- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560027721
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
普段なじみのない、アラブ古典詩の世界に導いてくれつつ、エジプト人気質を語り、アラブ女性は毅然としているのが美しい、と。またケチを忌避する文化、謝らない文化ゆえに、ただ謝罪を示したというだけでその詩が後世に広く伝えられたり、過保護な子育てが語られたり、と。以下備忘録的に。/ジョークがエジプト人の日常に欠かせないエッセンスであることは有名だが、ユーモアのセンスや朗らかさに恵まれなかった人間は、妻に捨てられても周囲が納得してしまうほど、不運なのである。/「君はどこの部族の出身か」尋ねると、旅人は、「私は、恋のためなら命を捨てる部族の者だ」/「モタナッビーは、たとえ誤っても、正しい」とさえ言われた、文法書にはないような見慣れないアラビア語でも、モタナッビーの詩にあれば、それは正しいということだ。/「貴方は太陽、王たちは惑星、太陽が昇れば惑星は残らず姿を消すのです」
-
2009.02.14. 著者の愛があふれてるエッセイ。全然知らないアラブのこと、もっと知りたくなります。あの不思議な文字で、詩も、読んでみたくなります。
-
日本人とエジプト人のハーフの人が書いた本で、NHKでやってたアラビア語講座にも出てたキレイな方。
アラブ人と日本人と二つのアイデンティティに挟まれていた頃の話、エジプトでの話をアラブの詩人、音楽や歴史と絡めて書いてあった。文学の話はちょっと難しかったけど、アラブ人の感覚というか、日常に対する考えなどなど興味深かった。
051022 -
読んでいて面白いエッセイでした。
-
作者の目線が温かいから、なんとなくにんまりするエッセイ。