銀座ネオンパラダイス (KARENコミックス)

著者 :
  • 日本文芸社
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本棚登録 : 378
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537133578

作品紹介・あらすじ

昭和23年、東京・銀座。東京の片隅で、葵は戦争から戻らない幼馴染を待っていた。それは出征の前夜、ただ一度だけ身体を重ねた男(ひと)でもあり…。ところがその鷹彦が突然目の前に現れて…!!相変わらずのワガママさで葵をあきれさせるが、人を引きつける力も昔と同じ。そして役者になるという夢に向かって少しずつ変わろうとする鷹彦に、葵は秘めていた恋心を止められず…。痛くても、苦しくてもお前とともに生きたい--お前は俺を照らす光、俺の生きる理由だから。

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    昭和23年、東京・銀座--。
    東京の片隅で、葵は戦争から戻らない幼馴染を待っていた。
    それは出征の前夜、ただ一度だけ身体を重ねた男(ひと)でもあり…。
    ところがその鷹彦が突然目の前に現れて…!!
    相変わらずのワガママさで葵をあきれさせるが、人を引きつける力も昔と同じ。
    そして役者になるという夢に向かって少しずつ変わろうとする鷹彦に、葵は秘めていた恋心を止められず…。
    痛くても、苦しくてもお前とともに生きたい--お前は俺を照らす光、俺の生きる理由だから。

    ***

    舞台は戦後という事で、昭和のレトロ感、ノスタルジックな雰囲気満載で、
    あの時代が好きな自分にとっては堪らない一冊でした…。
    しかも嬉しい事に、なかなかのボリューム。
    肝心な内容も、流石ウノハナ先生というか…『犬と欠け月』が良かったので今回も期待はしていたのですが、その予想を遙に上回る面白さ。
    読み辛さなどは全くなく、するすると内容が頭に入って来て、登場人物の心情がダイレクトに伝わって来る…そんな内容でした。

    エロの配分も多過ぎず少な過ぎず丁度良かったです。
    どのえっちシーンも良かったのですが、特に良かったのはやっぱり戦争に行く前のやつですかね…!焦燥感に駆られながらの切ないえっちシーンに思わず胸がきゅうっと締め付けられました。

    “もう待ちたくない”

    “何が何でも帰りたかった
    またあの銀座のネオンの洪水を浴びて朝まで遊び歩くんだ
    お前を連れて 堂々と”

    台詞でグッと来たのはこの二つですかね。
    素直になれない二人だからこそ、本心を吐露するシーンは感動ものでした…!
    作者さん曰く昭和のメロドラマを目指したとの事ですがまさにそんな感じで、一本のドラマを見たような後読感。
    物凄く切ない!泣ける!っていう訳ではないけれど、雰囲気は十分あるし、ラストも爽やかハッピーエンドで、読んで良かったと思える作品でした。

    個人的には葵に密かに片思いしていたウォルター中尉がお気に入り(寧ろこっちの方が好き)なので、彼が幸せになるお話も是非読んでみたいですね。脇役にしておくには勿体無い!

  • 昭和BL。戦争が主軸に置かれていて趣がある

  • 限りなく5にちかい星4
    すごくいいお話だったぁぁ。
    泣きはしなかったけど感動もの
    久しぶりに会えたのに殴っちゃったり突き放してしまう
    うまく甘えられない葵のもどかしい心情がよく描かれてた
    昭和初期に生きていないけれど、あの時どこかの片隅でこんな二人がいたんじゃないかな、
    なんて思わせてくれる素敵な作品でした
    BL界において愚問とされている発情後すぐの本番行為についてですが
    江戸の頃の男同士の行為については調べたことがあったけど戦後あたりはどんなかんじだったんだろう
    (男娼文化は残っていたらしいので一般的な知識として洗浄など知っていたのかな?)
    ちなみにゴムは1934年誕生らしいのでまだ一般的ではなかったかな
    BLはファンタジーとわかっているけれど、それを忘れさせてくれるようなリアリティがありました

  • 戦後のお話ですが戦前から続く2人の関係が描かれていて、ボリュームたっぷりでした!ドラマがあって映画のようです。攻めの生死がわからないまま、3年も待ち続けた受けは辛かっただろうなぁ。攻めはどうしようもない男だけど、男気があって小粋でカッコよかったです。

  • 気が強く凛としている葵を、唯一苛立たせ、感情が爆発してしまう相手・鷹彦。クールビューティ意外に喧嘩っ早い(笑)
    互いに理解し合っているのに表現するのが下手な2人のたぐりたぐりしているのが微笑ましく。
    ウノハナさんはクールビューティ描かせたら上手いよなあ。

  • 男同士だからこその意地とか純情とか、
    途中からふたりのそれぞれの気持ちを思うとポロポロ泣けてきました。

    いい加減なようでいて、いつも葵を大切にしている鷹彦。
    「誰が、(女の)代わりになんか抱くかよ」!!
    まだお互いの恋情をさらしていない出征前夜のこの鷹彦のひと言に萌えました。

    映画を観る葵の涙に、彼らの若いころからのいろいろな思い出が
    一緒に蘇るように涙がこぼれました。
    読み応えありました。

  • 終戦後のメロドラマ。幼馴染みの二人。時代背景と二人の心情の描写が上手い。一冊でもかなり読みごたえがあって満足満足

  • 面白かった。
    映画みたいなラストシーンもリンクしてて良かったです。

  • 幼馴染みで呉服屋の放蕩息子・鷹彦×縫製工場の息子・葵。終戦から3年、待ち続けた葵の前にしれっと現れた鷹彦… 面白かったわ… 葵の一途さと健気な想いがたまらない! 戦地へ送り出す前夜の逢瀬はホント切なかった。帰って来た鷹彦が、送り出す前と根本があまり変わってなかった所がモヤンとしたけど、でも面白かった。ウォルター中尉の方がいい男だよなぁと何度も思ったけど、葵は鷹彦なんですね♪

  • 時代背景は戦後。ウノハナ先生らしい丁寧なストーリー展開。葵と鷹彦の心情とか、時代の流れとか、全てが相まって感動的な作品。クライマックスシーンは思わず涙があふれるほど。

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