空想科学漫画読本

著者 :
  • 日本文芸社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537250398

感想・レビュー・書評

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  • 男ならかつて読んだことがあるであろう空想科学読本の漫画の描写のみを取り上げた一冊!!
     巨人の星の養成ギブスやキャプテン翼の能力など、漫画の中で描かれている超人的な能力や技術が科学的に突き詰めて書かれている。本書は決してふざけた内容ではなく、むしろ純粋な科学ゴコロを刺激する内容なのである。理系大学生から理系嫌いの子供や大学生も科学の面白さに気づけるだろう

    中央図書館3階 : 図書柳田理科雄著  日本文芸社 2001年 404//Y52

    OPAC(https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA51782733?hit=1&caller=xc-search)

  • 相変わらず柳田理科雄先生ので面白いです。
    でもまあ〜〜今回は世代が違い過ぎて漫画大好きな自分でも、9割は自分が産まれてない作品だった。
    『北斗の拳』『キン肉マン』『キャプテン翼』『あしたのジョー』『マジンガーZ』『魁!男塾』は産まれてなくてもわかるが、あとは産まれる作品以外は知らない。
    ほとんど60〜70年代の作品だった。
    でも今回は結構わかりやすかった面白かったです。

    面白いと思った所

    ・北斗の拳のデビルリバースの顔は、ケンシロウの身長185cm比例すると217cmある。身長は17.3m。体重はレスラー体型なので134t。ケンシロウの体重90kgと考えると1500倍。あのデカさでケンシロウと同じパンチの速さで出来るなら、遠心力や動かしている時間で計算するとケンシロウの9倍のパンチ速さ。威力は1500×81倍。ボクサーのパンチは秒速10m。ケンシロウは絵で見ると8発なので秒速80m。デビルはその9倍だから720m。時速だと2600kmマッハ2.2。ケンシロウ殴られてるけど実際53km飛ぶはず。
    ・キン肉マンの空中合体技は1番危険なのは、下から2番目にいるキン肉マン、490kgの衝撃が上から来るから、1番下クッションでまだなんとかなる。
    ・『サインはV』というバレーボールマンガは必殺技で2人もの凄く斜め横飛んでどちらが打ったかわからないという技なのだけど、計算上274cm飛んでおり身長と計算上打点高さ4mにある。彼女は床に対して73度に打てる。1人で打っても充分最強。
    ・『サーキットの狼』で事故になって屋根の裏返しのままゴールする事があるが、車は視線との高さが低いほど早く見えるから、100kmのままで裏返し(視線30cm)のままで走ったら速さ1万2000kmに見える。
    ・三国志のマンガキャラの死に様は凄い。一気に35本の矢が18cm刺さっても仁王立ちでがっちり目開いてるのが凄い。
    ・『アストロ球団』という作品で、「次の相手の球団はピッチャー返しが得意だから、背中受け入れる為背中を鍛えよう」という特訓で直径60cmの丸太長さ3m多分重さ700kgを叩きつける(時速17km)という特訓をするが、その強さを野球ボールで例えるとマッハ1の球の速さ。およそバイク400ccで32kmで背中衝突レベル、ほぼ死ぬ。
    ・キャプテン翼の若林君のゴールキーパーのジャンプ力5.28m時速180km飛んでる。若林君m体重70kgなので5.28mも飛べる筋力は15t。この筋力でマッハ1.2(飛距離17m)この速さで飛べるならば186mは飛べる。
    ・アナウンサー喋り過ぎ、シュートしたボールがゴール突き刺さるまで時間78文字まで喋る。ボールがゴールまでで78文字は0.35秒、アナウンサーで400文字を3分指導というのがあるが、その200倍の速さ。
    ・浦安鉄筋家族は、タバコでホームランを打つが、その力は4.4tの力でマッハ27で振っている。実際やったら早すぎて43000度になって稲妻のように8億3000光るあまりの速さで光が凄い。8m以内の人は死ぬ。
    ・『侍ジャイアンツ』で主人公は地面投球150kmぐらいだが、必殺技で5m飛んで投げる技があるが、計算上強く投げるには地面で足で踏み切る力が必要だから89キロしか出てない。大回転魔球の技があり腕が8本に見える。8本に見えるスピードは3秒に20回転すればできる。そんぐらいの回転ならば手離しただけで111km。150kmの肩と高速回転で計算すると263km出るはず。
    ・バカボンのパパで、タルの中に入ってロケット花火で火星行ってるが、実際やるとしたら51t積めばできる。8億2000万円必要。
    ・『ワイルド7』列車の車両の間にバイクで入るシーンがあるが、実際やるには400kmの速さ飛ばなきゃ行けない。急ブレーキはできないから入る時バイクを横にしてハマる様にしてやらなきゃいけない。
    ・ベルセルクのガッツの剣の重さは165kg
    ・『魁!男塾』の月光は頭に直径158cmの鉄球を乗せているが重さは16t。
    ・桜木のフンフンディフェンスは3.62秒19スクワット並の速さ。ベンジョンソンの66倍の瞬発力。
    ・『リングにかけろ』の高嶺竜児のパンチは相手がロープをつかんでもロープがちぎれるから飛距離750m。推定8200t。ロープはちなみに17tは耐えられる。400kgのパンチでも吹っ飛ばない。
    ・『海商王』の敵は主人公1人に攻撃するに、電柱を3本大型バイクで引きづってるが1本15万〜20万はかかる。5.4tをバイク6台引きづってる。もう一つ方は2本を6台で引きづってる。
    ・『ドカベン』岩城のスイングについて、バッターで最初にピッチャーにエラーしてセンターがワンバウンドをキャッチして後ろに一回転、という実際ありそうなシーンがあるがマッハ3.7で飛んできた球じゅないとならない。もし2人共触れてなければ310km飛んでいた。スイングの速さはマッハ6.4。岩城のパワーは野球選手の21万倍。
    ・『8マン』は弾丸より早い(3000km)と言われてるが人を助けるシーンだと時速90kmしか出てない。人が2人落ちてきた時、片腕を持って壁キックジャンプで2人を時速90で助けているが2人共脱臼間違えなし。
    ・『スーパージェッター』は100万ページの計算、電卓で10年かかる計算を鉛筆だけで1日で終わらせているが、2桁かけ算を理科雄先生が一問につき8秒だが、それの3億8千万分一。しかも鉛筆でやっているが、鉛筆2000本必要
    ・『マジンガーZ』で弟がパイルダーに飛び降りて甲児と入れ代わる事をしているがかなり危険。多分絵面上パイルダー100km出てたしてそれに飛び乗る甲児、弟は最低7.5mの高さから飛び降りる。マネしないようにしましょう。

