職業別パリ風俗

著者 :
  • 白水社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560028186

感想・レビュー・書評

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  • 19世紀フランスの職業を当時の文芸作品の引用などもまじえて活写する。

  • バルザックやフロベールの一連の作品や「レ・ミゼラブル」等の
    フランス近代文学を読む前、もしくは読んだ後に一読すると良い本。
    革命、ナポレオン、王政復古などの政治の変遷の中での職業は、
    同じ名称でも日本(現代)のものとは異なっている。
    本当の意味の教師になれなかった者の道、医者もいろいろ・・・。
    金、名誉、出世が渦巻く職業選びは、まさに究極の選択。
    やたら登場する公証人やグリゼットの事などもわかります。

  • fra フランス

  • 今までよく知らなかった十九世紀のパリについて、よく分かる。非常に資料としてありがたい。が、高いんだな……。

  • 思っていたのとはちょっと違う内容だったけれど、いろいろな職業のお話が書いてあったりして、これはこれで良かったと思う。

  • 19世紀のパリのいろんな職業が、どんなもんであったのか?
    ということが分かります。

  • 19世紀(主として前半)を舞台とした小説の登場人物などを例として、当時の風俗を紹介していく本。
    すでに読了済みの小説に関することについては「なるほど〜」と思い、未だ読んでいない小説については「読みたい!」と思わせる…。
    決して、小説を紹介する本ではないのだか、そう思わせてしまうなにかがあるのは不思議。

    「ユゴーが当時の警察機構を、キチンと理解していなかったのではないか?」という厳しい指摘にたいしての裏付け説明(但し、著者は、小説なのだから、厳しく突っ込む必要もないのでは?とおっしゃっている。その通りだね)は面白かった。
    勿論、レ・ミゼラブルも、なんら疑問持たずにその辺読みましたからね〜。

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著者プロフィール

1949(昭和24)年、横浜に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。2008年より明治大学国際日本学部教授。20年、退任。専門は、19世紀フランスの社会生活と文学。1991年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、99年『愛書狂』でゲスナー賞、2000年『職業別パリ風俗』で読売文学賞、04年『成功する読書日記』で毎日書評賞を受賞。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。書評アーカイブWEBサイト「All REVIEWS」を主宰。22年、神保町に共同書店「PASSAGE」を開店した。

「2022年 『神田神保町書肆街考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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