ウィトゲンシュタイン: ネクタイをしない哲学者 (哲学の現代を読む 9)

著者 :
  • 白水社
4.25
  • (4)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 80
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560024737

作品紹介・あらすじ

考えるな、見よ!ここまで親しみやすく語られた彼の哲学があったろうか。かけがえのない日常の「場」でこそ、言語ゲームは繰り広げられる。「カジュアルの極北」を目指す新たなウィトゲンシュタインが、レヴィナスやソシュールとスリリングに遭遇し、「語りえないもの」へと限りなく接近していく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とにかく、書いている著者が楽しそう。そこがこの本のいちばんの魅力。

    ユーモアを交えながら、ウィトゲンシュタインの中心的な議論(言語ゲームや私的言語、そして倫理)を紐といていく。時にはデリダやレヴィナス、サールなどの現代哲学者も登場する。それでいて難解でない。こんなに楽しい本はないでしょう。

    「わかる人にはわかり、わからない人にはわからないでしょう」という感覚を、この本からは感じません。そうは言っても、読んでいてわからない時があります。それはつまり、ウィトゲンシュタインの考えていたことそれ自体が、わかりづらい事であったということだろうと思いました。

  • 間に挟んだので、違う角度で楽しめて成功。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1958年長崎県佐世保市生まれ。中央大学文学部教授。小林秀雄に導かれて、高校のときにベルクソンにであう。大学・大学院時代は、ウィトゲンシュタイン、ホワイトヘッドに傾倒。
好きな作家は、ドストエフスキー、内田百閒など。趣味は、将棋(ただし最近は、もっぱら「観る将」)と落語(というより「志ん朝」)。
著書に、『いかにしてわたしは哲学にのめりこんだのか』(春秋社)、『小林秀雄とウィトゲンシュタイン』(春風社)、『ホワイトヘッドの哲学』(講談社選書メチエ)、『ウィトゲンシュタイン ネクタイをしない哲学者』(白水社)、『ベルクソン=時間と空間の哲学』(講談社選書メチエ)、『ウィトゲンシュタイン『哲学探究』入門』(教育評論社)、『落語―哲学』(亜紀書房)、『西田幾多郎の哲学=絶対無の場所とは何か』(講談社選書メチエ)『続・ウィトゲンシュタイン『哲学探究』入門』(教育評論社)など。

「2021年 『ウィトゲンシュタイン、最初の一歩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村昇の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×