  • 北斗の拳
    巨人の星
    キン肉マン
    サインはV!
    サーキットの狼
    アストロ球団
    ああ、時代がどんぴしゃ!

    例によって、独断とコジツケによる理論展開がステキな本でした

  • 面白かった

  • 漫画の一コマを科学的にみるとどうなのか。それがこの本のテーマである。
    たかが一コマでも科学的にみると実に多くのことが解るようだ。

  • 空想科学読本シリーズでマンガの1コマから科学的にどういうことが導き出されるかを検証した本である。

    内容は評者の知っているマンガから当然生まれる前のマンガまで非常に多岐にわたっているが、科学的に検証しているのは6ページぐらいであったため面白みが空想科学読本よりもパワーダウンしているという印象が否めない。筆者もあとがきで書いているが、評者もマンガはあまり多く読んでいないので分かりづらいこともあった。

    しかし、マンガの1コマからさまざまなことが判明することや筆者のツッコミはもちろん健在で、評者が初めて知って爆笑したものもあった。
    評者より年代が上の世代やよりマンガに詳しい読者にとってはマンガの懐かしさを思い出させる1冊ではないだろうか。

  • 人気ヒーローやアニメ漫画の必殺技を科学的に解明し、実際に行ったらどういう事態になるかを書き記した本です☆

    是非一度は見て欲しいです♪
    絶対笑えると思うのでw

  • この本では、漫画では現実の世界ではあり得ないような超常現象が平然と繰り広げられているわけだが、著者がそれらを見逃さずまじめ(?)に捉え科学的に分析している。例えば、巨人の星の飛雄馬が小学生のときにつけていた大リーグボール養成ギブスは腕力を十分の一にしてしまうらしい。科学的にはこれはどの筋力もアップしないらしく、ギブス使用時に投げ出す角度が10度だったとすれば、要求される最低速度は時速83km。球速は平方根に比例する。ギブスを外せば、小学生が時速262km! とまぁ、ありとあらゆる漫画の一こまや台詞から、重量、速度、角度、長さ等を算出して、現実の世界での計算式にあてはめ科学的に解明することにより、驚愕の事実を沢山発見しているわけである。

    大学くらいから漫画を読まなくなった事とは関係ないと思うが、正直言って半分ほどで飽きてしまいました... 導き出す結論はそれなりにバリエーションがあるのだけど根底にあるものがワンパターンに感じてしまうからかも知れない。こういったものの見方で漫画を読むと楽しめる人とそうでない人に分かれるでしょうね。個人的には悪くはないと思う。題材として取り上げられている漫画の大半が古いものなので殆ど私でも知っていた。その点はオヤジとしては良かった。確かに入院中の退屈な時に読むにはよい本かもしれない。空想科学漫画読本は続編が何と2, 3, 4 と出ている。という事はきっと売れているんでしょうね。

  • 2006年9月25日読了

  • 漫画の世界を肯定してほしかったなぁ

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著者プロフィール

1961年鹿児島県種子島生まれ。東京大学中退。学習塾の講師を経て、96年『空想科学読本』を上梓。99年、空想科学研究所を設立し、マンガやアニメや特撮などの世界を科学的に研究する試みを続けている。

「2021年 『空想科学学園 理系脳を育む4冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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