崩れゆく世界 生き延びる知恵

  • 日本文芸社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537261158

作品紹介・あらすじ

世界で起きていることは、日本でも必ず起きる!"インテリジェンスの達人"佐藤優と"政治・経済の予言者"副島隆彦が、国際情勢の地殻変動をズバリ解読!メディアが絶対に伝えない「世界の真実」を縦横無尽に語り尽くす。

感想・レビュー・書評

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  • アンチセミティズムというと反ユダヤ主義と思われるが、アラブ民族への差別感情もアンチセミティズム。ヨーロッパでのアラブ人排斥。中東人嫌いを表す言葉。

  • ピケテイ格差論が、徴税官僚等の官僚独裁をもたらす危険についての記述が面白かった。

  • 副島、佐藤の対談本。
    あいかわらずの副島のぶっ飛んだ発言の数々に、佐藤がどうフォローしてよいか困っているようなところもありますが、話題は政治、経済、戦争と縦横無尽に発展していきます。
    安倍晋三と麻生太郎が難しい漢字が読めないのは、難読症と決めつけられている。
    経済活動の中で余剰となった若者たちの受け皿がイスラム国と、佐藤は指摘。

  • 昨年の夏頃に読んだ本が大掃除をしていたら出てきました。つい先日、副島氏の書かれた歴史本を興味深く読みましたが、この本は、ロシア情勢に詳しい佐藤氏との共著の本です。

    これからの日本だけでなく、世界の成り行きを彼ら二人が予想してくれています。これらも参考に新年の目標を立てていきたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・コミンテルンは本部はモスクワに置いたが、ソ連とは無関係とされた。コミンテルンの公用語は、ロシア語ではなく、ドイツ語であった、各国の共産党は、国際共産党の支部と位置付けられた。日本共産党は、国際共産党日本支部であった(p2)

    ・アメリカは、敵の敵は味方である、という単純な論理でイランと手を握ろうとしている。(p4)

    ・日本の大銀行の資金運用の人達は、米国債は売れない、という事実を知っている。米国債を売らない、と一札入れながら、毎年30兆円くらい、米国債を購入してアメリカの連邦政府の公務員たちの給料の支払いに充てられている(p24)

    ・安倍首相は、内閣人事局をつくった(2014.5.30)、政調会長が幹部公務員600人(本省課長以上)の人事を握っている(p37)

    ・日本の安倍政権と、波長が合っているのは、イスラエル、北朝鮮、ロシアである(p42)

    ・イスラエルとの防衛協力で、ドローンを入れるとしたら、富士重工、かつての中島飛行機と組むだろう。三菱はアメリカと組んだからでない(p44)

    ・ドローン開発が進むと、米海軍のパイロットたちが失業してしまう、しかしドローン開発を行っているのは、それまで地位が低かったヘリコプター乗り(p45)

    ・日本がどんどん戦争体制になっていくだろう、1)武器輸出緩和、2)ベルリン湾、ホルムズ海峡へ機雷除去艦、掃海艇を派遣、3)集団的自衛権決議(p47)

    ・1895年の閣議決定(尖閣諸島の日本所有)は、秘密閣議決定、閣議決定を公表したのは1950年代(p55)

    ・鳩山政権になって、ギクシャクした日米関係が管政権のときに抜本的に改善した。それは、アメリカのビンラディン殺し(2011.5.2)を支持したから、これをしたのは日本とイスラエルのみ(p76)

    ・イスラム国とは、今までのアルカイーダと違って、ビジネスして、誘拐や人殺し、また石油を採っている、自立した経済を持っている(p89)

    ・イスラム国問題が片付くまでは、サウジアラビアは原油を人為的に減産しない(p92)

    ・ソビエトも最初は、自分達は国家ではなく同盟だという言い方をしていた、そのソビエト型のシステムに、インターネットがプラスされたのが、今のイスラム国である(p109)

    ・イランには大きな製油所が5つもある、西側からの制裁が解除されて、外国と貿易をやっている(p128)

    ・キエフの都は、モンゴルのキプチャクハン国の支配に逆らって、屈服しないで滅んでいった。それに対して、モスクワの方が小さな町だったのに、モンゴルに取り入って屈従しながら大きくなった(p131)

    ・クリミア半島には、クリミア・ハン国が18世紀まであった(p147)

    ・1993年のハイパーインフレで、2500%のインフレがロシアであった、日本は1946年に1000%のインフレがあった(p167、168)

    ・今のアメリカの人工動態は37%くらいが非白人、2050年になったら逆転するので、今の共和党の路線だったら票をとれないだろう(’p180)

    ・今のアメリカ政界は、ハト派の民主党バラクオバマと、共和党が結びついている、対するのは、タカ派の民主党ヒラリーと、共和党のマケインである(p182)

    ・共和党のリバータリアン系は、反福祉・反官僚制・反税金(p215)

    ・今やドローンの時代なので、空軍、海兵隊は不要、プライベートカンパニーの傭兵部隊(警備保障会社)と、サイバー、潜水艦で十分(p234)

    2016年1月1日作成

  • 官邸主導で暴走する安倍政権の危うさ、日本を中国とぶつけさせたいアメリカの計略。イスラム国のソビエト化、拠点国家+革命工作。ウクライナから世界大戦の可能性。ヒラリーは民主主義を世界に輸出する、そための公共事業が戦争。モノ・マネー・人の余剰が問題。

    オバマとヒラリーの評価、そうだったのか、という感じでした。

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著者プロフィール

副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版 属国 日本論』(PHP研究所)ほか著書多数。

「2023年 『大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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