「座敷牢の男」「夏の雪女」「ある結婚」の4話は鳥肌ものだった。
たなか亜希夫の緻密で空間造形力に富む絵も、相変わらず素晴らしい。『ハード&ルーズ』が好きだった人にオススメ。 -
ドラマも面白かったです!
もちろん漫画も、独特の世界観で良きです! -
原作家名の「ひじかた憂峰」は狩撫麻礼の別名。
人情味ある探偵事務所もの、随所に出る狩撫節を人生の教訓にーー!
お亡くなりになる前に書き溜めた原作が残っていると何かで読みましたが、続刊の予定はないのでしょうか?
作画の「たなか亜希夫」のタッチも円熟味を帯び良い感じです。 -
探偵が主人公だけれど、ミステリというほどでもない感じ。
絵の雰囲気からして青年マンガて感じだけど、日常の謎系ミステリかな。
ほっこりはしてないけど。
村木さんがいろいろ動いてるのに、結局署長が解決してるパターンが多くて、存在意義…! て何度も思った。 -
~9巻
一話完結で、話のネタにオリジナリティがあって面白い。絵はいまいち。 -
ドラマにもなった作品。内容があまりにも薄い。週刊誌のページを埋めるためのようなレベルでした
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『リバースエッジ 大川端探偵社 1』/ひじかた憂峰 たなか亜希夫
変態にならない方法
「酒と仲良くすることさ」
「静かに静かにケダモノの”本能”をなだめてやるのさ」p49
俺はエルビスと想っていた男。
「エルビスのことを想っていると……
降りてくるらしいです」
「なるほど、執念か!?」
「祈るように……と」p170
このどぶ臭さが味のある漫画にさせている。 画のたなか亜希夫の『軍鶏』繋がりで読みました。ドラマは1話のみ。 -
2014.8 実家で。
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ドラマが面白いので読んでみたけど、また少し雰囲気違っていいですね。