世界の食文化 12

  • 農山漁村文化協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784540040856

作品紹介・あらすじ

キチン(台所)からアメリカを見る。先住民の食からファーストフード以後まで「アメリカ料理」とは何か、それはどこへ行くのか、に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00089670

  • アメリカの食文化ってあるのかという素朴な疑問にアメリカ建国時代からの食の歴史が綴られていて興味深い。アメリカがこんなに栄えたのは広大で肥沃な土地がたくさんあったからなんだなあと。また、アメリカで食べるレストランの味は日本やヨーロッパで食べる食事と比べてふつうすぎる、例えばあまり本場のイタリアンを分かってない人が作っているんだろうなという店が多い疑問がなんとなくわかった。元々建国のときにアメリカに来た人は貴族など本場の料理を堪能していた階級ではなく、ヨーロッパでは飢餓に苦しむ人びとが渡ってつくった国だから元々の味を知らなかったからだとか。まあニューヨークだと事情は違うのだろうが。。近代に入ってからの記載があまり詳細でなく内容は新書レベルに感じた。3000円もしたけど。。

  • 一読、アメリカにどんな「食文化」があるっての? という先入観が裏切られる。食におけるグローバル・スタンダードをつくってきたのがこの国であり、食品加工業、家政学、缶詰やシリアルやTVディナー、ヘルシーブームなどなど、アメリカ発の食文化は全世界に浸透している。一方、地方の料理、移民の料理、宗教的なものに結びついた料理など、ローカルへの目配りも。歴史的にも、地域的にも視野が広い本で、たいへん楽しめた。

  • ハードカバーですが、新書のように比較的すらすらと読めます。アメリカ食文化に関する歴史の概要がすぐに分かるだけでなく、アメリカ食文化に関する通説的な誤解を解こうとする著者の視点を感じました。工業生産された食べ物がアメリカ食文化の代表例として全世界的に語られる一方で、自然や文化に根ざしたアメリカ独自の料理があること、そして様々な改革者達がそうしたアーティサナルな食文化を打ち出していることが語られています。工業生産された食べ物で全世界を征する一方で、アリスウォーターズのような改革者達も全世界にその名を知らしめている。何にせよとてつもない国なのだと思います。

  • アメリカ文化の先生による課題図書。彼女著。
    とても面白い本で、こんな先生に習えているなんですしあわせだと思った。
    アメリカ料理といわれてぴんとくるものはファーストフードばかりだ。
    しかし実はいろいろな料理があって、その多様性はアメリカの多様性にもつながる。
    アメリカ料理とは?という問いはアメリカとは?という問いになるのである、とのこと。なるほど。
    食の歴史って面白い。同じシリーズの他の国のものも読んでみたい。

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