- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784539725627
作品紹介・あらすじ
相続分野の専門家は、弁護士や税理士、司法書士等士業だけでなく、
生命保険会社や不動産会社、葬儀会社等の事業会社も活躍している。
しかし、相続の専門家間において共通言語が存在しないため、
ある相続の専門家には通じる話でも、他の相続の専門家には全く話が
通じない事態に陥ることもある。
先般の相続税法の改正により納税義務者は増加傾向にあるが、
それ以上にモメる事案はハイスピードで増えている。
そこで、法務と税務を別々に見るのではなく、横断的に見ることによって
相続税申告に配慮した遺産分割、遺産分割に配慮した相続税申告が可能になる。
本書は、弁護士兼税理士で、あのベストセラー「磯野家の相続」シリーズでも有名な著者が、
法務と税務の問題をワンストップで解決するための策を解説。
感想・レビュー・書評
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税理士・弁護士それぞれの立場から相続実務について解説。冒頭から相続税の基礎的な話が続き多少退屈な内容であったが、後半のモメ相続時における税理士・弁護士それぞれの対応方法の違いは興味深かった。入門書というより実務家向けの内容。
P254
弁護士は締切を守らない
遺産分割協議の特徴として、全員合意が要求されていることも見逃せません。合議体の意思決定方法が多数決ではないことは極めて異例なことです。子どもが被相続人よりも早逝して代襲相続が発生すると、一般的には相続人の数が膨大になります。相続人の総数が20人弱の遺産分割事件を見たことがあります。住所もわからず親戚付合いもない人間同士の話合いは困難を極めます。
長引いてしまうには構造的な問題があるのです。
訴訟戦略的に時間をあえてかけるということもあります。
特に相手が解決を急いでいるときなどは、時間をかけても構わないというポーズをとることによって、相手の譲歩を引き出すこともあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示