一瞬でわかる日本と世界の領土問題

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537258400

作品紹介・あらすじ

民族主義、植民地・戦争の記憶、そして資源・エネルギーへの飽くなきテクノロジーの進歩…!世界各地で争われ、また、日本と近隣諸国との間でも熱を帯びる「領土問題」の歴史と現在、その本質がよくわかる。

感想・レビュー・書評

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    日本文芸社のPR (紀伊國屋書店)
    民族主義、植民地・戦争の記憶、そして資源・エネルギーへの飽くなきテクノロジーの進歩…!世界各地で争われ、また、日本と近隣諸国との間でも熱を帯びる「領土問題」の歴史と現在、その本質がよくわかる。
    https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784537258400

  • 竹島とか尖閣諸島とか、本当のところどうなの?ということが知りたくて、高橋和夫先生なら、偏った解説にはならないはず、と読んでみた。2011年発行なので新しい本ではないが。
    で。領土問題が「一瞬でわかる」ことはなかった(^^;)。一瞬でわかるのは、どれも解決は難しそう、ということだ。領土問題を引き起こす要因は、民族主義、そこにある資源など。「民族主義の時代以前には、人々は民族などという考え方にとらわれずに混ざり住む例が多かった」(p.20)のだが、民族主義が顕著になると、自民族が有利になるように領土の所有権を主張するようになる。あるいは、その地域が経済的に価値が高いとわかるとそこの所有権を主張するようになる。
    沖ノ鳥島が、満潮時に海上に出ているのは僅かな面積で、水没を防ぐための護岸工事が行われているとか、知らなかった。なぜそこまでして沖ノ鳥島を守ろうとするのかといえば、日本の排他的経済水域を主張するためだ。人が住めるような場所ではない「島」。中国などが岩だと主張するのも無理からぬ話だ。
    なぜ、そんなにも自国の利益が大切なのだろう…
    この本では、領土問題に関係するそれぞれの国の主張を紹介しながら、どちらが正しい、という判定はしていない。読者の判断にゆだねる、と言われても、ネットでの情報を加えても真実を知ることが難しい。誰が先にその地域を占有していたのかを知ることは難しいし、戦争の結果としての領土分割などをどう考えるのか、とかも難しい。パレスチナ人の人権が脅かされている現実を目にして、イスラエルのやっていることは間違っている、と思うけれど、「ここは神がユダヤ人に約束した土地なのだ」という主張にどう反論すればいいのか…現実にそこで暮らしている人の家を、神の約束を理由に壊すことは許されないと思うし、まして人の命を奪うことは許されないと思うけれど。パレスチナと無人島は、同列に扱ってはいけないのかも。
    「先占」という考え方は正しいのだろうか?

    …結局、どうすべきなのかはわからないまま…

  • こんなに多くの領土問題が世界の中で起こっているのか。これからのニュースによく注意して考えていきたい。

  • 第2章まで読みました。
    日本の領土問題について見識を深めることができました。

  • 日本の立場と相手国の立場がきちんとまとめられているのが良い。ともかく、これくらいの内容は、外務省が5か国語程にしてHP(あるいは別口のしっかりとしたサイト)でまとめておくべき。

  • 日本の領土問題である沖ノ鳥島の島又は岩の勉強も不充分であり、世界の領土問題についてはもっと関心を持つ動機になった。

  • 沖ノ鳥島は誰か住まないとね。

  • 領土問題は、第2次世界大戦後の陸に関する問題と海底資源をめぐる島に関する問題があると書かれている。

  • 世界中で起きている領土問題には歴史的背景が存在する。とりわけ民族主義(ナショナリズム)の高揚とテクノロジーの発展が領土問題の解決を難しくしている。この著書は日本と世界の領土問題を例に取り上げ、歴史的背景と現在について解説している。領土問題に対して国家は互いの主張を論じているが、どちらの主張が正しいのかは読者に委ねられる。

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著者プロフィール

放送大学名誉教授。福岡県北九州市生まれ、大阪外国語大学外国語学部ペルシア語科卒、コロンビア大学国際関係論修士、クウェート大学客員研究員、放送大学教員などを経て2018年4月より一般社団法人先端技術安全保障研究所会長。主な著書に『アラブとイスラエル』(講談社)、『現代の国際政治』(放送大学教育振興会)、『中東の政治』(放送大学教育振興会)、『最終決戦トランプvs民主党』(ワニブックス)、『パレスチナ問題の展開』(左右社)など、多数。

「2022年 『イスラエル vs. ユダヤ人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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